他界

祖母が亡くなった

急過ぎて最初は信じられなかった

父と叔父と電話したことでようやく現実味を帯びてきた

年齢は90近く、心臓の病も患っていた

来るべき時が来たといったところか

祖父と同じく2月に亡くなり、看取ることはできなかった

高校生の時に祖父が亡くなった時はもっと取り乱したが

36歳の今は存外落ち着いている

葬儀に祖母と対面した際、私は泣くことができるだろうか

わがままで多くの人に迷惑をかけた祖母だったけど

成人を迎えるまでとてもお世話になった

祖父のように長い闘病生活の末ではなく

苦しむ時間が短くて済んだのは考えようによっては良い面と言える

最期に看取ってくれた人がいたのも祖母が今まで築いてきた人間関係の結果と言えよう

他界はしたけど、祖母は私の中で生き続ける

目を閉じればいつでも会える

人が本当に死ぬのは忘れられた時だから

私が憶えている限り祖母は死なない

残されて悲しんでいる家族が死を受け入れられるように

葬儀の際は大人の対応をしよう

誠意とは言葉ではなく行動で示すものだから

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