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物を書くっていったいぜんたい。なぜなの?ーその2 野球コラムを書いてみたけれど


記録によれば、noteを使い始めたのは、2017年のことだった。なんとなくほったらかしだったのが、2018年の5月からエントリーがいきなり増えている。

きっかけは、この文章。最初は、たまたま人様のブログを見て一人勝手にクソ頭にくる!と書き殴った内容だったんですが、何が理由だったかは忘れちゃったけど、「人に読まれること」を意識して書き直した。したらなんかあれ? まだいけるのかなって思った一文。

わたしが物書きをやっていたのは1990年代の半ばで、仕事がなくなってすでに20年近くたってしまっていた。ブログやFBで毎日、好きなこと書いてるったって所詮独り言で。もう年齢も50を過ぎて、物書きをやることはないんだろうなって思ってた。でも意識して書いていると面白くなり一番大好きなファイターズのことでぼつぼつと書き始めたころ。

その時、すでにツイッターもFBもやってましたが、まあ前にも書いたように突然、ツイッターで文春野球のファイターズ戦代打にスカウトされたんだよね。びっくりしたんだけどさー。もともと大好きだったえのきどさんだしね。これは神のお告げか! と思ったくらい嬉しくて、嬉しくてね。

でもいざ本当にネットでコラムを書くんだぞと思ったら、全然書けないわけです。ただ一人で好きなこと書くのとお金もらって不特定多数の人に読んでもらう文章を書くのは、やっぱり全然違うことでさ。すごい久しぶりだし緊張しちゃって…。

それでこれはもう練習しなくちゃとどんどん書いているわけです。千本ノックと同じやで。で必死の思いで、コラムを1本書いて、めでたくも勝利もした。すごいもんだなあって。ただのおばさんファンがこんなことできんだなって…。

(まだリンクできるんですね。よかったら読んでみてね☺️)

でも実はその後、もう一回登板機会があったのを自分のほんの少しの躊躇から逃してしまって、再び扉は閉じてしまった。ラストチャンスと思って文春野球のフレッシュオールスターにも応募したけど、あえなく落選。(文春野球学校にも応募してメールで「合格通知」が来た!と喜んだら中身は落選のお知らせだったという、しゃれにもならない落ちまでついていました☺️なんだそれ?)

正直言って凹みました。なにしろ57歳のおばさんだし、18歳の少女のようには世間知らずでもなく、物書きや編集者には知り合いはそれなりにいるもんだから、業界の事情を知らないわけでもない。夢みたいに夢を見てるんじゃないだけに。

何もないところから、突然ふってわいた(また書き手になれるのかも)という夢を見てしまった自分が、調子こいていい気になってバカみたいだよなって…。こんなことならスカウトなんかされなきゃよかったよって…あんなに好きだったえのきどさんの野球コラムももう読みたくない。毎日楽しみに聴いていたファイターズDEナイトも面白くない。ツイッターで楽しそうなチームファイターズを見てると惨めな気持ちになり、恨みがましい気持ちも湧き上がり、もう下げ下げ😭

あげくにファイターズの応援すらも気持ちが病んでくる…こんなハズレにされたわたしなんかって…なんて…あまりにも本末転倒すぎる!!!! おかしいだろ自分???

て、とか思っている、わたしの気持ちを誰にもわかってはもらえるはずもないけれど。本当に本末転倒なんだよ。

去年の「ファイターズの試合全部書く!」は、そのようにみじめな自分が、どこまで書き切れるのか「書き続けられる」のかを試そうとしてやり始めた。あんまり反応もないし、面白いのか面白くないのか、自分ではわかりようもなくても。書いているのは面白かった。ものすごく疲れたけど☺️

わたしの読みたいファイターズの話は、わたしにしか書けないんだもん。高慢ちきな意味ではなく、試合にしろ何にせよ「自分が発見した何か」は、当たり前だが他の人にはわからないわけで、自分で表現するしかない。そういうもんでしょ。

逆に言うと、わたしは、「他人の発見した何か」を見たい。ああこの人は、こういう風に見てるんだ。この人からはこんなふうに見えてるんだーというものを見たいの。だけどさーほら自分評論家崩れだし、有体のもんはねーみたいな嫌味なところはあるよね…。

自分の中に(あたしだって負けてないぞ)って思ってる気持ちはある。でも何に負けてないっていうんだろう。すでに選ばれていない人間に、選ばれている人と戦うステージは、どこにもないんだから。

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「原点に戻れ」『リアル』最新刊15巻で、清春くんは語った。

原点に戻れよ。あたし。

駆け出すように、感じる全てを書き留めたかった。あのときの気持ちを。

あんたは一体、どうして、わざわざ、ものを書くの?











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