1章■RIG-Iヒト肺細胞において RIG-I が SARS-CoV-2 に対する自然免疫センサーであることを発見。

既知の RIG-I シグナルを活性化せずに SARS-CoV-2 複製を直接的に阻害する仕組みを解明。

https://research-er.jp/articles/view/99175

ウイルスが作るRNAを検出する蛋白質群 (RIG-I様受容体(RLR)ファミリー) RLR には、3 つの蛋白質、RIG-I、MDA5、LGP2があり、RIG-I とMDA5は、ウイルス認識と、下流シグナル活性化 LGP2は、主にMDA5のウイルスRNA への結合と解離の両方を促進 司令塔の役割

LGP2 は、MDA5 の不活型から活性型への転換を触媒している 事がわかりました。また、驚くべきことに、ウイルス RNA から解離した MDA5 は、活性型を保っている事が わかり、MDA5 はウイルス RNA と接触した記憶を保持している事がわかりました。
1. 細胞内ウイルス RNA センサー RIG-I の認識構造と機能
http://jsv.umin.jp/journal/v58-2pdf/virus58-2_97-104.pdf

SARS-CoV-2のNsp5は、RIG-IとMAVSを標的とした2つの異なるメカニズムで自然免疫反応を回避することを示している

https://journals.asm.org/doi/10.1128/mBio.02335-21

小児は、上気道上皮細胞、マクロファージ、樹状細胞において、 MDA5(IFIH1)やRIG-I(DDX58)などのパターン認識受容体の基礎的な発現が高く その結果、SARS-CoV-2感染時に、成人よりも強い自然抗ウイルス反応が見られた。

パターン認識受容体(PRR)とI型およびIII型インターフェロン(IFN)システムを介した、 細胞内に内在する早期の自然免疫反応が重要 重症COVID-19患者ではより広い範囲の患者に影響を及ぼすI型IFNに対する自己抗体が非常に高い頻度で出現する

細胞を用いたスクリーニングにより、HDAC阻害剤とPLK阻害剤がRIG-Iシグナルの活性化剤として同定される

植物(野菜)の摂取は、栄養素の摂取のためと考えられていたが、それ自身が免疫応答の活性化に関与 細胞内に導入された植物由来のDNAが細胞内でRNAに変換された後、RIG-Iを介してIFNの誘導に寄与 もやし>アスパラガス>ブロッコリーの順番に強く誘導 (核酸と口腔内に存在するペプチドを混合)

細胞質に局在するセンサー分子RIG-I ウイルス由来の核酸RNAを認識し インターフェロンやサイトカインを強く誘導 食品に含まれる核酸による機能性 植物(野菜)の摂取は、栄養素の摂取以外にセンサー分子RIG-I活性化に関与

https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26560052/26560052seika.pdf

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