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学校の先生向け 役に立つサービスをまとめました。

「教育を変えてやる!」と意気込んでました。
よくある意識高い系の大学生です。

「どんなサービスがあるのだろう」と調べてみました。
いろんな教育関係者の人たちに話を聞いてみました。

そこで、分かってきたことがありました。

教育をより良くするサービス、めっちゃあるわ

むしろ「教育サービスが供給過多」になっていると感じました。
でも「先生向け サービス」「学校 便利」とかググってもあんまり出てきませんでした。

そこで、せっかくサービスを色々調べたのですから、参考にしてもらえるようにまとめることにしました。

学校の先生の業務が今よりもっと便利に、負担がもっと減るように、1人でも多くの先生方に届いてほしいと思います。

全国の先生方、ぜひお役立てください。


※1.ただの教育学部生がまとめているため、情報に偏り/誤りがあるかもしれません。見つけた場合は優しく教えてください。修正します。
また、実際の学校現場を直接経験してるわけではないため、実際の現場と異なることも書いてあるかもしれません。ご容赦ください。

※2.感想は主観であり広告費など受け取ってはいません(むしろいただけるのであれば過剰にお褒めした内容で書かせていただきます)。

※3.今回note執筆にあたり『Edtechが変える日本の教育』(佐藤昌宏氏)をとてもとても参考にさせていただきました。

※4.使用している画像は全て公式HPより引用しています。

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1.BANSHOT(バンショット):簡単授業記録アプリ

2017年4月にローンチされた、イーキューブ株式会社のサービス「バンショット」。簡単に授業の記録をすることができます。名前がとてもうまい。

記録したデータを登録した先生と共有して授業づくりの参考にしたり、お気に入り登録やコメントしたりすることもできます。

開発への補助金にて運営しているため、費用は現状一切かかりません。お得です。使用できるのは今のところ現職の先生のみのようです。(調子こいて会員登録しようとしたら僕は登録できませんでした)

今後、学校や教育委員会など団体向けのサービスも展開していく予定らしいです。新しいサービスにはぜひ触れてみてください!

2.Kocri(コクリ):黒板と電子黒板のイイとこどり。

黒板の老舗企業である株式会社サカワと、名前からすでにユニークな面白法人カヤックの共同開発で生まれたサービス。

BANSHOTと合わせて活用できそうなサービス。
公式HPの使用風景の動画が見ていて気持ちよかったです。

https://youtu.be/e56_HpDQFeM

プロジェクターと使い方はほとんど変わらないっぽいです。
料金形態はこんな感じ。

1教科までは無料っぽいので、試しにKocriを実験的に利用した授業を実施してみて、使い心地や生徒の反応がよければ学校単位で導入してみるのが良いかと思います。

導入した授業アイデアの記事を見つけました!
https://www.kayac.com/news/2016/10/kocri_tut
(未来のクリエイターが挑戦!「Kocri」を活用したこれからの授業アイデアとは?)

3.SENSEI NOTE(先生ノート):1万人以上の先生がつながる

株式会社ARRORSのSENSEI NOTE。
全国の先生向けSNSようなイメージ。
全国の先生との意見交換ができたり、教材や資料を見ることが出来ます。

現在は教員限定のサービスなのでどのくらい中身が充実しているかはわかりませんが、完全無料のサービスなのでぜひ先生方は登録してみてください。スキルやノウハウが全国で共有されれば、教員の負担減にも繋がるかもしれないですね。

個人的には「褒め言葉リスト」が再現性高くて参考になると思いました。

THE BRIDGEでは創業者の浅谷さんの熱い想いが語られています。
https://thebridge.jp/2014/03/sensei-note-official-launch
(教師と教員志望者のためのSNS「SENSEI NOTE」が、1年以上のベータテストを経て正式ローンチ)


4.Classi(クラッシー):ICTで教育現場をサポートする

ベネッセホールディングスとソフトバンクの合同会社。高校を中心に小中学校、専門学校でも導入を進めているらしい。

4つの主な機能あり。

・アダプティブラーニング
スタディサポートと併用して動画と問題を使った学習ができます。自分のレベルに合わせて勉強できるのが良いです。

・アクティブラーニング
自分のレベルにあったWebテストを受けることができます。

・ポートフォリオ
生徒が学校で学んだことの記録・ふりかえりをすることができます。主体的に学ぶ力を育み、効果的な面談を行うこともできます。

・コミュニケーション
クラス・部活・保護者などのグループを作って連絡のやりとりができます。学校版Slackみたいな感じです。

料金形態はお問い合わせくださいとあります。お問い合わせはこちらから。
https://classi.jp/inquiry/

1日30分の業務軽減も年間にしたら100時間。
2019年の1月にはEDUCOMを買収しています。これから更に期待できるサービスです。

導入事例が学校単位で記載されています。友達の通ってた学校の名前もあって驚きました。
https://classi.jp/case/


5.Classting:学校と家庭の垣根をなくす新連絡帳ツール

クラスティング株式会社のサービス。この2つの機能がとても便利です。

アルバム機能


ありそうでなかった部分!生徒がLINEグループで写真を追加したとしても、先生が写真を追加するのができない。そこを解決してくれます!

先生からの配布物の共有


もはやプリント配る必要がありません。枚数数えて前から回すのもたくさんのプリントを整理するのも時間のムダでした。これをきっかけにペーパーレスの時代に変えていきましょう!

他にもこんなサービスがあります。

・オンライン学級通信
連絡帳がオンラインでいつでもどこでも確認できます。
帰りの会で連絡帳を書く時間を削減できますね。

・オンライン欠席連絡
朝の時間は先生も家庭も忙しいです。Classtingを使えばオンラインで欠席連絡できます。自分は電話が嫌いなのでもし自分が親だったらとてもありがたい。

・海外クラス交流
姉妹校とClasstingを利用してオンラインの交流ができます。

サービス利用費用は無料です。ぜひ先生方に教えてあげてください。
先生方はぜひ利用してみてください。

6.schoolTakt:「先生が教えやすく、生徒が楽しく学べる」環境へ

株式会社コードタクトのサービス「スクールタクト」。
ブラウザ完結で簡単に共同学習・アクティブラーニングができます。


下の1分動画を見ればイメージが湧きやすいと思います!

僕はこっちの動画の方が刺さりました。

EdTechZineでの記事もありました。
https://edtechzine.jp/article/detail/1421
(スクールタクトで授業はどう変わる? 未来の学びへの意見交換)


7.ロイロノート・スクール:自ら考え、仲間と学ぶ

株式会社LoiLo運営の「ロイロノート・スクール」。1000校以上の学校・塾で導入されている授業支援サービスのロイロノート・スクール。

実際ロイロノート・スクールを導入した先生方のインタビュー記事がありました。
https://n.loilo.tv/ja/interview_kamakura

最初はICTへの抵抗があると思ったが、ロイロノートの簡単なインターフェイスのおかげで、扱いやすく操作を覚えたらすらすらと使っていた。
今までの朝のミーティングでは先生の説明を全てメモに取っていたが、ロイロノートだと伝達内容が書かれたカードがすでにあるので、全てメモに取らなくてすむようになった。そのおかげで時間を短縮することができ、学年担任同士での情報共有や話し合いの時間を確保することができた。 ホームルームで生徒に伝達するときも、内容がカードごとになっているので整理しやすく、彼らにわかりやすく伝えることができる。

(上記リンク先より一部抜粋)

なんと学校の先生の利用は無料!

しかも学生向けの授業支援コンテンツも豊富です。

料金形態は上の通り。

経産省の「未来の教室」にまとめられていたこちらもご覧ください。
https://www.learning-innovation.go.jp/db/detail/0059

8.Z会Asteria:学年を超え 最短経路で「分かりきる」

Z会が運営するオンライン学習講座、Z会Asteria。

AI技術とビッグデータによるアダプティブ・エンジン。常に自分のレベルにあった課題がリアルタイムで提示されます。

英語と数学のコンテンツが充実していて、定額制なのでたとえ学年をすっ飛ばして学習を進めても金額は変わりません。

英語のオンラインスピーキングや、添削指導もあり。
iPad1台で学習も完結してしまうなんともありがたいサービスです。

9.Edutownあしたね:いろんな職業を知れるサイト

未来を担う子どもたちと, それを育む先生のための教育総合サイト


東京書籍株式会社が運営するEdtown。

その中にある「EduTown あしたね」という教育総合サイト。
いろんな職業の人たちのインタビュー記事があります!

このような形で検索ができまして、

様々な職業がありまして、

小・中学生向けのわかりやすい職業がたくさんあります。

職業はサッカー選手やパティシエから、社長やYouTuberまでかなり充実しています。このサイトをみんなで見てみる時間とかがあったら嬉しかったかもしれないなと思いました。


10.Open Learning Japan:学びをもっとオープンに

11.Gacco:無料で学べるオンライン講座

12.Schoo:大人たちが学び続ける生放送コミュニティ

ここら辺3つ、無料のオンライン学習サービスです。内容が学校の教科を飛び出して、大学の一般教養科目にありそうな内容が多いです。
「この中から1つ、好きなコンテンツを選んで視聴・学んだことをまとめてプレゼンしましょう!」みたいな夏休みの宿題があったら、めんどくさいなとは思いつつも楽しんでやっちゃいそうです。

こういうのをMOOC(ムーク)というらしいです。
僕も今回初めて知ったので、こちら参考にしてみてください。
https://boxil.jp/mag/a3399/
(MOOC(ムーク)とは | スタンフォード大の講義も受講可能な公開オンライン講座・サービス紹介)


13.STOPit(ストップイット):最先端テクノロジーでリスクを軽減

ストップイットジャパン株式会社運営のSTOPit。

STOPitとは
「STOPit」は、いじめ撲滅を目指す現米大リーグマーリンズCEOのデレク・ジーター氏、松井秀喜氏がサポーターを務める匿名でのいじめ報告・相談アプリSTOPit、組織担当者の管理ツールDOCUMENTitからなるプラットフォームです。
「STOPit」はいじめを見つけた子どもたち、いじめに苦しんでいる子どもたちのために、いつでもどこでも報告・相談できる環境を整えます。いじめの早期発見や情報共有を円滑にし組織的な対応を実現するだけでなく、抑止効果によるいじめ自体を減少させる効果も期待できます。

個人的にはストップイットジャパンの創業ストーリーが響きました。

家族や友達、先生やスクールカウンセラーに相談できない生徒もいると思います。そういう人が助けを求めることができるサービスを、知っていると知らないとでは全然違うと思います。

もちろんいじめ調査は実施していると思います。その効果を疑ってる訳でもありません。でも、こういうサービスは使われないと意味がないのです。


14.SENSEI PORTAL(先生ポータル):教員向けイベントまとめ

SENSEI NOTEの仲間サービス。教員向けのイベントだったりセミナー情報がまとめられているサイトです。

イベントで得られる情報や知識も役に立つと思いますが、同じくらい「イベントやセミナーでの先生との繋がり」も大事だと思います。
学校にいると、なかなか外部の先生との関わりは多くはないはず。学校を超えた先生同士の繋がりを通して、改めて自分の指導や学校運営をよりよくできるかもしれません。


15.最後に 1人でも多くの先生に届いて欲しい。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
どれか1つでも気になるサービスはありましたか。

最後に、ここまで読んでくれた人へ。

お願いがあります。


学校の先生は、SNSの利用を禁止・制限されていることが多いと聞きました。ということは、このnoteがツイッター上でどれだけ拡散されても、本当に届いて欲しい学校の先生には届かないかもしれません。

もしあなたが学校の先生ではなかったら、あなたの近くの学校の先生にこのnoteの存在、もしくは上のサービス教えてあげてください
どれだけ良いサービスがあっても、使われていなかったら意味がないです。だから、まずは存在を知ってもらいたいです。

もしあなたが学校の先生なら、ぜひサービスを使ってみてください。もしかしたら今の段階では、こんなサービスなんてなくても学校運営できると思うかもしれません。でも、10年後、20年後を想像してください。
どんどん便利になっていく社会の中で、学校だけが今と変わらないままだとしたら。

将来の子供達はきっと、もっと便利で楽しい場所で勉強することを選ぶでしょう。
将来の学生達はきっと、学校の先生なんて目指さなくなってしまうでしょう。

10年後、20年後にも学校が続くために。そのためには、今僕たちの世代から少しずつICTやテクノロジーを取り入れていかなくてはいけません。せっかくサービスの存在を知ることができても、使われなければ存在しないのと同じです。

きっとこのnoteを読んでいる先生は、教育に熱心で、課題意識があって、もっと学校や教育をより良くしたいと思っている先生方だと思います。


まずはあなたから、同じ同僚の先生や周りの人たちへ、「こんなサービスがあるんです。学校をよりよくしていくためにも、使ってみませんか?」と発信していってほしいです。

その第一歩にこのnoteがなってくれればと、強く思っています。


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追記して欲しいサービスがあったらぜひコメントで教えてください。

学生向けの英語学習サービス・プログラミング学習サービスなどもこのnoteの反響次第で公開したいと思っています。

教育系のメディアにこんなのがあります。
最新の教育サービスにキャッチアップするためにもぜひ定期的に読んでみてください。

・Edtech Media(エドテックメディア)
https://edtech-media.com/

・EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/


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