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運の良し悪しの向こう側にある星のメッセージの本質に目を向ける

今日からThreadsを始めてみました。プロフィールの自己紹介には「運の良し悪しの向こう側にある、本当の星のメッセージを伝えたい」と書きました。

占いは、おみくじに大吉や凶があるように、一般的には運勢の良し悪しを知るためにあるもの、と認識されていると思うのですが、占い師を始めて8年、運勢の良し悪しを超えた先にこそ本質がある、という思いは年々深まっていくばかりです。

例えば恋愛相談。「すごく好きな相手がいる。結婚したい。でも相手にその気はないようだ。どうしたら良い?」こんな相談を受けた。時期読みすると、海王星と金星プログレスのハードアスペクトが始まったばかり。終わるのは2年後。これでは、この恋愛は成就しにくいとしか言えない。心を痛めながら、お客さんに「残念ながらあと2年は難しそうです…」と告げる。

これで相談は終わり?お客さんは素直に諦める?こんな占い、高いお金を払って頼む意味ある?

私はやっぱりこういう占いはしたくないのですよね。だからと言って成就しないものを成就するとも言えません。
ここで大切なのは、「なぜ、この人は2年も立ち止まらなければならないんだろう?」という問いを投げかけることです。
目の前にいるお客さまはどうしても結婚したい。なのに、星は、海王星と金星プログレスのハードを作っている。なぜ?嫌がらせですか?

いいえ、嫌がらせではないのです。

西洋占星術師8年の経験を賭けて断言します。宇宙はイジワルでもイケズでもありません。どちらかというと、星は味方です。いつも必死に私たちにメッセージを伝えています。あの手この手で、かつ、合理的に論理的に、私たちにメッセージを送っています。星読みをしていると、星の知性にはいつも驚かされます。それを汲み取る知恵がこちら側にないだけ・・・です。

星は必死に私たちにメッセージを送っています。星は味方です。
それを踏まえて、もう一度、この海王星と金星プログレスのハードアスペクトの意味を考える。もう一度、相談者の思いを聞く。

すると、わかることが必ずあります。

例えばですが、こういった相談内容の裏には「どうせこの人は私と結婚する気はない。私が無理にでも進めなければ彼との結婚は成就しない。」こんな思いがあったりします。不信感から適切なコミュニケーションを諦めて、相手の幸せや心からの合意を得ることよりも、自分が望む状態をなんとか早いうちに作って安心したいと言う執着があったりする。話を聞くにつれ、このまま関係を進めるのは無理がある、という状況が明らかになる。
そこを踏まえて海王星と金星プログレスのハードアスペクトの意味を再考した時にやっと「このまま先に進んでも、あなたが本当に得たいものを得ることはできないよ」という星からの警告であることに気がつくことができます。

「まずは執着を落ち着かせましょう。そして、彼の問題と言うよりは、あなた自身の問題として、パートナーシップそのものに対する不信感から卒業しましょう。2年ぐらいかかるかもしれません。それぐらい根深い問題です。でも、解消できたら、その後の愛情経験はより素晴らしいものになります。」

「彼に対して本気なのであれば、あなたがすべきことは、結婚の外堀を埋めることではなく、あなたの中にあってまだ解消されていない痛みや悲しみと向き合うことです」

・・・こんな感じで、やっと意味あるアドバイスができます。

星読みははっきりと運の良し悪しを伝えてくれます。でもそれに一喜一憂するだけでは、本当の意味で星のメッセージを受け取れたとは言えません。私たちは運の良し悪しの向こう側に目を向けて、星のメッセージの本質に常に耳を傾けながら、お客さまと向き合いましょう。

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