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愛読書、愛聴盤、

いまも、心に残る本と、CDを伝えたいと思います。

本は、平野威馬雄 「レミは生きている」新版2022
(ちくま文庫)880円
平野威馬雄(1900-1986)は詩人でフランス文学者
それよりも、料理愛好家の平野レミのお父さんと言ったほうがわかりやすいと思います。
混血児、昔の混血児。好奇の目や、差別。
今の、大坂なおみ選手や、八村塁選手もミックスで大変だったと思いますが昔の混血児の子供のころのお話です。
私は1993年ころに読んで20代でしたが感動しました。
大切な本でしたが、台風でダメになりました。
ですが、最近この本を読んだことをしきりと思い出してしまっていました。
マイナーな本だからもう読めないと思っていたら新装版で本が売っていることに喜びを覚えました。
本もその人の好きなものを読めばよいと思っていますが、20代のころに舞ちゃんという、シングルマザーに育てられている面白い女の子に読んでほしくてプレゼントした記憶があります。舞ちゃんも今は大人でお母さんになったかな?
私も買えばもう一度読むことができると思うと深い喜びを感じます。

クラシック音楽ですが、CDもご紹介します。
ブラームス ピアノ小曲集 (器楽曲)UCCD4563*私が買いなおしたのは2016年、タワーレコードオンラインのサイトを見たら「「ルプー・プレイズ・ブラームス」になっていて、フリードリヒの風景画がのジャケットになっていたように思いますが、内容は同じです。価格は今は知りませんが私は2,800円で買いました。1970年、1976年ロンドンで録音
ラドゥ・ルプー(ピアノ)
RADU・LUPU(1945年ー2022年)1945年 ルーマニア ブカレスト生まれ、モスクワ音楽院でネイガウス等に師事、今年亡くなった、千人に一人のリリシストと称された演奏家です。

ブラームス晩年の小曲集をまとめたものですが、確か、何かこの小曲集をリサイタルか何かで聞く機会があり、それで前もって聞いておかないとと思って買ったものだと思います。17歳でした。
FMラジオでルプーの演奏を聴いていたので買ったのだと思います。その時聞いた、モーツァルトの短調のピアノソナタも素晴らしく、カセットテープに録音していたので何度も何度も聞きました。
話はそれましたが、一つ一つの小さな曲が、若い私に響いてきました。晩年のブラームスの情熱が心を燃え上がらせたことを覚えています。
何度も何度も聴いて胸に刻み付けましたが、大人になってまた聞きたいと思い、福岡に持ってきていなかったので、買いました。

今年また聴きなおしました。また若い頃とは違う ブラームスの年を取って若い頃を振り返って書いたのかなと思ったりしましたが、胸に沁みました。楽譜も持っていなく、評論家ではないので変なことは書けません。曲も短く、夏の感想文などにぴったりだと思う、本とレコードです。

時間が経過しているのに今も人々のもとに届く本とレコードが、絶版、廃盤になっていなくて良かったと思いました。

誰かに伝えたいと思いました。

マイナーですが、伝えたいと思いました。



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