「民数記」
「内容」
イスラエルの子らがなぜ40年間も荒野で過ごさなければならなかったか説明し、エジプトから脱出した第1世代から、約束の地に入る第2世代への移行が記されている。民数記の場面設定は以下の3つです。
・シナイ半島の荒野(1:1~10:10)
・カデシュ周辺の地域(10:11~20:13)
・モアブの草原(20:14~36:13)→申命記の舞台
1章(エジプトを出た人数)と26章(出エジプトの世代の子孫)の人口調査は、この書物の主要テーマである「さばきの第1世代」から「希望の第2世代」への重要な転換を記録している。
1~25章は、第1世代を描き、ほとんどが第1世代の罪とさばきに関するものである。民は神の備えに対し、絶えず不平を言い続ける。度重なる出来事(たとえば、13,14章の12人の視察隊の話し)で、神の信頼を欠如し、神は第1世代を荒野で死なせることを宣告する。
また、岩から水の出る奇跡を神が命じたとおりに行わなかったので、モーセとアロンは約束の地に入る資格を失う。それでも、神は荒野を進む民と変わらずにいる。神は、モアブの王がイスラエルを呪うために雇った異邦人の預言者バラムがイスラエルを祝福することだけを許す。それでも民は反抗する。
26章以降は、第2世代を描き、軍事的な勝利と約束の地に入る準備など
前向きな物語である。
「著者と年代」
モーセ5書の第4部 詳細は創世記の「著者と年代」の項目で解説
「文学ジャンル」
律法と荒野での放浪の歴史物語
「福音書へのつながり」
神は反抗の民にかかわり続け、彼らの贖罪と回復のために働いている。十字架の上で起こることの序章にすぎない。民は神に背き続けたが、神は御子キリストを送ってくださった。
しかし、人々は残酷に扱った。神は民を見捨てず、イエス・キリストによる救いという希望を彼らに与えた。神は私たちの人生の意味と希望を与えてくださった。わたしたちも神の恵みに従順に応答することが求められる。
「適用」
人生文句を言いたくなる時や、苦難や試練はあるが、神に信頼することは忘れてはいけないと改めて感じた。神への信頼の欠如によって、まさに第1世代みたいに希望が見いだせない荒野みたいな環境の人生を送るのかもしれないです。
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