見出し画像

【CLUSTARSイベントステージ】かわしぃさんインタビュー

この記事について

インタビュー企画としてCLUSTARSイベントステージのワールドを担当したかわしぃさんにお話を伺います!


かわしぃさんの紹介

VR×地域活性化をテーマにメタバースで活動を始める。2020年、コロナ禍での地域PR・交流を目的として「バーチャルみちのく納涼祭」を主催。以後メタバースプラットフォーム「cluster」を拠点としてワールドクリエイターとして表現活動を行う。

現在はクラスタークリエイタージョブズ株式会社の登録クリエイターとして企業案件にも携わる他、ユーザーによるコミュニティ「CLUSTARS」にてイベント用ワールドの制作やWeb制作等各種デザインを担当している。

イベントステージにについて

イベントステージのテーマを教えて下さい

「海辺の街」というイメージで制作しました。
階段から見える景色や床タイルなどもそのイメージですね。

床タイル

海辺の街にしたのは、今までCLUSTARSのイベント開催でお世話になったワールドのNavis Lobbyが、青空の下の開放的なステージだったので、そのイメージを踏襲したかったからです。また私自身が海をモチーフにしたものが好きだからというのもありますね。

階段から見える景色

メタバースのイベントは夜だったり室内だったり暗めのワールドで行われることが多いのですが、その場合派手なライティングや演出が行われるので、登壇経験がない初心者さんは緊張してしまうのではないかと考えました。
昼間の穏やかで開放的な空間であればリラックスして登壇できるのではと考え、このようなイメージにしました。

ステージからの風景

イベントステージのコンセプトを教えて下さい

まず、とにかくお客さん・出演者・スタッフのそれぞれが難しく感じないように心がけました。ワールドに入った時に、特別な説明がなくても見ればわかることを意識しています。

ステージと2階へ向かう通路

例えば出演者は、VRでステージに立つ場合にどうしても視野が狭くなるので、移動の導線が分かりづらくなってしまいます。その場合でも特別な案内なしで移動に問題がないようにしています。

舞台袖から見たステージ

ワールドに入った時に「こっちに行かないといけない」「こうしないといけない」というのかパッと見で分かるというのを目指して作成しました。

控え室

また、どんな種類のイベントでも汎用的に使えるよう心がけました。
CLUSTARSのイベントは多彩なので、このイベントにはこのステージは合わないんだよねということがないようにしました。
例えばステージに出ハケに使える口が4つあるのも、色々な使い方ができるようにして、ステージがイベント演出を制限することがなるべくないようにするためです。

舞台袖

特定のイベントに特化した作りにしていないのは、このステージで慣れてきて物足りないなと思ったら、自分たちでイベントに特化したステージを作りたいと思ってほしいという意図があります。

汎用的ではあるけれども、ちょっと物足りないないんだよねとなるような温度感で作ったつもりです。

初期案から変わった点などがあれば教えてください

初期案から大きくは変わってないですね。
ただ入口の年表は後から出てきたアイデアで、年表は元々エントランスだけに置くことになっていました。

年表

あとフォトブースやお土産置き場も元々置きたいという案はあったのですが、デザインが決まったのは後からです。

お土産コーナー(※1)

※1 お土産コーナーは、CLUSTARSに関連するクリエイターのアクセサリーなどを展示する場所です

イベントステージで作りたかった仕組みなどはありますか?

特定イベント用の単発のステージは作ったことがあったのですが、今回のように汎用的で大規模なものは初めて制作しました。

単発イベント用だと予め特定の演出を簡単に発動できるように仕込むことがあるのですが、今回は適切な演出が行える汎用的な操作系統を作りたいと考えていました。

コントロールルーム

その操作系統を使って照明や演出スタッフの人がちゃんと働けるようにしたいという思いがありました。
今はライトだけですが、将来的にはパーティクル演出とかもできるようにしたいですね。

今回は複数人の制作体制でしたが、かわしぃさん以外が作成された部分について教えて下さい

バーチャルマンチカンよしだというCLUSTARSのマスコット的なキャラクターがいて、フォトスポットに配置しているのですが、そちらのアニメーションの制作を、はましょーさんにお願いしました。自分では思いつかないアニメーションでフォトスポットを凄く楽しい場所にして下さいました。

フォトスポット

スタッフルームの注意書き等のデザインは、歩留マリさんにお願いしました。分かりやすく、でも固い感じにならないようにデザインして下さいました。

注意書き

あとCLUSTARSのメンバーで、ステージのスケール感やコライダーを検証する会を行いました。ステージに出演する側の意見を貰えたり、ワールドの問題点を発見できたり、色々と改善することができて凄く貴重な場となりました。

スケール感の検証会
コライダーの検証会

お気に入りポイントがあれば教えて下さい

ステージ脇の通路でしょうか。

ステージ脇の通路

出演者が移動する際に使ったりする通路なのですが、2階の端にいるお客さんから出演者が待つ姿や出番が終わって捌ける姿が見られるようになっています。
手を振ったりしてちょっとしたコミュニケーションがとれたり、チラッと舞台裏の姿が見れる場所になっていてお気に入りです。

2階から見た通路

あとはライティングですね。会場演出で昼と夜を切り替えても影がなじむようになっていたり、ステージ上の人が一番きれいに見えて目立てるようなライティングにしています。

夜の照明

このイベントステージをどのように使ってほしいですか?

イベントの種類を選ばずに使えるようにしたので何にでも使って欲しいですね。
入門編で使う場でもステージ慣れた人が活用する場であってもいいと考えています。

客席から見たステージ

汎用性が高いものを目指したので、演者もステージを自由に使って表現してほしいです。
このステージのポテンシャルを120%使うものを考えて使ってくれると嬉しいです。

イベントステージ以外について

イベントステージ以外のワールドへの関わりはどのようなものでしたか?

ワールド班の中ではcluster歴が長いので、これまで見たイベント経験から、こうした方がいいとか、こういうことが出来るよとかの相談にのっていました。

ワールドの打合せ

基本的に他のワールドの制作には直接関わらず、こういったことを実現したければ、
こうすればできますよ、などの技術的なアドバイスなどが中心ですね。

チーム制作で大変だったところを教えてください

制作メンバー集めでしょうか。
興味を持って下さる方はたくさんいたのですが、チーム制作だと加わってくださる方が見つからなくて大変でした。
この辺は失敗しても大丈夫だよという部分が、上手く伝えられていなかったのが原因かもしれません。

メンバーはそれぞれ違う思いを持って参加して下さるので、共通の目標を持ってもらえるように動くことが大切だと感じました。

モックを使ったデザインの相談

チーム制作で良かったところを教えてください

思いつかなかった予想外のものが出来たことですね。

イベントステージだと、空を飛んでいる飛行船は当初制作をお願いしたものではなかったのですが、山犬イスクさんが作って下さって、めちゃくちゃ良かったので即採用になりました。

飛行船

色々な能力を持った人が集まったので、3Dオブジェクトやアニメーションや美術など、それぞれ得意なことを持ち寄って作れたのが良かったですね。

エントランスやギャラリーについても、担当をお任せしたことによって私が思いつかないビジュアルになったのが良かったです。

エントランス担当の黒柳ゴウトさんは、CLUSTARSのブランドイメージを第一に考えて大切にしてデザインして下さったのを感じました。

エントランス

ギャラリー担当の殻タヌキさんは、いきなり企画ごとのデザイン案が上がってきて驚きました。当初は企画は全部同じ建物でポスターを貼りかえるだけのつもりだったので、これは私には出来ないことだと思いました。

ギャラリー

エントランス、イベントステージ、ギャラリーと班を三つに分けて、それぞれ担当を立ててパワーを発揮した結果なのではと感じています。

ワールドへのアクセスはこちら

連載記事のトップページへ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?