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ラグ馬鹿サバイバーRickyの、こんな時だからこそ役に立つかもしれない 楽しくしぶとく生き残るためのサバイブ術 その13 魔法を使おう

誰か自分のまわりに魔法使いがいるっていう人、しってる?

アナ雪のエルサやHarry Potter、オズの魔法使いなどいろんな魔法つかいを
アニメや漫画、映画などでしってる人も多いと思うけど、実はみんなの身近
なところにもたくさん魔法使いはいるんだよ。
えっ、誰?

それは私でもあり、あなたであり、みんな。
しかもあなたが発している言葉だったり表情、態度、ぬくもり、笑顔、ただ
そこにいるという存在だったり、色んな魔法を普段からすでに使っている。
でもそれに氣づいていない人が多い。

今回はその中でも『ことば』という魔法についてちょっと話してみようと思
う。というのも今まで以上にこれからとても大事になってくると思うから。

まず毎日の生活の中で言葉を使わないって人は少ないと思う。今こんな時期
だから一人暮らしの人などは話す相手がいないという人もいるかもしれない
が、それでもメールや電話、SNSでつぶやいたり反応したりすることで使っ
ていたり、独り言や自分の心の中で呟いていることもあるかもしれない。

そんな日々の生活の中で頻繁につかっている『ことば』ではあるけれど、意
識して使ってる人は案外少ないんじゃないかな。
それでも面接のときや、デート、冠婚葬祭の時やまわりに受験生などがいる
など特別の時は意識して言葉を選んでいると思う。

ここでだ。
問題なのはどんな時にどんな言葉を使うかということ。これが結構大事で、
昔「今やろうと思ってたのに~」というセリフが出てくるCMがあった。私は反抗期が長く何回もあって、しかも自分でいうのもなんだがおそらく親にとっては超面倒くさいやつだったと思う(ごめんやで)

私は断片的ではあるけど子供の頃の出来事や感情の記憶が今でもいくつか残
っていて、子育てなどで困ってる親も結構いると思うから私の事例を挙げて
子供目線の記憶からいうと、よく「勉強しなさい」っていわれてた時、勉強
が嫌だったわけではなく、自分のペースやタイミングのようなものがあって、それを無視して一方的に「やれ!」といわれるとせっかくあったやる氣も失せてしまうどころか、事実がどうとかよりただただ反発してやりたいと思ってしまった。だからそういうことが起こるたびに『せっかくやろうと思ってたのに』という感情が沸き上がっていたのが私だった。

これは何も子供だけに限ったことではなく、大人でも一方的に命令されたり
水を差すようなことをされたらいい氣持ちはしないだろう。でも結構それを
平氣でやってしまったりしている。見た目は小さくても子供でも子供なりの
世界観や考えがあって生きている立派な人間の一人だ。まだ言葉がしゃべれ
ない頃の記憶も実際にあるからこれは事実だ。

そういや小さい頃に寝てる私の足を母が布団の上からあやまって踏んでしま
ったことがあり、ほんの先だけだったからたいして痛くなかったのになぜか
わたしはその時大げさに「痛~い」とか泣いたかして、それで母が父にスゴ
く怒られてるのが聴こえてきてて「悪いことしちゃったな」と自分のついた
ウソを反省したのを覚えている。

だからぜひ相手の氣持ちを聴いてあげてほしい。もしかしたら別の悩みがあ
ったり体調が悪いのかもしれないし、どうしていいのかわからず困っている
のかもしれない。構ってほしいだけかもしれないし、助けてほしかったり逆
にそっとしておいてほしいのかもしれない。思ってることはあってもうまく
自分の想いを表現できなくて困っているのかもしれない。私もこうみえて案
外本当の氣持ちをいえなかったり、逆に黙って聴いた方がいいんだろうなと
思うような場面で、ついついおしゃべりぐせが出てしまって「やっちまった
な~」と反省することも多い。
何もしなくてもただそっと氣持ちを寄りそってもらうだけで心安らぐ人もい
る。いったいこの人はどういうふうにしてもらったら喜ぶだろうか、自分が
相手の立場だったらどうしてもらったら嬉しいかなど考えながら接すること
が出来たら、きっと使う言葉や態度も変わってくるんじゃないのかな。

実際以前教育関係の仕事をしてた時、子供たちに「(勉強で)何がわからん
で困ってるの?」と聴いたら「何がわからないかがわからない」という答え
が結構返ってきて、何とかしたいけどその解決方法がわからなくて困ってい
る子も多かった。解決方法がわかってからは見違えるように変わって、今ま
で勉強なんて全然しなかった子が自分からするようになったりイキイキして
きたという親御さんの声や子供たちの様子を聴いて、そのきっかけに携われ
て嬉しかった。

これは結構大人でも似たようなことがあって、一つの言葉が相手を勇氣づけ
ることもあれば、その逆もある。                   いい例だと最近にあったのが、昨年のラグビーワールドカップで日本代表を
初のベスト8へ導いたヘッドコーチのジェイミー・ジョセフが、予選プール
の2試合目となるアイルランド戦の前にロッカールームで選手たちに贈った
5行のポエム。

対戦相手となるアイルランドは当時世界ランキング2位で、一時は世界ラン
キング1位にもなったことのある強豪チーム。日本は今までテストマッチで
も一度も勝ったことのない相手だ。そんな重要な試合を前に彼が選手に贈っ
た言葉がこれだ。

『Jamie Joseph's 5 line poem』

No one thinks we can win
No one thinks we can ever some close
But no one knows how hard you've worked
No one knows how many sacrifices you've made
You know you're ready
Trust each other
私はみんなを信じてます
Let's go!

誰も我々が勝てると思っていない
誰も我々が接戦になるとすら思っていない
でも誰も君たちがどれだけの努力してきたかをしらない
誰も君たちがどれだけ多くのことを犠牲にしてきたかもしらない
(君たちはすでに)やるべき事は分かっている
お互いを信じて
私はみんなを信じてます
さあ、行こう!

この時の実際の映像はYoutubeなどでもあがっているが、思い出しただけで
グッと来るような言葉。
この短い文章の中で、とても分かりやすく肯定的な言葉を有効的に使って
みんながイメージしやすいように、かつみんなの心を揺さぶり士気を高めて
いる『ペップトーク』ともいわれる手法で、スポーツ界をはじめとしてあら
ゆる場で活用されている、心理学と言葉の力(言霊)をうまく利用した技法の
ひとつだ。数年前にドラマでも取りあげられているから耳にしたことがある
人もいるだろう。

ジェイミー自身がそれを知っていて使ったのか否かはわからないが、彼自身
もかつて選手としてAll Blacksと日本代表の両方を経験し、選手を引退して
からもヘッドコーチという立場で、Super RugbyではHighlandersを優勝に導
いたりもしている。おそらくこれもそういった自身の経験も踏まえつつ、言
葉の威力も知っていて最大限に活用したのではないかと思われる。

ただ就任当初は選手やファン、メディアなどまわりからの反発も多く、ずっ
とからだづくりや基礎トレーニングばかりでなかなか実践的な練習はさせな
いし、実践練習が始まっても前回大会で結果を出していた前ヘッドコーチと
は真逆のやり方を推奨していたから批判の声は絶えずあがっていたし、新し
い形に選手たちが慣れるにも時間はかかったもののその過程で信頼を高めあ
い、結果として前回大会をさらに上回る過去最高のベスト8という成績を遺
すこととなった。

時代が変化しているのだからそれに併せて変化していかなければならないの
はある程度あたりまえで、ましてや初めてのことに挑むのだから、ある程度
時間がかかったり戦略を練ることは必要になってくる。土台が出来ていない
土地に高いビルを建てようとしても建たない。これは体でも組織でもなんで
も同じ。でも多くの人はすぐ結果を求めたがる。

ジェイミーの言葉はイメージ、つまり『思ったことは現実化する』というの
をいい方に活用した例だが、逆に良くない方に使われてしまう場合もある。

例えば子供に「転ばないようにね」といったと思ったら転んだり、「うまく
やらなくちゃ」と思った途端にミスをしたとか。それでまた「だから言った
じゃないの!」なんて頭ごなしに言ったらさらにドツボにはまっていく。
ミスしたことに脳がフォーカスするので、また同じようなことが起きるので
はという不安や恐怖からからだもだんだんからだも縮こまったりして余計に
身動きがとれなくなったりすることもある。

逆に信号待ちで、信号が点滅しはじめて間に合うかどうかのギリギリの際、
「イケる!」と思えば妙に早く走れたり、「ダメだ、間に合わない」と思っ
たら体の動きも遅くなり渡ることすら諦めるなど、行動そのものも氣持ち次
第で変わってきたりする。
  *注)大丈夫と思ってもダメな場合もあるので、信号などは余裕を
     もって安全に渡ろう!

これを『意識』ともいう。
意識には『顕在意識』という自覚のあるものと、『潜在意識』という無意識
のものがあって、おもしろいのは脳は肯定形と否定形の区別がつかないらし
い。ということは肯定形で考えることがいかに大事かということがわかって
くる。
具体的には、日本でよく耳にする言葉に
「〇〇しないように頑張ります!」とか「〇〇するな!」の『するな』パタ
ーンがある。
さっきの話じゃないが、ということは脳にとっては
「負けるな!」「ミスするな!」「緊張するな!」といった言葉は
=「負けろ!」「ミスしろ!」「緊張しろ!」と同じに聴こえており、
「〇〇しないように頑張ります!」というの言葉は=「〇〇するように頑張
ります!」という意味で認識される。これは自他ともに同じ。
結果どれも自分の望まない結果になるといったことが起こる。これは脳の構
造だからどうしようもない。だからこそ、より求めるものをイメージしやす
い言葉を使うのが大事になってくるのだが。

でもこの原理に氣づいていないとなぜうまくいかないのかがわからない。
自覚があるならまだ修正もしやすいが、大概の場合が無自覚なことも多く、
知らないうちに潜在意識の中に刷り込まれていたりするので注意が必要だ。
とくに親の言葉が子供に刷り込まれていたり、アスリートなどもそれでパフ
ォーマンスが変わったりするので本人はもちろんのこと、まわりの人も応援
しているつもりがいつの間にか足をひっぱっていたということもあるので、
使う言葉には氣をつけたいものだ。

なぜかはわからないが、特に日本人は否定形の言葉を使う人が異常に多いと
感じる。考え方や習慣、文化の違いもあるのかもしれないが、頭で考えてイ
メージできたことは行動に変わっていくから、それを頭に置いたうえで言葉
をチョイスしたい。

さらに言葉の中でも『日本語』は言霊のパワーがかなり強い言語としてもし
られている。たしかに漢字一つ一つにも色んな意味が込められているし、そ
のように言葉の記号に深い意味が込められている言語も珍しい。
また日本人は漢字、カタカナ、ひらがな、数字、ローマ字といったように5
つの文字を使いこなして表現しており、こんなにたくさんの記号を使ってい
るのも日本語が最多とも言われている。しかも同じ数字でも数える対象物に
よって「いっぽん、いちわ、いっこ、いっぴき、いっとう....」など多くの
言いまわしがある。そのほかにも「てにをは」とか挙げるとどんどん出てく
るが、それをふつうに使いこなしているというのはかなりすごいこと。これ
も実際に日本語を海外の人に教えてわかったことで、教わるより教える方が
学びも多かったりする。

そんなことも踏まえて意識して普段から言葉を選んで使ってみると、さらに
おもしろい変化を感じることができるんじゃないかと思う。
な~んてちょっとわかったようなことを並べたけれど、これも自分が実際に
体験して学んだこと。だから知っている人なら私が使う言葉や漢字を使い分
けているのに氣づくだろう。私もそういう人のことは氣づくし。

というのも私はむかし小さな子供から年輩の人達までアスリート含む色んな
人たちを一日何人も相手にた健康関係を扱う仕事を長いことしてたのだが、
立場的にも自分のちょっとした言動や在り方が良くも悪くも影響を与えると
いうことがよくわかり、同じことを伝えるにもどんな言葉を使ったらいいか
と考えるようになった。といってもいまだに「今のは言わない方がよかった」とか「こういえばよかった」など反省の連続だったけど。

それに前からそうだったわけでもなく、一時は自分自身の感情がうまくコン
トロール出来なくなって、休憩中も隠れて一人で泣きじゃくるといった状況
に陥った時期もある。当時は寝る時間もないくらいホントに忙しかったから、まさに字のとおり心も余裕を失っていたんだろう。右腕や指先にも痺れが出ていて感覚もマヒしていたし、このまま症状が進んだらいったいどうなってしまうんだろうという不安もあったし、でもそういう時に限ってこれ以外の道はないと思いこんでしまったりしてたから苦しかった。今となってはまわりにいくらでも道があるのは見えるんだけどね。

そんなふうにもがいてた頃にふとしたきっかけで知り合った仲間から誘われ
て心理学を学ぶことになるんだが、それが後にいろんな場面で救ってくれる
お守り代わりになったり元々のラグ馬鹿がさらに現在の超ラグ馬鹿にとなる
御縁からの運命的な出逢いもあり、そう思うとどのピースが抜けても今の自
分はいないわけだから人生は実におもしろい。

せっかくみんなもスゴイものをたくさん持っているんだし、使わないとどん
どん退化して忘れてしまうからどんどん使わないとね。
さあ、みんなも魔法使いになって素敵な魔法をいっぱいかけてみよう。

                         つづく


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