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デビューから3ヶ月、駆け出し配信者のリアル紆余曲折

この記事はポッドキャスト配信について語る Advent Calendar 2020に参加するために書きました。

わたしは子どものころからラジオが大好きでした。熱を出して学校を休み布団の中でぼんやり聴いた夕方のラジオのなんとも言えない切ない感じも、思春期に親に隠れてこっそり聴いた深夜ラジオのハラハラドキドキも、はじめて就職したデザイン会社で1日中流れているオシャレFMへのトキメキも、「この番組が終わるまでに会社を出ないと終電に間に合わない!」と残業中の同僚たちと慌てた思い出も、全部ひっくるめてラジオはわたしの人生の一部です。

そんな憧れのラジオを体験できると知っていたのに、長らく手を出してこなかった音声配信の世界。
しかし、コロナ渦において仕事のために買いそろえた映像&音声配信のための機材を使えばわたしにもラジオができるのでは!?...と、ある日突然気づきました。

そんなわけで、stand.fmで誰にも言わずひっそりと音声配信をスタートして3ヶ月が経ちました。現時点までの反省、感じたことのまとめ、これから音声配信をやってみたい人へのメッセージとしてこの記事を書きます。

はじめに各サービスの特徴を知っておくべきだった

「友達が使っているから」という安直な理由でstand.fmの利用を決めてしまったのですが、事前に配信サービスの特徴をちゃんと調べた上で選ぶべきでした。どれもみんな同じだろうと思い込んでいましたが、どうやら全然違うみたいですね(遅)。

わたしが選んだstand.fmはSNSの色合いが強いサービスで、人気配信者になるには1日1回以上の投稿がマスト。質より量の配信を続けることで、リスナーの親近感を得られた配信者が「勝つ」構図になっているようです。stand.fmは編集機能が充実していてアプリ単体で気軽に配信できるのが売りなので、よく考えてみれば「録って出し」スタイルの配信者が多いのは当然ですよね。

ほかに気づいた点としては、stand.fmには自称起業家の配信者や「ネットビジネスで儲けよう」といった配信内容が目立つかも。なんか、全体的に戦闘的というか、「一発当てようぜ」みたいな雰囲気が漂っています(※個人の感想です)。
とにかく、もし気になるサービスがあったら配信前にいくつか番組を聴いておくと、サービスごとの文化やそこに集う配信者の属性がある程度見えてきそうです。

余談ですが、stand.fmではどういうわけか配信者によってフォロワー数や「いいね」数の差がやたらと大きい気がします。もちろん、長く続けている人や有名人が飛び抜けて多いのは分かりますが、配信初回にもかかわらず、わたしが3ヶ月かけても遠く足元に及ばないような大量のコメントがついている配信者を目にすると「へへん、数じゃないさ!」と強がりつつモチベーションがズリズリ下がっていきます。

「やりたいこと」が見えてきた

stand.fmでの19本の配信を経て、じぶんが音声配信で何をやりたかいのか、ようやく少し分かってきました。

それは、「内容はともかく、ガワだけでもラジオ番組っぽくしたい」ということ。わたしが毎回お決まりのオープニングを作ったりリバーブをかけたりBGMを流したりするのは、日ごろから親しんでいるラジオ番組のパクりの集大成です。

つまり、そこそこ時間をかけて編集し、素人なりにカッコつけたものを配信したい欲が強いのでしょう。だから毎日配信なんて絶対無理!

肝心の内容は、現状では方向性が全く定まっていません。実際、配信3回目にして大リニューアルしちゃいました。各ポッドキャストサービスにて「よかった探し」を検索すると、わたしの迷走ぶりをお楽しみいただけますw

でも、続けていくうちにいつか何となく固まっていくだろうと気楽に構えています。最初から完璧なコンテンツを配信しようと身構えていたらいつまで経っても始められないので、まずは飛び込んでみるしかないかと。ラジオの長寿番組も、最初の1年くらいは手探りですもんね。聞き流せて、でもなんとなく楽しい気持ちが残る番組を作れたらいいなあと思ってます。

ポッドキャストに切り替えます

そんなこんなで「やりたいこと」がstand.fmの風土と食い違うことがハッキリしたので、stand.fmでの配信は諦めることにしました。今ならまだ身軽にお引越できるので、良いタイミングだと思うことにします。

別の国産サービスを利用することも考えましたが、ひとまず汎用性の高いポッドキャストに切り替えることにしました。でもポッドキャストで配信する=大海にイカダで漕ぎ出すようなものなので、誰にも聴いてもらえなかったら悲しくなってまたどこかの国産サービスに戻るかもしれません(笑)

わたしのようにポッドキャストでの配信を検討している方のために、やり方をまとめた記事を書きました。よかったらこちらをご覧ください。

3つの「よかった」

わたしの配信テーマは「よかった探し」です。
怒りや悲しみや辛さではなく、日々のささいな「よかった」にフォーカスを当てることで、毎日を穏やかにハッピーに過ごす自己流ライフハック。
ということで、最後はこの3ヶ月間で見つけた3つの「よかった」で締めさせていただきます。

1. 魅力的な配信者さんと出会えた
stand.fmで出会った何人かの配信者さんがとっても魅力的だったので、彼らの配信は今後も聴き続けるつもりです。これまでは営業のつもりであちこちに「いいね」を付けたりしてたのですが、今後は本当に聴きたい人の聴きたい回だけ聴けると思ったら気がラクになりました。

2. 編集スキルが上がった
これまで全く縁の無かった音声編集ソフトを触る機会ができて、少しだけ要領がつかめてきました。さらに動画編集ソフトも似たようなUIのため同じ感覚で操作できることがわかり、遊びで触るうちになんと本業で動画制作の仕事を請け負うチャンスをいただきました。もちろん、「動画制作」といってもすごく簡単な編集作業ではありますが。でも半年前には考えられないことです。

3. 新しい趣味が見つかった
なんといってもこれが最大の「よかった」です。
趣味といったら本を読むか酒を飲むくらいしか無かったのですが、最近は「次の配信でどんなことを話そうか」といつもワクワクしています。まだ魅力的な配信内容が見つかっておらず、トークスキルも改良の余地がありまくりなので、腰を据えてじっくりと楽しんでいくつもりです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
わたしのPodcastはたったいま大海原に漕ぎ始めました。ヨーソロー!
https://anchor.fm/yokatta

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