ゆう|夜と週末にペンを。

30歳OL これまでの人生を素直につづります📝

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最近の記事

その喫茶店は惜しみなく与える

その喫茶店は住宅街のほっそい道を進んだところにあった。 どれくらい細いかというと、Googlemapに「左です」と言われても見つからず、「あ、ここ」「え?」と言いながら通り過ぎたほど細かった。 しばらく進んでUターンし、次は絶対に曲がれるようにゆっくりゆっくり進んで今度は右折し、やっとたどり着いた。 ふつうの民家を増築した細長いスペースから、間接照明のあかりが漏れていた。 サイフォンコーヒーが売りだというそのお店の前にはバイクもディスプレイされていて、多趣味なおじいちゃんマ

    • こうやって傷ついたのは久しぶりだけど、わたしもう30歳だから

      10月のその夜、わたしはとても気分がよかった。 大学時代からの親友と2人、ふんだんに木材が使われたお店でピザとパスタ、ジンジャーエールとレモンスカッシュを頼んだ。 間接照明がたくさん置かれた店内で、気づいたらハープの演奏が始まっていて、音楽の合間に拍手がぱらぱらと起こったりして、彼女とわたしは終わらないおしゃべりに夢中になっていた。 どっしりとした木材のテーブルに置かれた間接照明に照らされた彼女の顔は、数ヶ月前よりキレイになっている気がした。 「なんかキレイになった?

      • 痛みなくして成長なし、って本当なんだ

        「No pain, no gain.」 定員割れした田舎の私大。 小さな小さな講義室で京都出身の先生がまくしたてるように話していた。 気乗りしない授業の、合わなさそうな先生の好きなことわざ。 No pain, no gain. 聞いたことある。 なんとなくわかる。 人生そんなもんだろう。 わかった気でいた。 だけどこの言葉の意味を、社会人8年目にして体と心で理解することになる。 それは、とても、痛かった。 甘すぎる目標設定 新卒で事務職として入社し気づけば8年

        • 仕事おわりのguで仲間を見つける

          仕事終わりにguで会社用の服を買いにいってきた。 10月になると急にしんと冷えてきて、手持ちの服の色あいや生地がとたんに今に合わなくなった。 こうやって急に右往左往してしまうダメOLの味方、超気のきくブランドguである。 顔は直線クールカジュアル×体は曲線のウェーブ体型。 顔と体のタイプが逆だから服選びがむずかしいけど、guなら1着はしのげる服が見つかる。 同じ店内なのに、2回、3回と店内を回ると、さっきは見つからなかった服がふしぎと目にはいったりする。 そしてそう

        その喫茶店は惜しみなく与える