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本気はゲシュタルト崩壊の中

「小説家になりたい」と思い立った頃には、頭はかたくなり、少量の知識では戦えるわけもなく
とにかく「読む!」とにかく「書く!」とういのを掲げ毎日タイムスケジュールを大まかに決めて動いている。

基本的には7:00から朝の連ドラ始まるまで写経をする
(これは文章の構造とか、理解を深めていくため。絵が上手くなりたいなら模写もしてみる!精神)
朝ごはんを食べたらだいたい14時くらいまで執筆
(今は一旦書き終えたのもを細かく修正している)
お昼寝したら気分によって執筆もしくは読書。
夕飯食べ終わったら即お風呂入って寝る準備を済ませて読書23時ねる。

みたいな生活をしている。みんなが遊び始める時間にはすでに寝る準備が終わっているので、あんなに呑んだくれていた私はお酒を一切飲まなくなった。もちろん付き合いが悪いと言われることだってある。
だけど私には時間がない。「好きなことは何歳になっても」なんて甘い言葉。そんなの嘘だ。若いうちから色んなものを吸収したり、考えたり、捨てたりしておかなきゃ「好きなこと」自体、頭がかたくなってできなくなる。
そう実感したのは、漢字の読みを覚えていくことが困難になってきたと気がついたとき。学生の頃なんて、数回読めばすんなり覚えたものが、今では読めなかった漢字をノートに書き、意味も書き、一行文漢字を書く。
そうでもしなきゃ10P先に出てくる同じ漢字が読めない。

そんな生活を続けていて、最近ふと思ったことがある。

「本気」ってなんだ?

今の生活を他の人に話せば「すごい!本気だね!」と大体言われる。そりゃもちろん5年以内に受賞して本を出したいから1時間だって無駄にできないとノートに本にPCに向かってきたから。
だけどさ、私、もしかして「本気を演じてる自分に酔ってない?」と思い始めた。別に誰に言われたとか他者を見て感じたとかではなくて、寝る前。ふと「私は本気か?」と頭に浮かんだ。

「本気でやればチャンスは必ずまわってくる」って言われます。だから自分を信じてやるしかない。
けどさ、本気ってなんだと思う?わたしは私の本気を信じていた。他の人からも「りえにゃは本気だ」といわれて安心していた。
本当にそうかい?わたしは本気か?

そして、わたしの本気が崩壊した。

何をしても「本気」がまとわりついてくる。
何をすれば自分の「本気」を信じられるのかがわからない。
「本気でやってる」って口先だけの人間が多いのは死ぬほど分かっていて、だからこそ、私もその一員になっていないか不安になる。

今の「本気」で戦っていけるか?

昔は、noteを書く時、小説を書くとき私は少なからず「殺意」があった。いつも誰かが私の邪魔をして排除していきたい一心でやっていた。
だけど、ツイッターもやめ、飲みにも行かなくなり、訪れたのは「他者の目を気にしない、自分らしい自分」
そんな自分と対面して、幸福だけがある自分の本気ってなんだ?

何をやっても平和ボケの中にいる気がする。
昔はそうじゃなかった。自分が頑張っている間に、嫌いな奴がセックスしている事も飲みに行っている事も、全部ひっくるめて「あいつが無駄な時を過ごしている。その時間に頑張ってた自分が偉い」って信じていられた。
今はそうじゃない。
誰も気にならない。比べるものがない。完全なる一人。

何事も実践しなきゃ上手くならないのと同じようで、今の私はゲームを毎日毎日何時間もして、格闘技に強くなった気になっているプレイヤーみたい。

「本気」ってなんだと思う?昔に比べて、量はこなしている。質もあがったと思う。間違えてはいないはず。

それなのに「本気」が私の中で行方不明になりました。

だれか「本気」を教えてください。私は頑張っている。毎日頑張っている。大丈夫、頑張っているから。絶対数年後、受賞できるよ。
安全な場所で一人でねがって。言い聞かせて。それでいい?ちがう?
本気だけど、今の私の本気は、ものすごく甘い本気のような気がする。

ちがう。わたしは、死に物狂いの本気に会いたい。そうでもしなきゃ勝てるわけがない。こんな甘いの本気じゃない。もっと、もっと私には強い本気があるはずなの。

どうすれば、自分の本気、会えますか?

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