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リエナの気になる見解:WiiU&Miiverse10周年


今日はWiiUの国内発売&Miiverseの国内サービス開始から10周年を迎えました。

WiiUとは?

WiiUは2006年に発売されたWiiの後継機で、前ハードのWiiはWiiリモコンという特殊なコントローラを使った体感プレイを売りにしていたのに対して、WiiUはコントローラ自体にも画面を付けてDSシリーズみたいな2画面プレイを大画面のテレビでも楽しめるようにしたのが特徴です。
私も初めてWiiUを見た時は「ゲームボーイから続いて来た携帯機だけで無く据置機にも遂に画面が付いたの?」と感じましたね。

またコントローラに画面を付けた理由はそれだけではありません。
というのもWiiU以前の任天堂ハードはお茶の間、つまりリビングに有る大画面テレビに繋げて家族みんなでマルチプレイができるゲームを中心にワイワイ楽しむというのが主流でした。
その一方で大画面テレビで他の番組を見ている時はやりたいゲームがプレイできなかったり、逆にシングルプレイのゲームを遊んでいる時も他の番組を見たい家族から色々言われて途中で中断せざるを得なかったという声も有ったみたいです。

そのような声にお応えするためWiiUでは本体とコントローラとの間でゲームデータをやり取りする機能を搭載し、大画面テレビに縛られる事なく何時でも何処でもゲームが楽しめるように致しました。
これはシステムこそ全然異なりますが、後継のニンテンドースイッチにも受け継がれた遊び方ではありますね。
特にその頃の任天堂はWiiの売りだった体感プレイのブームが沈静化しつつあったのに加え、シングルプレイのソフトをかき集めるのに苦労していたので(これがWiiの失速や任天堂自体の業績悪化に繋がったと言われています)、このようなコンセプトを取り入れる事によって巻き返しを狙ったのでしょう。

しかし任天堂の期待とは裏腹にWiiUは発売当初から低迷期が続いてしまいます。
主な原因はWiiUと同じく2011年の発売当初から低迷していた3DSがモンハンなどの人気ソフトを投入して勢いに乗り始めたのに対して、WiiUは発売当初から続いていたソフト不足がなかなか改善されなかった事、さらにはWiiU自体がPSシリーズなど他のハードとは異なる特殊な仕様だったので各ソフトメーカーが使っている開発ツールとの相性が悪く、その結果他のハードとのマルチからも外されてしまった事などが挙げられます。

その後2015年に初代スプラトゥーンやスーパーマリオメーカーが大ヒットして一時は持ち直したかのように見えましたが、部品の枯渇による生産縮小の影響で品薄が続いてしまい結局2017年、後継のニンテンドースイッチにバトンタッチする形で第一線から退きました。
今のニンテンドースイッチが大成功したのもWiiUでの反省をしっかり活かしてユーザーにもソフトメーカーにも扱いやすいハードにしたからだと言われていますね。

WiiUが生み出した新しいゲームの遊び方

前述のようにWiiUでは本体とコントローラの間でゲームデータをやり取りする機能を備えていましたが、それ以外にも新しいゲームの遊び方を提案する商品やサービスがこの時代に色々生まれました。

例えば今のニンテンドースイッチにも引き継がれているamiiboはNFCを備えたフィギュアやカードで構成され、それらをWiiUのコントローラにタッチして読み込むと対応したゲームで特定のキャラクターが使えたり限定アイテムが手に入ったりします。
これも最初は収集要素を持っているフィギュアやカードにちょうどWiiUが発売された頃に普及し始めたアイテム課金や有料DLCを付加した商品だと思いましたね。

またWiiUの発売と同時に始まったMiiverseもWiiU(や3DS)で遊んでいるユーザーがMiiを通じて交流するだけで無く、Miiverse内でイラストを描いて投稿できる機能も話題となっていました。
しかも一部のゲームではMiiverseに投稿されたコメントやイラストがそのままゲームプレイ中に表示され、今までのゲームでは見られなかった独特な世界感を創り出していました。
ただこちらは残念ながらニンテンドースイッチへは引き継がれず、生産終了となったWiiUの後を追うようにサービスを終了(2017/11/8)してしまいました。

しかしニンテンドースイッチではキャプチャーボタンの搭載によりTwitterなどへの画像投稿が比較的簡単に行えるようになった他、スプラトゥーンシリーズなど一部のソフトではコメントやイラストをゲームプレイ中に表示させる機能が独自に備わっています。
つまりMiiverse自体はWiiUと運命を共にしてしまいましたが、Miiverseが生み出したSNSを通じた交流や遊び方は多少形は変わってしまったものの今も続いている〜そんな感じが致しましたね。



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