見出し画像

世界最速だった500系新幹線 2027年までに完全引退へ

長らく山陽新幹線の人気者として親しまれて来ましたが、老朽化には勝てず😥…。
JR西日本は1997年から営業運転を開始した500系新幹線について、2027年までに全車引退させると発表致しました。

500系はJR西日本が新幹線のさらなる高速化を目指して開発され、1995年に量産先行車(W1編成)がお目見え致しました。
速度向上するのに必要な空気摩擦の軽減を図るため、今までの新幹線車両には見られなかった長くて鋭い前面形状になっているのが特徴で、約1年間に渡る試験走行を経てから1997年3月に新大阪〜博多間ののぞみ号としてデビュー致しました。

デビュー当時は鉄道では世界最高の運転速度となる時速300km/hで営業運転を行い、その後は間もなく東海道新幹線東京駅までの乗り入れも開始され、最盛期には東京〜新大阪〜博多間で最大8往復(臨時列車を除く)の500系のぞみ号が運転されていましたが、2007年にJR東海&JR西日本が共同で開発したN700系が営業運転を開始してからは徐々にのぞみ号への充当が縮小され、2010年にはのぞみ号の運用からは全面的に撤退、そして東京駅への乗り入れも消滅致しました。

ただのぞみ号からの離脱によって余剰となった編成は16両から8両へ短縮され、それによって短くなった500系は新幹線〜博多間で運転されていたひかりレールスター用の700系と共に山陽新幹線のこだま号で余生を過ごす事になります。
こだま号は各駅停車なので所要時間はかかるものの、一部の普通車が従来の3&2列シートからグリーン車並みの2&2列シートへ変更されたので、割安な料金で快適に移動できる車両として親しまれて来ました。

さらにはエヴァンゲリオン(2015〜2018年)やハローキティ(2018年〜)などとコラボして特別なラッピングを施した編成も走っていましたが、JR西日本はこの度500系の後を継いでのぞみ号へ充当されていたN700系の一部編成に500系と同様の短縮化改造(8両化)を行ってこだま号へ転用し、500系の全編成とひかりレールスター用だった700系の一部編成を置き換えて行く予定です。
短縮化改造されるN700系には500系8両編成の特徴だった2&2列シートの普通車も引き継がれるみたいなので、これからもこだま号を利用した快適な旅は続けられそうですが、約30年に渡って山陽新幹線を支えて来た500系が引退してしまうのは寂しさを感じてしまいます😥。

首都圏に在住している私もなかなか乗れる機会は無いですが、もし実家へ帰省する時に乗れそうでしたら是非とも利用したいですね😇。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?