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私の、次の10年のこと

29歳になりました。

22歳の誕生日の少し前に就職が決まって、4年付き合った彼と別れて、上京。それから、約7年が経ちました。

東京で、デザイナーになって、会社を作って、セレクトショップを持って、ブランドも始めることができた。
ミラノにも、パリにも、ニューヨークにも自由に行けるようになった。
7年の間に、4回引越しをし、実家も横浜に移った。友達の多くは結婚した。

目まぐるしい20代でした。

自分がデザインした商品が伊勢丹本店に並んだ日のことも、仕事が終わらなくて夜中まで働いた後眠らずにまた出勤した日のことも、東京タワーが見えるバーで初めてお酒を飲んだ日のことも、パリで憧れのブランドと契約が決まった日のことも、代官山にお店をオープンした日のことも、まるで昨日のことのように思い出せる。


何だか、目が覚めたら急に29歳になってました、みたいな感じ。

「〜しなさい」とか「〜してはいけない」と言われずに育ててもらえたからか、ただ目の前の夢を叶え続けていればいいのだと信じていました。

そして、東京はそういう生き方を私に許してくれた。東京からなら世界のどこにでも行ける気がした。

東京には、夜中の2時まで開いているカフェも、いつ連絡して呼び出しても怒らない女友達も、美味しいレストランも、バーも、何もかもあって、仕事をして、遊んで、くたくたになって眠れば、何も考えずに済んだ。

ずーっとこのままでいたい。
本を読んで、映画を観て、美味しいものを食べて、仕事をして、あたたかいベッドで眠りたい。

でも、このままの私でいるためには、そろそろ次の場所に行かなきゃいけないのかなーと感じ始めました。29歳の誕生日の少し前、唐突に。

10代の私が描いた未来はもうとっくに超えてしまった。
けれど、いつも正体のわからない焦燥感に駆られて、一つ成し遂げる度に目の前に新しい壁が現れる。

次の10年はここ以外の場所で、もっと大きな夢を描きたい。一人では叶えられないような。

それはきっと痛みを伴うけど、またもう一度見たことない景色が見れるような気がする。

29歳は次の10年の仕込み。

九冨 里絵(くとみ りえ)

■Tiger Lily Tokyoについて
『Tiger Lily Tokyo』(タイガーリリートーキョー)は現代を強く生きる美しい女性をイメージしたクローゼット。
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■九冨 里絵(くとみ りえ)について
Lily Trading Co.,Ltd. Founder / CEO
1989年兵庫県神戸市生まれ。美大卒業後、イタリア製アパレルメーカーの企画職を経て、2017年にLily Trading Co.,Ltd.を設立。
パリ、ロンドン、ニューヨークを中心に世界中から買い付けたランジェリーを販売するTiger Lily Tokyoを運営。
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