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数字と仲良くなれない 【思考ぐるぐる】

経済や社会のことに少しは詳しくなろうと、今月からテレ東BIZのニュース番組を通勤中聴くようになりました。

学び始めた理由はいくつかあって、まずは子供の将来や自分の未来のための(老後含む)資産づくり。
それから、仕事で営業に携わるようになったので、数字や市場にもう少し明るくならないといけなくなったのです。

なんですが、経済ニュースで次々読み上げられるなんとか指数やなんとか価格がぜーんぜんピンときません。
そもそも、数字って感覚とかわからなくないですが?

たとえば言葉だったら、小説なんかの文章で書かれてることって自分の頭の中で感覚としてわかるじゃないですか。
熱いとか、寒いとか、りんごの香りとか。
音楽も、初めて聴いた曲でも作り手が表現したい感情や光景ってなんとなく伝わりますよね。

でも、「836649」とかって数字、ぜんっぜんわかんなくないですか?
まず五感では掴めないですよね。
この、数字がもつ無機質なかんじが、なーんか昔から苦手なんです。

りんご1個、2個ならいけますよまだ。
でもニュースで報道されてるのは、ただのデータですよ。
実体がない概念ですよ、概念!

わかれってほうが無理じゃないですか。
ほんとはみんなそうなんじゃないですか?

そもそも、数字のもとになってるデジタルという考え方が自分の感覚には合わない気がします。
仮にも職業エンジニアの人間が言うことではありませんが。

デジタルの語源になっている”digit”には、「指で数える」という意味があるそうです。
でも、私は基本的にものごとの「あわい」が好きなのです。

指を折って数えるときの、その折り曲げてる過程が。
カチコチいうタイプじゃなくて、目盛と目盛の間をなめらかに動いてるときの秒針が。
その、まだ完成していない、道の途中みたいな雰囲気。
なにかとなにかの間に位置する不安定な感じを、なんとなく感じとるのが好きなんです。

空だって、夜から朝、昼から夜に変わる瞬間が一番きれいですよね。
時計がカチッと12時を告げるように、いきなり空が真っ暗から真っ昼間に切り替わったら、情緒もへったくれもないですよ。

季節だって、初春とか初夏とか、始まりのほうってなんかわくわくするじゃないですか。
初秋や初冬は逆に切なさがふっとやってきたりするじゃないですか。
そういうのが好きなんですよ、たまらなく。

物事には本来切れ目なんてない、と思っているから、四角四面になんでも切っちゃう数字と、仲良くなれないのかもしれません。

あと、これは単なるワガママですが、時間に縛られるのも嫌いです。
自由に思考を広げて、夢中でやりたいことに取り組んで、気がついたら5時間くらい経ってるのが好きなんです。
時間に間に合わせるために、慌てて家を出てダッシュするのがストレスなんです。
誰かが決めた目盛りに従うことが、気に食わないんです。

とはいえ、生きていかなきゃいけません。
どうやったら数字と仲良くなれるんでしょうか。
あるいは、どうやったら数字を感覚で理解できるようになるんでしょうか。
世の中には数字を見るだけでわくわくしてしまう人もいらっしゃるようですので、ぜひその秘訣を教えていただきたいものです。

教育分野では、そろタッチやモンテッソーリ教育といった、新しいアプローチが出てきていますね。
子供と一緒にやってみたら、何か掴めるんでしょうかね。

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