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「申命記」



「内容」

申命記は第2の律法という意味を持つ。律法が与えられたシナイ山での出来事が再現されていることを強調している。律法が与えられてから40年後、モーセは第2世代のイスラエルの民に向かって、荒野で死んだ父祖のように不従順であってはならないと戒めている。モーセの説教は契約・条約の文章の形式である。
  申命記の構成は以下の通り
・契約者の神とイスラエルの民が掲示(1:1~5)
・歴史的プロローグ(1:9~3:29)
・神の律法(4~26章)→十戒とその原則が適用された判例法の列挙
・律法を破った時の報いと罰を明記(27~28章)
・当事者同士の合意の遵守を監視する証人の列挙(30:11~20)
・7年ごとのすべての民の前で律法を読み直し、契約の再確認をする規定(31:9~13)
 次に、申命記以降の各所に影響を与えた特徴的な律法は、以下の4つである。
 ① 戦いの律法 イスラエルの内域と外域で戦い方が異なる。男は変どこでも聖別されるが、女、子供は、外域のみ保護される。理由は、イスラエルの民が、その地の異教徒に、宗教的に汚れないようにするためである。
 ② 後続の律法 神が誤字自身の存在を示す場所を選ぶ時を想定し、神がその場所を定めるとその場所だけがいけにえを伴う礼拝にふさわしい場所となる。
 ③ 王の律法 王は敬虔で、律法を学ばなければならない。
 ④ 預言者の律法 真の預言者は常にヤハウェについて語る。預言者が真実を語っても成就しないなら、偽預言者である。

「著者と年代」

モーセ5書の第5部 詳細は創世記の「著者と年代」の項目で解説

「文学ジャンル」

モーセの説教は、契約・条約の文書構造である。

「福音書へのつながり」

 申命記は、シナイ山でモーセを通してイスラエルと結ばれた契約の更新の文章であり、新約聖書に完成される契約神学に当てはまる。イエスキリストよって旧約聖書のすべての契約を成就した。申命記はその例である。

「適用」

 申命記の中で1つみ言葉を紹介して終わります。

“祝福とは、私が今日あなたがたに命じる、あなたがたの神、主の命令に聞き従った場合であり、のろいとは、あなたがたの神。種の命令に聞き従わず、私が今日あなたがたに命じる道から外れて、あなたがたの知らないほかの神々に従って行った場合である。”

新改訳聖書 申命記 11章27~28節

 申命記の中で、何度も主の命令に従いないと繰り返されています。
おそらく、言われていることは覚えていても、人は何回も主に従わないで失敗することを繰り返すからだと思います。私も、主に従いなさいというメッセージに触れたときに、主にかなったことを行っているか振り返る機会にしていきたいと思います.

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