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夏の白。

「色が白いね」とよく言われる。
特別な何かをしているわけではなく、気が向いたら日焼け止めを塗って、顔は化粧をしているだけである。化粧品には「美白」とか「UV」とか書いてあるが、特に気を遣っているわけではない。
日傘も気が向いたら持つ。ただ手が塞がると不自由だし、すぐに忘れて帰ってきてしまうので苦手である。

元々とても色白というわけでもない。職場に住んでいるような生活スタイルが生み出した色白である。朝の通勤の時だけは日光を浴びるが、そこから夜までは店内に篭っている。または、夜から出勤だと陽の光をほとんど浴びない。

それでも、腕や首は少し日焼けしたような気がする。日中の外出といえば銀行に行くくらいだが、少しでも外に出ると灼熱。

暑いのは嫌いだし日に焼けるのもイヤだけど、ギラギラした陽射しには生命力を感じる。
薄暗い室内にずっと閉じ込められていると憂鬱になるため、太陽の光を浴びたい。晴れた日が好きだし、冬よりは夏が好き。

この季節、涼しい室内に逃げ込んでぬるいお風呂に浸かりながら「白いね」と腕を撫でてもらう時、とても幸せだなと思う。

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