【IMW】お気楽探偵アトレヤを観たよ!【ネタバレ感想】

始まりましたIMW2023パート2、盛況すぎて連日戦争なの疲れますね!スクリーン小さくしたの一生グチグチ言いそうゴメン。
という事で初日に上映されたお気楽探偵アトレヤを観てきました!ドリパスでも上映してたね、IMWと丸被りしてたけど…。

前情報無しでなんなら何故かタミル映画だと思ってたらテルグ映画だったレベルの知識で観に行きました。
当たり前のように面白かった〜!けど展開が予想の斜め上!!これは面白い!!面白すぎて上映後円盤を買いました。

以下ネタバレ感想をつらつら書いていくよ!まだ観てない人はブラウザ閉じてチケ取り頑張るか円盤買うかしてネタバレ見る前に観てください。



始まり方不穏だな…と思ってたらすぐ軽快でカッコいい音楽流れるの好きすぎ。
最初の方はアトレヤの自己紹介的なパートで、めちゃくちゃコメディ〜!ヒロイン…ヒロイン?新人助手のスネーハがまた良いキャラしてる。アトレヤは変人で金ないけど頭の回転はマジで早いし、スネーハも記憶力良くて地味に有能。めちゃくちゃ良いバディ!
この映画の良いところ、男女バディものなんだけど恋愛要素ミリも出てこないところ。周りにカップルだと勘違いされることもないし、スネーハからアトレヤに好意示すようなシーンも無いので、そういう要素苦手な人も楽しめる仕様となっております。
あと今気付いたけどこの映画ダンスシーンもないね?アトレヤ本人はちょこちょこ踊るけど。一瞬ランガスタラムのダンスしててワロタ。
スネーハはどうしてアトレヤの事務所で働こうと思ったのかね。無名なのによく見つけたな。

タイトルコールのBGMだ〜〜〜いすき!カッコいい。

コメディシーンのあとにぶち込まれるアトレヤのお母さんの死因、ココナッツを頭で割るのってフライングジャットでギャグとして描かれてたけど、宗教としてそういう儀式があるんだね。迷信レベルだけど…。
ココナッツが身近じゃないからあんまりピンとこなかったけど、確かに脳震盪起こす可能性もあるよなぁ…脳出血っ症状すぐ出ないことあるし、出た時には手遅れだったんだろうな。アトレヤの部屋に宗教関係のインテリア一切無いから最初の方はインド映画っぽくないな〜と思ってたけど、そりゃ置いてないわ。
迷信のせいで葬送も出来ないの辛すぎる。信仰は大切だけど、人の心に寄り添ってなかったらそれはもう邪教だよね。

アトレヤは目を見れば犯人が分かるって言ってて、レイプ殺人の話をした老人の目に苦悶が見えたから話を信じ込んでしまうけど、老人が元劇団員で演技が上手すぎたんだな。予想できるかそんなん!
途中までシリーシュのことめちゃくちゃ疑ってたけど普通に良い友人だった。
アジャイとハルシャは悪人ヅラどうにかしな〜!?
尾行のシーン、距離近すぎんか?ってずっと気になってハラハラしてた。BGMも緊張感あって好き。
この尾行の段階で結構ヒントが散りばめられてたんだね。その上でディヴィヤ見つけたのガチ偶然だったの凄いな。本物ディヴィヤがタミル語喋ってたのもヒントだったね。
ヴァスダはアトレヤのこと何でそんな信用してたんだ?どこでアトレヤのこと知ったの?と思ったけど、アトレヤがデカいヤマ求めてるってのを逆手にとってワザと捜査させたのに、保釈された事でアトレヤが老人を疑ってるって察したのか。その後の行動とか見てて「こいつ思ったより厄介だな」ってなったのかな。
あの嫌な警部さん、ヴァスダとグルだったのかな?それにしてはただの無能だっただけな気もする…。
私服の刑事さんは何で左腕怪我してたんだろ。

タミル語が聞き取れてニコニコした上にチェンナイの話まで出てきて嬉しくなっちゃった。話してる事はめちゃくちゃ物騒だけど。

ヴァスダ(偽)の死体発見時、父親が顔見ても何も言わないで腕の刺青で娘だって判断した風に演技してたけど、顔そんな判別つかない程グチャグチャって訳でも…なくなかった…?
色々隠蔽工作してアトレヤを倒そうとアレコレしたせいでそれが決定的な証拠になって正体バレるの、アトレヤの有能さもヴァスダ一家の悪辣さも強調されて凄い話作りが上手すぎる〜!

ボビーが現れてから捜査がズンドコ進んでいくのも観ててノンストレスだったな。
散骨の仕方で騙して遺体を奪うって詐欺、インドならではな感じするよね…日本だと出来なさそうと思ったけどどうだろ。宗教興味無い人間だからそう思うのかな。
老人の話からアトレヤがお母さんの葬送出来なかった理由の真相が分かるの辛すぎる…。
どこかで見た、「葬式は故人の弔いと、残された人々が故人の死を受け入れる為の儀式」って言い方が好きなんですが、アトレヤはずっと母の死を受け入れる機会も奪われてたんだよな。そんな人が他にも沢山いたんだ。
ティースタンドのシーン、背景にメルサルとサルカールのポスターがあるんですけど(多分撮影時期が丁度2作品の公開時期だったのかな)、この2作品両方とも主人公が親の葬送出来てない話なんだよな…。偶然だろうけど、アトレヤもメルサルもサルカールも制度の穴やシステムの問題を取り扱ってて、地続きになってるんだなって思いました。
火葬詐欺で貧民から金を巻き上げ、指紋の不法採取で犯罪者相手に儲けってすげぇ事考えるよな。
しかしヴァスダ、なんでわざわざ電話番号3つ渡したんだろう?アジャイとハルシャを殺す罪を被せるだけなら普通に番号2つ渡して2人を追わせるだけでよかったのでは?まぁどっちにしろ存在はバレてたと思うけど…。

NGOがどうのって尾行の段階で言ってたなぁって思い当たってからの全部が紐解かれていくあの感覚気持ちいい〜!謎の解明が丁寧で分かりやすい!まさかラージャスタンのお祭りの話も伏線になるとか細かすぎんよ。
最後、ヴァスダと親父の悔しそうな顔も良いしアトレヤの絶妙にムカつく煽りも最高すぎてニッコニコになって終わった。近年稀に見るほど爽やかに終わったの大変良きでした。
あんだけの大事件解決しても生活変わってないのツレェ〜〜〜!けどそのままの2人でいてほしい〜〜〜!



以上です。
別の言語圏の映画でタミルの話されると喜ぶ身体になってしまったのを実感したのが1番おもろかった。
マジでこの映画、ダンスも無くてガッツリ社会問題食い込んでくるのに重くなりすぎなくて、でものめり込んじゃうぐらいストーリー展開が秀逸だからインド映画慣れてない人とか探偵モノ好きな人にはとてもオススメしたい!する!手始めに実家に円盤持って帰って家族に観せようと思います。
みんなもタイトル通り気楽に何回も観よう!誰だよお気楽探偵ってタイトルつけようって考えたヤツ!!!全然お気楽じゃないけどありがとう大好きだよ!!!!!


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