給付金は天使の羽
2020年4月、失業
コロナによるパンデミックが深刻化していた2020年4月、私は失業した。
求人は減少し、求職者はその求人に殺到していた。
46歳、子持ち主婦。高学歴でも素晴らしいキャリアがあるわけでもない。
そんな私が、この状況下に仕事をみつけられるわけもなく、あっという間に月日は流れた。
外出自粛でどこにも行けないが、時間だけはたっぷりある。
さて、何をしよう。
コロナ禍で私を励ましたものたち
そんな私を励ましてくれたのが、TED Conference。
様々な分野で活躍している人々が独自の講演を行う。
その様子が動画配信されており、自由に視聴できる。
プレゼンの内容は多岐に渡っており、どれも素晴らしく、個性が輝いている。
そして観客を感動させ、前向きにさせる力があった。
また、多くの本を読んだ。
著名な作者が書いたものばかりが本ではないことを知った。
聞いたことのないような出版社から、大手では出版しないような成功哲学の本や個人的な体験記がたくさん出ていた。
個性にあふれたその小さい本たちは、私を前向きな気持ちにさせてくれた。
そしてどれも私に次のようなことを伝えていた。
「自分が心穏やかに過ごし、幸せでいることが周囲の人を幸せにする」
家族や同僚がいつもイライラしていたら、、、?
それよりも、いつも微笑んでいてくれた方が心地よいに決まっている。
不思議なことに、小説、ビジネス、哲学、心理学、様々な分野の本を読んだにも関わらず、私がそれらの本から学んだことは同じことだった。
労働とは、そして働くこととは
労働とは自分の時間を切り売りすること。
ずっとそう考えてきた。
けれど、これからもそれでいいのだろうか。
もっと他に違う働き方はないか。
TEDでプレゼンしている人々のように、有名ではなくても自分の考えや経験を本にして出版している人のように、生き生きと自分のやりたいことをして社会に貢献していこう。
コロナ禍で学んだ様々なことを発信していこう。
文章を書き、幸せを伝えていこう。
そう考えるようになった。
給付金は天使の羽
派遣の仕事を探すのを辞め、自分に必要なスキルを高めるため、さらに本を読んだり、無料配信の動画をみることに時間を費やすようになった。
そして、ふとひらめいた。
給付金の支給がある。そうだ、これを活用していこう。
楽しくわくわくするようなことを教えてくれるオンラインスクールがある。
自分が得た知識や考えを本にしたり、有料配信している人がいる。
それらを活用することにより、さらに自分を高めていこう。
スモールビジネスを応援する意味でも有益な使い道ではないだろうか。
給付金は私にとって、頑張る人を応援するための、そして私が未来にはばたくための天使の羽だ。
大切に使っていこう。
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