なぜ男を捨てようと思ったか

自分は健常者ではない。
生まれつき障害を持っていた。

ある程度生活には困らない程度の
障害を抱えると

いちど障害を障害と認知してしまうと
他人と比べるようになっていった。

男としての責任
というものを自分に課し、
それに縛られていたのでは?
と思う。

他の健常な男には
ある場面においては
劣等感を感じていた。

都会にいると
その劣等感はあまり感じなかった。

いつからだろうか?

健常者の男に対して抱くコンプレックスが
すべての行動原理だったのだと思う。

ある日
こう思った

男を捨てれば
その呪縛から逃れられるのではなかろうか?

そう考えた3か月後には
某ジェンダークリニックで
睾丸を摘出していた。

それで何が変わったか・・・
なにも変わりはしなかった。

ただ
性欲をほぼ失った。

つい他人と比べてしまう自分がいるので
なるべく他人と付き合いのない場所、仕事を
選んだ。

一人は楽かもしれないが
孤独かもしれない。

大金を持ったことはないが
もし生活にまったく困らない金を手にすれば
もうすこし孤独や劣等感を
解消できるかもしれない。
解消というよりは
ごまかしかもしれないけどね。

若い時はそこそこモテたが
自分の心が見透かされそうな恐怖から
すぐ自分から別れを切り出していた。

こころを開いたことなどないかもしれない。

どこからが表面で
どこからが深層なのだろうか・・・

よくはわからないが
二週間に一度くらいは会える
パートナーなんかが
いたら楽しいかもなと思う。

自分は
だいぶおかしな人間なのかもしれない
冷酷で
移り気で
変態で
暗い人間だと思うが

表面を明るくふるまう術は
心得ていると思う。

世界は悲しい出来事ばかり
焦点を当ててニュースにしてるけど

10代のころから
世界の破滅を望んでいた。

とはいえ
破滅を望んでいなくても
昨今の日本をみれば
もう何もかもが行き詰って
いってるような気もするし

もっと
ひどい世の中になれば
面白いのにな。
と、考えている。

落ちるところまで
落ちなきゃ
復活もないと
思う。

どこまでも
発展しつづける出来事って
自然の摂理にはないと思うから・・・・

おわり。



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