見出し画像

WD#104 書け!ヒロアカの感想!(後編)

前回に引き続き、初めてヒロアカを読んだ感想を羅列していきます。前回は以下のリンクからどうぞ。



障子目蔵
・最初見た時はビビったけど、なんかここまで読んじゃうとそういうの言い辛くなっちゃうな。私は結構かっこいいと思うよ。

・ずっとマスクをしていたのが気になっていたけど、そうか。「異形」による差別をかなり深刻に受けていた過去があったからなんだな。でも同じ境遇の人たちに最終戦で向かい合い、マスクを取って完全な「自分」として戦っていたのはなかなかに考えさせられるものであった。

・「異形」の問題なんて、元も子もないことを言えば「書かなくてもいい」話だと思う。でも、もし個性が本当にあるなら確実に避けられない問題なので、良い面も、悪い面もしっかりと描写する堀越先生がつくづくすごい。

・障子が寮でクラスメイトに過去の話をするシーンで上鳴がめちゃくちゃナチュラルに水吐いててすごい感情表現だと思った。でもやっぱりA組のみんなを信頼してるからそういう話ができるんだろうな。その後の「こっからいっぱいいい思い出作ろうよー!!」という多分芦戸による発言も素敵だ。

・彼は林間学校で確かめっちゃ活躍してた。主にデクの運搬役だけど。

・「怖がられるのは慣れている」ってよく言ってたけど、そんな過去があるんだったらまあそうなっちゃうか。辛いな。

・でも私はかっこいいと思う。(2回目)



耳郎響香
・もう言うわ。好きです。

・最初の方は「変な個性だな…」くらいしか思っておらず、更衣室を覗く峰田の眼球にイヤホンジャックをブッ刺したシーンで「おもしれー」と思ったくらいだった。

・でも多分みんなそうなんだろうけど、文化祭だよな。ただただ耳郎がカッコよかった。しかもベースっていうね。ベースボーカル⁉︎カッコ良すぎるよ。

・個人的に40巻まで読んだけど文化祭編が暫定的に1番好き(最終決戦はアツすぎるけど、まだ終わってないので含んでいない)なので、あの演奏シーンを漫画で読んだ時は、音がひとつもないのにあんなに「音楽」というもので感動できるんだ、と漫画の底力を感じた。

・アニメだと多分4期なのかな?まだ私は3期なのでもうちょっと頑張らないと見れない。でもわかる。多分あのシーンアニメだと凄えぞ。なんかそのシーン使ったMVが1億再生くらいされてたし。まだネタバレになると思って見てないけど、また見たら報告します。タノシミ♪

・髪が音の波形になってるのもいい。

・最終決戦前、寮でみんなと決起しあうときに「ウチらできたじゃんね」って言ってて「そうだよできたよ!頑張れ!」って思った。

・あ、そう。一人称が「ウチ」なのもいい。

・ほんで最終決戦よ。まさかAFOと直接対峙するとは思わなかった。私が1番好きな常闇くんと一緒の登場だったのでますますテンション上がった。寝る前に読んだのに寝つきにくかった。

・思いっきり攻撃喰らっても友だちのために全力で闘う、これは別に耳郎に限ったことではないけど、とにかくカッコいい。

・ここを書くにあたって読み直したけど、あのシーンってコマ割りが心音の波形になってるんですよね。まさに耳郎のためのコマ割り。ありがとう。

・そういえば文化祭での回想もよかったよ。親が色々音楽を教えてくれたけどそれを裏切る形になってしまって、でも結局バンドで楽器を演奏して見てる人たちを楽しませることができて、これも立派なヒーローなんだなって。すみません、あそこが好きすぎて文が下手になってしまっている。

・でも「耳郎好きな人って少ないのかなー」と思ってちょっと調べたらだいぶメジャーみたい。まあそりゃそうだよな。見せ場すごいからね。



瀬呂範太
・テープが出ててすごい



常闇踏陰
・よっ!出ました、1番好きなキャラ。

・やっぱり最初に「こいつ好きだわー」と思ったのは騎馬戦のとき。ダークシャドーが上鳴の電気にビビって泣いてるシーンがあって「ええ!めちゃくちゃ好きな個性かも!」と思った。とっても強いのにそういう側面があるのいいよね。

・ちゃんとダークシャドーも自我を持っていて「フミカゲ!」って呼んでるのも良いよなー。まさに相棒って感じだ。まあだって個性出た瞬間から一緒なんだもんね。大変そうだけど楽しそう。

・中二病チックなところがあって、肝試しの時に1人でずっと「闇の狂宴…」って言ってたり部屋王のときに「禁断の花園…」って言ってたりして面白い。女性陣にも「また言ってる…」とか言われてるし。

・でもリンゴ好きらしい。プロフィール上の情報でしかなくて直接的な描写は(多分)まだなかった気がする。みたいぜ、リンゴ食べてるとこ(チームアップミッションにリンゴパーティーをする回があった。最高だった)。

・最終決戦で耳郎と一緒に出てきたときは流石にアツすぎたな…。やっぱり飛べるのはデカい。あとその後にケミィが作ったホークスがAFOに破壊されるときのリアクションが面白すぎる。見たことない作画になってた。

・セリフはなかったけど、クリスマスのプレゼント交換のときすごい大剣をプレゼントにして思いっきりエリちゃんに当たってたのも面白かった。

・みんなで鍋パーティーをするとき、デクにポン酢をとってもらおうとしたら考え事してて一回無視された後の「緑谷……ポン酢……」が良すぎる。ここをベストシーンにしたいくらいだが、そうした場合いろんな人から「こいつはふざけてる」と思われそうなので止めておく。

・とにかく、こういうちょっとした言動とかがかなり魅力的なんです。もちろん個性も強い。あと何を求めれば良いというのか。



轟焦凍
・すごいな、出席番号後半。色々書かなきゃいけないやつばっかりじゃん。

・なんなんだろうねこの人は。とりあえず一言では無理なのでちょっとずつ分解しながら感想を述べていきます。

・まず最初は「なんか嫌そーな奴!」と思っていた。これは多分読者みんなそう思ったと思う。記憶では初期は半分凍ってなかった?あれは何?そして凍ってるサイドの目が赤かった気がする。より何?しょきろき(初期の轟。一回本編でもこの呼び名があったので採用させてもらった。主に目がガンギマリだった頃を指すらしい)なに?

・そしてやっぱり体育祭ですよねー。デクに心動かされて炎を使う判断をしたわけだ。いややっぱりエンデヴァーがなー。ダメすぎるから。当たり前みたいにダメだから。そりゃあんな子になりますよ。教育だ。教育。

・そうなると余計に一回戦でガチガチにされた瀬呂がかわいそうすぎる。あんなにする必要はなかっただろ。

・デクの言葉の後、ラストの攻撃のときに「ありがとな、」って言ってていい奴だなこいつはと思いました。こういうときちゃんとお礼が言える人、しっかりしてます。エンデヴァー、あなたの息子さん、しっかりしてますよ。

・そしてその後はみるみるいい奴になっていった。人は短期間でこうも変わるかね、とは思ったが、どんどん読んでいくほど「めちゃくちゃ努力してんだなー」と分かっていく。最終決戦で荼毘のところに到着するシーンでお母さんに書いた手紙のシーン、ありましたね。いやあ、いいよな、あそこ。みんなが友達思いで、そんなクラスにみんな助けられてるんだな。まさにワンフォーオール、オールフォーワンって感じがする。

・寮を出る前日にデクに新しい技を披露して、「俺の力だ、ありがとな、緑谷」って言った時のあの顔。多分1番明るい顔だった。友情だな。もうこいつは友情です。はい。

・デクがエリちゃん問題を抱えてる最中、食堂で励ますシーンもいい。「そば半玉いるか?」って。半玉ってなかなかだぞ!しかもネギも?え、わさびも?優しい!優しすぎるだろ!

・本当にどうやって1日で寮をリフォームしたのか気になる。頑張ったとかいう次元じゃない

・戦闘時と日常で人間が違いすぎるけど、なんとなく根幹は同じようなマインドな気がする。色々と真っ直ぐな奴なんだろうな。


葉隠透
・すごいアイデアだと思う。透明人間キャラというのはよくあるけど、本当に最初から透明人間にすることで「いないのに、キャラクターとして存在させる」という無理難題をこなしている。

・このまま姿を出さないまま終わるのかなーと思ってたけど、やっぱりそういうわけでもないんですね。そしてすごいね。葉隠さん。

・姿がわかったと同時に仲良くしてた尾白くんが攻撃されているが、尾白くんも姿は分からなかったわけで、なのに仲良くしてたわけだから、その時点で我々は負けているんだよ。私たちは尾白くんに何一つ勝っていない。恥じろ。

・ただ透明なだけじゃなくて「屈折」という特性があることによりアタッカーになれている。ただ、入試はどうしたんだ?青山と協力するわけにもいかんだろ?日光かな?え?どゆこと?

・なんか初期設定では男でやる予定だったらしい。それを女性にしたら面白かったらしい。その変更の勇気。堀越先生の熱。色々すごい方でした。



爆豪勝己
・ここで来るかー。こいつも色々書かなきゃな…

・まず、名前が面白すぎる。「爆豪」。「爆豪」て。名前に爆?爆豪家の墓には「爆豪」って刻まれてるってこと?面白。ただ、この面白さを理解してくれる人は今のところいない。

・名前だけ知ってたけど、いざ読んでみたらなんだこいつは。イカれてるくらい悪いやつじゃん。と思った。まあ、この印象が変わるのはだいぶ後のことになるんだけれど。

・そしてデクとの関係なんだけど、これを言葉で形容するのはかなり難易度が高い。お互いに相当こじれた、だいぶ変な感情を抱きあっているので、一言で「この2人はこうです!」と表現するのは不可能である。

・頑張って説明するなら、まず爆豪はめっちゃいい個性を持っていて、それに無個性のデクが憧れて、最初は爆豪は普通に無個性という理由でデクをいじめてたけど、デクはそれでもなお爆豪のすごさに強く憧れていたため執拗についていき、その姿勢を爆豪はなんだか見透かされている、常に上にいるような気がすると捉えてしまいまたそれをうやむやにするためにいじめていた。また、デクの中で爆豪の強さと口調がリンクしているため本人も自分の口が悪くなると勝利のイメージにつながる、と言っている。

・何これ?お互いがお互いを脅威だと思ってるし、敵対してるのに、どこか憧れの部分もあって、お互いを追いかけようとして、衝突せずにすれ違い続けている。なんかこの表現が合ってるのかわからないけど、気持ち悪いっすね。いや、別に蔑む意味での発言ではなくて、単純にこじれすぎてて関係が複雑になりすぎてるということだ。幼馴染だし。

・デク闇堕ち後の展開は凄まじい。全キャラに主人公の素質があると思うけど、やっぱり爆豪が第二の主人公なんだな、と強く感じさせる内容だ。一回死ぬ直前での「サイン欲しかったんだよなあ」のとこで「お前ええええええ!!」ってなった。何かと正直じゃない奴なのかもしれないし、逆にめちゃくちゃ正直なのかもしれない。彼の行動一つ一つを、感情を隠すためにやってることと捉えるか、感情が素で現れたゆえのものと捉えるか、これは非常に難しい。まあ、正直さと正直じゃなさがちょうど重なり合った、共鳴結合みたいな奴なのかもな。

・「過去に自殺を煽るような発言をしておいて今人気キャラクターランキング1位なの意味がわからない」みたいな意見もよくあるが、私は別にそうは思わない。確かにいじめは度をすぎていた。それは確かなことである。しかし、彼はその過去に対して誠心誠意向き合っているじゃないか。そういう行為が悪だったことは、彼が1番わかっていたじゃないか。それなのに「そんな謝罪で済むモノじゃない」なんて、そんな酷なこと言うなよ。まだ彼には有り余るほどの時間が残されているんだ。いくらでも改善できる。悪を完全に淘汰しようとする勝手な価値観を、ましてや漫画の中のキャラクターに向けるのはいかがなものか、と私は思う。



峰田実
・こいつはすごい。

・常に下心によって動いているのに、雄英に入れてる時点ですごいし、普通にバトルもしてる。こいつにとってのモテるって一体なんなんだろうか。多分普通の人とはレベルが違う。

・もぎもぎという個性ね。マジで「使い方次第」だと思う。本人は多分上手い。わかんないけど。なんかもう、彼のことは何も分からないと言っておいた方がいい気がするな。

・バトルでのめざましい活躍はないが、素行が目立ちすぎているので問題ない(問題ないか?)

・ただ、あそこまでじゃなくても「普通の男子生徒ならまあそう思うよな」ということをめちゃくちゃ代弁しているので、悔しいことだが彼が私たちとは1番近いのかもしれない。他の奴らが言ってなさすぎるから、彼1人にその仕事が行ってるんだよ。尺度ってのを大事にしようぜ。0か100なのか?

・部屋がどんなんなのか気になる。でも見たら一生記憶に残りそうな気がする。



八百万百
・こうして書いてみるとすごい名前だ。数字だけでできてる。

・轟と同じ推薦枠。やっぱり推薦は推薦って感じするよなー。3キロマラソンやったってことだよな。まあ創造ならできるか。

・分子レベルの構造を把握してるから色々作れるって言ってるけど、とんでもねえことだからね?大砲の構造って何?鉄?鉄とかなのかな?

・構造式からやってるってこと?どのレベルまでミクロな操作をしてるの?闇堕ちデクのときはなんか眠らせる機械みたいなの作ってたよな?あれも?すごい。すごいよ。

・初期のコスチューム案は法律に抵触するレベルの露出度だったらしい。なんかさ、その辺の感覚が正常じゃない人がちらほらいません?葉隠さんとか。そりゃ峰田もああなるよ。

・轟との差を感じるシーンがあったけど、まあそりゃなー、2枠ある推薦のもう1枠があんなに派手で強い個性だったら自信もなくすよ。でも轟がちゃんと言葉をかけてあげてそれも解消ってか。エンデヴァーさん、あなたの息子、いい仕事してますよ。

・本当にギリギリ鼻につかない金持ち。




はい、やっと終わりました。20人。やるんじゃなかった。長すぎる。

でも残念ながらこれで終われないんですね。ここからは「プラスアルファで触れておきたいキャラ」のゾーンです。それが終わり次第、ベストシーンを発表して解散、という運びになります(ちょっとしたシーンだけど好きだったシーンは各キャラに触れてる時点で色々書いてるので無しにしました)。ちなみに現在この部分を書いてる時点で何人キャラクターを挙げるか決めていないのでここからは未知数です。まあ頑張ろう!

というわけで息継ぎは終わりです。どうぞ。





死柄木弔
・まずこの辺りからいきますか。

・この漫画のすごいな、と思うところとして、敵が敵である所以が根深いというところがある。ただただ悪事を働こうとする衝動ではなく、そのルーツに必ず、「光が当たらない個性の側面」がある気がする。ヒーロー科がスポットライトの下で活動する中、その闇の部分で動いているというわけだ。

・死柄木の過去編は相当つらかった。崩壊という個性が自分の意思と無関係に発動してしまい家族が文字通りボロボロになっていく描写はかなりキツかった。ただ、そういうのが苦手な私でも、この事実には目を向けるべきなんだ、と我慢して一生懸命読んだよ。えらい。

・庭が崩壊し始めるとき、父親が枝切りバサミみたいなので転孤(あえてこの呼び名にしておく)の頭を叩くシーンがあり、それに転孤は激昂して“自らの意思で”個性を使うわけだが、私はあれは助けようとしたんだと思うな。それがたまたま頭に当たってしまい、その結果全ての崩壊に繋がってしまった。何事も、こうした些細なミスにより大きく歪まされる可能性を孕んでいるということを、忘れてはならない。

・AFOと一体化(?)しようとしてるが、正直なところ、私は彼が今正確にどのような状況なのか把握しきれていない。あれは何?AFOが死柄木の体も乗っ取ろうとしてるってこと?

・OFA七代目継承者の志村七菜の孫というのを知った時は鳥肌モノでしたね。なんか読んでる時に「うーわ」って言ったもん。口に出して。それくらい「うーわ」だったということだ。

・各キャラ最後にはどうでもいいことを書くようにしてるんですが、こいつに関してはあんまりそういうポイントがないのでさようなら。

・トガヒミコはお茶子のとこで触れたのでここでは書きません。また、その他敵は特に書く予定はないんですけど、まあ必要だと感じたらまた書くでしょう。




相澤消太
・こんくらいランダムですよ。覚悟できました?

・最初はただただヤバい先生かと思ってたけど、読めば読むほど「相澤先生〜〜〜!!」ってなる。担任である前にプロヒーローであることをたまに忘れるので普通にめちゃくちゃバトルしてるのが意外。そして個性面白い。

・包帯の術も個性のうちかと思ったら、6年かけて習得したんだ。まあ確かに個性を消すだけじゃ戦えないもんな。そしてそのノウハウが心操くんに受け継がれていくというわけだ。

・デク爆豪が夜に喧嘩したときの相澤先生が個人的にかなり好きだった。呼び出された時もしっかり先生っぽい仕事をしてたし、その後めちゃくちゃ怒りながら捕縛してたのもいい。先生としての相澤先生全開だった。最高。

・とにかく、先生としての振る舞いが100点なんですよね。お茶子が頑張る「未成年の主張」の回あたりで、画面越しに「よくやった、と伝えてください」と言ったところで、きたよね。1-Aを誰よりも愛している、素敵な人です。



通形ミリオ
・個性的すぎる。ややこしいことを言うが、個性も個性的だ。

・この人もヒロアカを読む前からなんとなく認知していた。名前も知らないけど、なんかこんなカートゥーンな顔つきのやつがいるなあ、くらい。関心がなかった時の記憶は、関心がなかったためほとんどない。だからこうして説明も朧げになる。

・まさに「努力」の人だ。底抜けに陽気に振る舞っているが、誰よりも努力してNo. 1に君臨している。そうだよな、個性があるから強いってわけじゃなくて、それを自分のモノにできて初めて強いんだもんな。それこそ“個性”たる所以なのかもしれない。

・なんと言ってもエリちゃん救出編が凄すぎたが、それを語る上ではサー・ナイトアイなしでは語れない。最初サーを見た時は「嫌なやつだなあ」「笑わせろって、そんな簡単に言うなよ」とか思っていたが、読めば読むほど「サー…」ってなる。なんかそんな人ばっかりだな。まあいいか。未来を予知できるって、そりゃあいいことばっかりじゃないよね。

・最終局面、個性を喪失してもなお戦い続けるルミリオン、かっこよかったなあ。そしてサーの最期も。強い気持ちで未来を捻じ曲げるという、一見「なんだよ感情論か」と思ってしまうが、それほど人の気持ちの威力は絶大であるというメッセージ。「だから笑っていろ。」っていうセリフもね……。ああ……。ちょっと、すいません。ここ結構印象深いとこなんで。

・文化祭編でしれっと出てきた「桃がなってるよ!」というミリオのギャグ。おもしれーくらいの気持ちで読んでいたら…!!!!おいおいおい、激アツじゃねえかよ!!!!ここでくるかね!ねえ、ここでくるかね!!!



天喰環
・なんかすごい好きなんですよね。

・めちゃくちゃ強い個性なのにとにかく自信がなくて、人前に立つと頭が真っ白になる。それ、すっげーよくわかる。私も元人前恐怖症だった身として、他人をなるべく人間以外のオブジェクトだと思い込もうとするとか、わかる。ただ、そんな自分はただただダサかったけど、環はそのかわりスーパー強いからカッコいいんだよ。

・サンイーターという名前から来てるヒーロー名もいいよな。ヒーロー名だけで言ったらサンイーターが1番好きかも。ただただシンプルにかっこいい。

・ミリオとの関係もいいよね。ミリオが声をかけてくれたおかげで今の彼があるだろうし、ミリオも環が心の支えになっていたりするんだろうな。そしてそこにねじれさんも加わることで、それぞれが個性的だけど、とても均衡の取れた良い関係性になっている。ビッグ3と言われるのも、そういった関係性あってこそだと思う。

・一回個性を無くされたけど1日経って復活したとき、「見てくれこの立派な蹄」と言って牛の蹄を披露し、ミリオが「朝ごはんは牛丼かな!?」というあそこ、テンポとかも相まってかなり好きなシーンです。



エンデヴァー
・色々難しいんだよなあ。まあ、ちょっとずつ整理しながら書いていきます。

・過去に酷い行為を散々し、環境の変化によりそれを自ら改めようとしているという点では、爆豪と少し共通点があるかもしれない。ただ、エンデヴァーさんはそれによる傷が深いから、より一層難しいことをしようとしている。

・個性婚、これも個性の負の側面だ。やってることはいつぞやの時代の「自分の息子を天皇にするために天皇家と結婚させる」みたいなやつに似てるな。そこに愛などなく、ヒーローとしての将来しか見据えていない。全くヒーローらしくない行為だ。酷いよ、本当に。

・そのせいで焦凍は火傷負うし、冷は精神病院送りだし、燈矢に関してはあんなことになるし、散々すぎる。結果として何もプラスなことはなかった。先を見据えることは大事だが、足元も逐一確認していないといつ落ちるかわからないということだ。

・ヒーロービルボードチャート2位だったわけだが、オールマイトの退陣に際して初めてその間に空いている凄まじい溝を感じることになり、大衆もそれに起因する不安をヒーローめがけ投げつけた。どれほどオールマイトが心の支えになっていたかよく分かる。ステインが諭していたことがまさに真理だったんだろうな。

・そしてそこから、オールマイトを目指さなくとも、新しい「No. 1ヒーロー」になるために家族から、社会まで見つめ直すことになる。めちゃくちゃ大変だな…と思うが、過去の行いから見れば、当然の報いなんだろうし、そのことは本人が1番自覚していた。

・そういった点でも、あのホークスとのハイエンド戦は凄かった。時代は終わったが、それと同時に、新たな象徴が生まれた瞬間だった。「俺はこの校訓が大嫌いだった…」のとことか、いいよ、アツいよ。さすがエンデヴァーだ。

・そういや全然関係ないですけど今の「時代は終わったが、それと同時に、新たな象徴が生まれた瞬間だった。」っていうとこ、40巻のあのシーンと繋がる感じがする。期せずして。「The end of an era…」のやつね。あれ鳥肌立ったよな〜。何かが終わるということは、何かが始まるということと同時に起きているんだな。

・「既読スルーするな焦凍よ…」が面白い

・これからも頑張ってほしい



物間寧人&心操人使
・なんとなく、この2人はセットで書きたいと思ったのでセットにします。まあなんでかは大体わかってくれるんじゃないかな。

・まず物間。彼も最初は嫌なやつだなーと思っていたんだけど、拳藤との一連の下りがめちゃくちゃ「コミック」だったからかなり好きだ。あのタケシとドグロッグみたいなコンビネーションって結構定番なんだな。

・チームアップミッションでA組みんなで物間を労る回があってめちゃくちゃ面白い。あ、そういえばチームアップミッションも読んだこと言ってなかったな。あれいいよ。私の好きな日常回が詰まっているのでこの上ない幸福だ。

・でもよく考えると、もし自分が1-B側だったら、同じヒーロー科でA組だけあんなに光を浴びていたら妬み恨みが発生するのは当たり前だと思う。他の人が我慢しているだけなんだ。そういう意味ではとっても正直なやつなのかもしれない。

・心操くん(なんか彼は「くん」で呼びたい)もいいよなー!体育祭は彼もまた「なんだこいつー」(ジョイマン?)と思っていたが、まあ洗脳だったら確かにヒーロー向きではないし、あの入試システムにも不向きだ。本人には全くそんな気がなくても悪役に見えてしまうなんて、辛いよな。何度も言ってることだが個性もいいことばっかりじゃない。

・トーナメントの去り際もかっこよかった。「憧れちまったもんはしょうがないだろ。」という台詞と、最後にまた冗談半分で緑谷を洗脳するという行為。どこまでもクールなやつだ。

・なんで相澤先生の技を習得することになったのかはあんまりわからない(たぶん洗脳だけじゃやっていけないからだと思う)けど、あの術がかなり似合う。コスチュームもカッコいいし、ヒーロー科編入も決まってるし、色々よかったね。どっちのクラスになるのかな。やっぱりAなのかな。

・2人とも確かに表向きの個性ではない。でも、誰がなんと言ってもあの最終戦の活躍はアツかった。心操くんの登場シーンも良かったし、何より物間、君は誰よりもヒーローだよ。今回の作戦はおそらく物間がいなかったら詰んでたから、めちゃくちゃキーマンなんだ。下手したらデクと同じくらい大事なのかもしれない。「緑谷はあんなに頑張って戦ってるのに、瞬きひとつ我慢するくらいできなくてどうする…」のシーン、物間が1番輝いてた。あんな素行のやつがこんなに光を浴びることができるなんて、つくづく、漫画ってすげえな、という思いになる。マニュアルさんも頑張れ。



発目明
・メカ狂い。

・でもすごくいいポジションだなーと思う。同学年ながらヒーローを支える存在。だけど謙虚とかではなくゴリゴリに主張してくるためヒーローも気圧される。もしかしたら1番強いのか?

・発明したメカをベイビーと言って取り扱ってるのも、まさに発明家という感じがして良い。いかにも発明家がやりそうなことだ。

・そんなキャラクターだから個性は「発明」なのかなー?と思ってたら、まさかの「ズーム」。ズームて。発明に役立つのかな?発明って結構至近距離の作業じゃないのかな?

・でもよく見たら彼女の目は標準器みたいになってる。ズーム専用だ。

・でもなんでズームなの?まあ確かに個性が発明だったら八百万と被るのか。色々難しいな。すいません、設定の方まで踏み込んでしまいました。

・最終戦、今の戦況を知らないと思ってたら発目が「勝ちましょう」って言ってて、「ああ、もうみんな最高じゃん。」って思った。

・戦うのがヒーロー科のヒーロー活動であるように、その戦いをサポートするのがサポート科のヒーロー活動で、その様子を知らせるのが経営科のヒーロー活動というわけだ。こうして考えると、もうみんなヒーローなんだな。誰かのために何かアクションを起こした時点で、それは立派なヒーローとなんら変わりはない。それは私たちも同様に。






はい、以上!10000字を超えたので洒落にならなくなってきたのでやめます!まさかの発目エンドでした!まあそういうこともある!

じゃあ最後に、好きなシーンTOP3を発表して、終わりにしましょう!!長え!!!





第3位

No.257 オールマイトと相澤先生の会話



オールマイトが引退したことで自分の無力感に悩まされる中、それを相澤先生に相談するシーン。ここがなんかね、すっごい印象的だったんですよ。何というか、ヒーローがどうあるべきなのか、そしてそもそもヒーローとは何なのか、という本質的なところを表すシーンだと思う。

ではここで相澤先生の発言をquote。

生きてここにいる
それだけで背中を押される人間が
たくさんいます

26巻より

戦線を退いた今でも、その存在自体が人々のためになる。綺麗な星空の下での会話だったが、まさに空に輝く星のように、願いを託し、それ自体が何かをもたらしてくれる訳ではなくても、心の拠り所になれるようなモノ。それがまさしくヒーローそのものなのではないか。

この話は、ヒーローであり、そしてここからヒーローになっていく子どもを見守る立場に立つ2人だからこそできるものだと思う。

相澤先生からこの発言をされたオールマイトがサー・ナイトアイのことを思い浮かべていたのも納得だ。生きている、それだけで十分なんだと。緑谷のお母さんの頼みも、そういうことを伝えたかったんだろうな。

決して盛り上がるシーンではないけど、とても印象的だったため、3位に入れさせてもらいました。




第2位

No.182 耳郎演奏シーン



やっぱりすいません、これは外せないです。

何が良いのかって、わざわざ説明する必要もない気がする。これもまた、ヒーローを体現するようなシーンだ。

とにかく、ヒーローは戦うだけじゃない。人を安心させ、時に救い、また笑顔にさせる存在がヒーローなんだ。この漫画を通して、本当に色んなヒーロー像を見せつけられている気がする。ヒーローを目指す人それぞれにヒーローの姿がある。タイトル通り「僕のヒーローアカデミア」なんだ。

でも、耳郎が好きだから入れたんだろと言われたら、うん、否定できないよね。




1位

No.324 洸汰くんが駆け寄るシーン




どれだけベタだと言われても良い。これが私にとってのベストシーンである。

普通に泣きそうになった(というか泣いた)もんね。どうしても埋まらなかったヒーローと一般市民の溝を、1番ヒーローを嫌ってた洸汰くんが埋めるという展開が綺麗すぎる。

もちろん、あのお姉さんも忘れていないよ。でも、デクのヒーローとしての第一歩だった洸汰くんがここでデクを助ける番になるのはさ、もう、反則だよそんなの。ヒーローである以前に、人と人だもんな。たった一歩踏み出すだけで良かったのに、なかなかそれができなかったんだ。思えば色んなトラブルも、元を辿ればだったそれくらいのアクションで解決することも多い。でも難しいんだよね、そういうこと。

このシーン、そしてこの辺りの場面はみんな輝いていた。これでもかというくらい人間の美しい部分と醜い部分を見せつけられた。漫画ってすごいよ、本当に。

漫画初心者ながら手を出した作品がこれで良かった、と1番感じたシーンだったので、1位に選ばせていただきました。





12000文字だってさ。ここまで来れてる人います?来てくれてるならありがとう。前編後編に分けてなかったら20000は行ってたな。わけてよかった。まあ、そんな訳で終わりました。お疲れ様。

ヒロアカはまだ終わっていない。そのため、私はここから既にヒロアカファンだった人たちと同じ歩調で追いかけていくことになる。でも本当にいつ終わってもおかしくない。さあここからどうなるのか、とても楽しみだ。

ただ、まだ一応1年生なんだよね?ここからあと2年はほぼカットってことなのかな?それもそれで寂しいなあ。終わってもスピンオフみたいなの出してほしいなあ。チームアップミッションみたいな。

最後に、本当にヒロアカの面白さを知れてよかったと思う。まだ読んで1ヶ月しか経ってないが、単行本も揃えたし、チームアップミッションも揃えた(大丈夫です。お金はそこそこ余裕があるのでできた行為です。散財してないのでご心配なく)。自分の良くない衝動的行動ではあるが、全然後悔してない。手元に常に単行本があるとこういうのも書きやすい。さっきのランキングも逐一漫画を確認しながら書いている。

ここからは、少しずつアニメを追いかけていこうと思う。というか、もう4期に突入している。ない時間を削りながら追いかけているので、7期が終わるまでに追いつきたいなあ、と何となく考えている。まあまずは勉強最優先ですけどね。

こうして勉強で忙しくなってきた今、ヒロアカがかなり気晴らしになっている。そういう意味でも、出会えてよかったな、と心底感じています。

じゃあ最後に皆さんでアレ、言いますか。




せ〜の、





お疲れ様でした!!!!






【今週の来てないお悩み相談】

ポケットティッシュが入ったままズボンを洗濯してしまう癖が治りません。どうしたら良いですか?

ポケットティッシュを持って行くな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?