AI時代で自分にできること

1.AI時代とは

2.AIと人間の違い

3.AI社会で必要な能力

4.自分にできること


1.AI時代とは

 まず、人工知能(じんこうちのう、英語:Artificial Intelligent、略語:AI)とは、人間が行う「知的ふるまい」の一部を、コンピュータプログラムを用いて人工的に再現したもの、もしくはその研究分野を指す。知的ふるまいとは、頭(厳密には脳)で考えて実行する活動全般のことで、例えば「絵を描く」「言葉を認識する」「ゲームをする」などなど、あらゆる人間の行動がこれに当てはまる。
 人工知能の一種として、近年、注目を集めているのが、機械学習である。機械学習とは、データから学習することで、適切な知的ふるまいを人工的に実現すること、もしくはその研究分野を指す。人間は、経験から学ぶことによって適切な知的ふるまいが行えるようになる、と考えられる。一般的に認識されている人工知能の意味は上述の通りであるが、それを厳密に定義する文章があるわけではない。人によって、さまざまな定義を行っている。松尾 豊(東京大学大学院 工学系研究科准教授)は「人工的につくられた人間のような知能、ないしはそれを作る技術」、中島 秀之(公立はこだて未来大学学長)は「人工的につくられた、知能を持つ実態。あるいはそれをつくろうとすることによって知能自体を研究する分野である」、長尾 真(京都大学名誉教授、前国立国会図書館長)は「人間の頭脳活動を局限までシミュレートするシステムである」と定義している。

 あなたの職場でAI(人工知能)は導入されていますか?の問いについて、2017年5月の統計で、3分の1以上の職場であIの導入がされている、もしくはされる予定があるとの回答がされました。
 AI(人工知能)が一般化していくにつれて、我々の業務がAIに置き換わっていくことは、効率化という恩恵をもたらす一方、人間の出る幕がなくなるという懸念がささやかれている。それがAI時代である。

2.AIと人間の違い

 AIの特徴や強みと、人間の能力を比較してみましょう。まず、AIが持っている強みは、何といってもその記憶力と計算能力です。だからこそ、膨大な量の情報を学習する能力や、学習結果に基づいて推論する能力は人間がかなわないでしょう。コンピュータなので同じ業務をずっとやっていても疲れないという強みもあります。そう考えると、特別な知識やスキルが求められない職業、データの分析やパターン化された操作が求められる職業については、AIに置き換わる可能性が高いでしょう。逆に、AIの弱点としては、意志や感情、常識がないこと、自ら課題を設定できないこと、他人に訴える力がないことなどが挙げられます。AIとはいってもあくまでもコンピュータ上のソフトウエアに過ぎないので、やるべきことや方法を人間がプログラムしない限りは、勝手に仕事を進めてくれるわけではありません。
 それでは、人間だけが持っている能力とは何でしょうか。AIとは違って、人間には感情や意志があります。幅広い常識もあります。観察したことを基に新しい発想ができます。他人を理解し、説得し、プレゼンテーションもできます。だからこそ、新しい発想や価値を生む仕事、人間の心や精神活動に深く関係する分野、創造性、協調性が必要な業務、抽象的な概念を整理したり、イノベーションを創出したりする職業、他者とのコミュニケーションが求められる仕事は、そう簡単にAIやロボットに置き換わることはないでしょう。

3.AI社会で必要な能力

 社会のあらゆる分野でAI活用が進むという流れはもはや誰にも止められません。日々の生活の中では急激な変化は感じられないかも知れませんが、ある日を境にガラッとAI社会に変わってしまうわけではありません。変化はいきなりではなく、じわりじわりとやってくるのです。
 それでは、AI社会で仕事をするうえで必要となる能力とは何でしょうか。「社会人基礎力」を基に詳しく検証してみましょう。社会人基礎力は、経済産業省が提唱している概念で、現代のビジネスパーソンが仕事で活躍するために必要な能力がまとめられています。具体的には、次の3つの能力と12の要素から構成されています。(1)前に踏み出す力/主体性・働きかけ力・実行力、(2)考え抜く力/課題発見力・計画力・想像力、(3)チームで働く力/発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力です。いかがでしょうか? 細かく見ていくと、「(2)考え抜く力」ではAIに勝てない要素があるかもしれませんが、「(1)前に踏み出す力」や「(3)チームで働く力」こそは、AIにはない、人間ならでの能力ではないでしょうか。AI時代とはいえ、仕事で求められる力が急激に変わってしまうことがないということが理解できたのではないでしょうか。
 しかし、AI時代だからこそ求められる仕事力もあります。それは、仕事の中のさまざまなタスクをAIに置き換える力です。とはいっても、プログラミング能力が必要というわけではありません。ポイントは、業務の本質を理解し、一連の業務の中でどの部分をAIに置き換えていくのかを考えること。本格的なAI時代の到来に伴い、常にAIをどう活用していくのか、これまでの既成概念にとらわれずに柔軟に考える姿勢が大切です。

4.自分にできること

 AI時代に自分のできることは何か、自分のできる仕事は何か。確かに、AIにできず、人にできることはあります。人を育てる力や、人をまとめる力、想像力、それらを常に働かせて仕事をしなければなりません。AIの持つ情報量や計算能力を使い、AIと寄り添って自分の立場を常に確認しながら働かなければならないのです。AI時代で働きにくくなるかもしれません。しかし、逆を言えば今までよりもっと仕事のパフォーマンスがよくなるのだと私は思います。私はまだ社会人ではありません、なので自分が何をできるのか、自分が役に立つのか、自分にできる仕事はあるのか、まだわかりません。しかし、時代に取り残される人材にはなりたくないと思っています。流れが目まぐるしく変わり、流れている時代で、AI時代の今、過去に残されずに今を生きたいと私は思います。そして、時代に取り残されず今を生き続けることができる人材になりたいと思います。