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ラブライバーが学園アイドルマスターで自分の性癖に気づかされた話

■経緯

 私はラブライバーで、去年までアイドルマスターは全然知りませんでした。

 去年の異次元フェスで初めてアイマスの曲を聴いて、「ええ曲あるやん……」とは思いましたが、ハマるまでには至りませんでした。

 そんな中アイマスの新作「学園アイドルマスター(学マス)」が発表されて、「それってスクールアイドルやんw」と思い、最初の生配信を冷やかしで観てみました。
 
 ですが最初の3人のキャラデザは特に刺さらず、ゲームの内容もよくわかりませんでした。スタッフの熱意と6万ポリゴンという単語だけが印象に残りましたが、プレイしようとは思いませんでした。

 さて転機は2024年4月。メインでやってるラブライブ!のスマホゲーム「Link! Like! ラブライブ!(リンクラ)」に新入生が入ってきて、主人公である「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のアイドルは6人から9人になりました。

 元々リンクラはスナドラ888以上のCPUを推奨している高負荷なゲームでしたが、さらに人数が増えたことで私のスマホでは処理落ちが発生するようになりました。

 そのリンクラの処理落ちと眼精疲労を解決する為にタブレットを導入しようと思い、5月に発売された13インチiPad Air(第6世代)を購入しました。

 この最新のiPad AirはM2というPC用のCPUを搭載していて、スマホより遥かに高性能です。リンクラは難なく動作しました。

 それで目標達成だったのですが、高いお金を払って購入したiPad Airをもっと有効活用したいという欲が出てきました。そこで思い出したのは学マスの6万ポリゴン。6万ポリゴンの高負荷をかけたらiPad Airはどうなるか? 

 ちょうどiPadが届いた翌日の5月16日。私はベンチマークのつもりで学マスをインストールしました。
 

■出会い

 チュートリアルは黄色い子を選んでプレイしました。アイマス自体が初プレイなのでよくわかりませんでしたが、とりあえずクリア。大画面でアイドルがヌルヌル動いてiPad Airの能力を発揮しているようでした。

 ホーム画面はごちゃごちゃしていて何をやればいいのかわかりませんでしたが、あちこち触って何かアイドルを選ぶ画面になりました。最初の生放送以外の予備知識はゼロだったので、一人一人ビジュアルを見ていきました。

 その中で一番興味を持ったのは「姫崎莉波」という子でした。気に入ったというか消去法というか。一番オーソドックスなアニメキャラに見えました。

姫崎莉波ちゃん

 どのアニメに出ても違和感ないようなアニメ顔とブレザーの制服。奇をてらわない、現実にもいそうな髪型。そして黒タイツ。普通に可愛いデザインでした。

 プレイ開始するといきなり初対面ではなく幼馴染だったという会話が始まって理解が追いつきませんでしたが、どうやらお姉さんキャラのようです。

 声は皆口裕子さんみたいな強烈なお姉さん声と比べると控えめで、良くも悪くも特徴が無い声に聴こえました。

 ここまではまだ冷やかし半分でプレイしていました。

■莉波お姉ちゃん

 しかし莉波お姉ちゃんと会話していく内にどんどん引き込まれていきました。お世話上手で気配りもできるお姉さん。3年生で後が無い状況でもプロデューサーを気遣い、努力する健気さ。ちょいちょい見せてくる恋愛感情。

 それらのセリフを極端なアニメ声ではなく自然に届けてくれる優しい声。

 そしてビジュアルの可愛さ。包容力を感じさせるバストとヒップ。それらがヌルヌル動いてさらに可愛い。

 莉波お姉ちゃんにどハマりしました。

■自覚

 そこからはニヤニヤしながら莉波お姉ちゃんだけを何度もプロデュースしました。デートを意識するもはぐらかすシーンや、お弁当を作ってきて膝枕してくれるシーンはもう声が出ました。

 古今和歌集の昔からあるんじゃないかと思うような使い古された王道のシチュエーションですが、ぶっ刺さりました。自分でもキモいくらいににやけて、恋愛のように胸がときめくのがわかりました。

 莉波はプロデューサーより年下ながらお姉さんという倒錯した関係性で、おっさんに夢を見せてくれます。

天使

 そして気づかされました。

「あ、俺お姉さんキャラが好きなんだ……」

 結構長いあいだ生きてきて、初めて自覚しました。
 ですが自分の人生を振り返ってみると二次元、三次元問わず、確かにその傾向はありました。

 私はもう長い間、恋愛感情を感じなくなっていました。歳のせいだと思っていましたが、自分が歳を取ったことで甘えられる存在がいなくなったのも一因だったかもしれません。

 またネタバレになりますが、
 倒れたプロデューサーを看病してくれるシーンでも考えさせられました。

 プロデューサーは支える立場だったのが、倒れることによって支えられる立場になって莉波のお姉ちゃん力を引き出しました。

 そこで気づいたのは、私は社会に対して身構えて生きてきた為、周りの人が私を支える隙を与えなかったのではないかということです。

 私も弱さを見せて周囲に甘えてもよかったのではないか? 
 長年かけて築いてきた人生観が揺らぎました。

 今は毎日のように莉波をプロデュースしてときめいています。しょせんゲームの疑似恋愛、しょせん二次元といわれるかもしれませんが、この胸のときめきはリアルです。
 莉波に甘えることでリアルの人生にも変化が訪れる。そんな予感がしています。

莉波お姉ちゃん 




 ここからは余談です。

■葛城リーリヤ

 莉波だけを何度もプロデュースしましたが伸び悩むようになりました。そこでプロデューサー能力を高める為に他のキャラも一通りプレイしました。その中で莉波の次に刺さったのは「葛城リーリヤ」でした。

脇……

 内気なロリ系という、これもアニメのテンプレートのようなキャラですが、たまに見せるアイドルへの熱い情熱がフックになっています。

 そしてビジュアルもとても良い。白系の髪と衣装で清楚感が溢れ出しています。何よりスカートからチラッと見えるペチコート?は反則でしょう。このキャラデザを描いた人に最大級の賛辞を送ります。

ペチコート……

 リーリヤは莉波とは違うタイプですが庇護欲をそそられます。脱線しますが、最近流行りの頂き女子のマニュアルどおりの子と思いました。家族から離れてるとか、友達少ないとか、夢を持ってるとか、清楚とか、お金がかからないとか、プロデューサー以外の男の影が無いとか……
 大抵の男なら好きになるんじゃないでしょうか。

■学マスとラブライブ!の比較

 ぱっと見は同じアイドル物ですが、アイマスとラブライブ!シリーズとは全然違うことがわかりました。

 まずラブライブ!はアイドルとファンという関係性で、1対多数なのですが、アイマスはアイドルとプロデューサーという1対1の関係性になります。

 ラブライブ!はファンとしてアイドルを応援するのに対し、アイマスはアイドルとプレーヤーの間に個人的な信頼、そして恋愛感情が生じる。いにしえのギャルゲーのようなものと理解しました。


 次に思ったのは、私はラブライブ!はキャストとキャラ両方を追って楽しんでいますが、学マスに関しては今はキャラだけを追いたいということです
 
 ですので今は学マスのキャストの情報を遮断しています。公式ホームページも見ていませんし、検索もしていません。

 莉波のキャストの方は素晴らしい方だと思いますが、莉波ではありません。キャストを見てしまうと私の莉波像にノイズが入ることを恐れています。ラブライブ!界隈にもキャストを追っていない人はいて、今までは理解できませんでしたが今なら理解できます。

 また同担拒否という感情もわかりました。ラブライブ!では同じキャラを推してる同志の感覚で同担はむしろ嬉しいものでしたが、莉波に関しては他の人といちゃいちゃしているのを見たくないです。

 キャラクターで言えば花海咲李は虹ヶ咲のランジュに見える時があります。同様に藤田ことねはかすみんに……

■iPad Airについて

 学マスをプレイするならスマホではなく、iPad Airのような高性能なタブレットがオススメです。

 私もスマホとiPad両方でプレイしましたが、iPadの方がキャラの実在感が圧倒的です。1/6くらいのサイズのフィギュアが動いているように見えます。

 大画面の恩恵はキャラが大きくなるだけでなく、背景も広く映りますのでそこに立ってる感が増します。

 そして最新のiPad Airではフレームレート60fpsの最高品質でもカクつくことなくプレイでき、大画面に負けない緻密な描写が可能になります。そうなると不思議なことに、画面上のキャラを見ているというよりは画面の向こうでフィギュアが踊っているような感覚になりました。 

 スピーカーもなかなか良くできています。大きさのメリットを生かして低音もよく聞こえるのに加え、なんか音に包まれるような感覚になりました。

 iPad Air買ったかいが有ったと思ってます。

■学マスの直して欲しいところ

 UIがキャラに被ってる所があるので配置を見直して欲しいです。具体的にいうと、
 ・レッスンのPERFECT表示が可愛いキャラの顔に丸被り。
 ・会話シーンでテキストボックスがキャラの下腹部に丸被り。テキストボックスは消せますが、そうするとプロデューサーのセリフが読めません。AUTOで喋ってるキャラの下腹部が見たいんです!

 まだリリース直後で調整不足なのかもしれませんが、キャラを可愛く見せる事にこだわって欲しいです。

PERFECTが顔にかぶる


テキストボックスが下腹部にかぶる(これはこれでいやらしいが…)

■おわりに

 今後しばらくは学マスにハマると思います。莉波グッズも沢山買いたいです。ただアイマスは初めてなので今後ガシャでどれくらい搾り取られるかが不安です。闇鍋ガシャで莉波を手に入れようとすれば天井になるでしょうし……

 そして90年代から00年代に流行っていたギャルゲーが現代の技術で発展していたのは発見でした。他のギャルゲーにも興味が出てきました。今後VRギャルゲーとか出てきたらハマってしまうかも……

 アイマスはそれを実現できる数少ない大手IPだと思うので、今後も期待したいと思います。


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