事業家集団環境に入会されかけた話

マルチ、ねずみ講という存在は知っていたものの
自分とは関わりのないものだと思っていた新卒すぐの私


きっかけは大学の先輩と大阪でご飯に行ったことだ


昔からサラリーマンに興味がなく、自営業的なことをしたいと思っていた。
実際に何かしていたわけではない。強いて言えばパチスロを期待値稼働したり、引き子を使ったり程度だ


そんな状態で先輩と話していたら同じような考えで共感した。
しかし、実際に何もしていない自分に焦りも感じていたのだろうか
経営者やその卵が集まる食事会やフットサルなどに呼ばれるようになった

社会人始めたてで友達もあまりおらず、彼女も欲しいな
という淡い期待を胸におもしろそうだから参加することになった。


会費は毎回1000~2000円程度で何も疑問はなかった。
しかし、子供のころサッカーをしていた私はフットサルに夢中になり
得点をバンバン入れてウキウキだったのだが、周りとの温度差を感じた。

先輩は焦ったのか、なぜかその場にあったプーさんのコスプレを僕に着せた。動きづらいし、ここはエンタメの場だよ。とわからせたかったのかもしれない


それに反して空気を読まず大活躍した。

85kgの巨体のプーさんがドリブルで中央突破してくるのは恐怖でしかないだろう。


1人楽しんだ私は様々なイベントに参加するようになり
より深い会にも参加するようになった


勉強会だ


毎回1時間ほどで100円の参加料だったので良心的だな。なんて思っていた。
しかし、今思えばこれが罠だったのかもしれない。

会場に入ってみるとすごい熱気で声が響き渡っている。
みんな異様にテンションが高いのだ。
まるでパチンコ屋みたい
こういう空間は冷静な判断をしづらくするのかもしれない。


毎回2対1で経営に関することをレクチャーされる。
周りがうるさくて聞きづらくもあったが
実際、的を得たこと、納得できる内容も多かった。9割がた
健康に気を付けようとか
節約とキャッシュインを増やしていくとか
当たり前のことも多いが


しかし、残りの1割に強烈な違和感を感じた。

飲み会などのイベントを開いて売り上げを上げよう
という話をされた。

これには目的が2つあって
副業としてキャッシュインを増やすため
友達を増やすため

ここに猛烈な矛盾を感じた
売り上げを上げるために友達から飲み代をピンハネするのだから
それは本当に友達を増やせているのか?

ゴリ詰めすると答えられなくなっていた。


また
先輩の別の師匠と呼ばれる人からレクチャーされた。
”事業をするには友達、人脈がとても大事”というテーマだ。
これは至極当然だろう。

続けて、こんな疑問を投げかけられた
「友人関係は広く浅くがいいか、狭く深くがいいか?」

私はこう答えた
「深い場所と浅い場所どっちもある広いのが良い」


しかし、それは違う。と言われ
「広く深くがベスト」
と言われた。


私「さすがに理想論すぎるでしょ。」
と笑うと

「理想を求めよう」とうまいこと返された


それからずっと疑問に感じてたのだが、
ある日大学の話になった時にその先輩の師匠は言った。
「大学の友達なんかテスト前にノート見せてもらうだけの関係でしょ」

なんだこいつは

そこから私は全員のことを見下した。

こいつらと自分は友達の定義が根本から違う
こいつらが深いと考えている場所はこっちから見たら浅い場所なんだ

そこからくだらないと感じるようになり勉強会には行かなくなった。


先輩から行かなくなったことを咎められたりすることもなかったので
少しは私に対しての罪悪感のようなものがあったのかなと思う

実際、その先輩とは元々普通に仲が良かった。マルチでよくある、久しぶりに連絡が来る中学校のそんなに仲良くなかった奴、みたいなのではなかった。


その先輩は大学の部活の先輩でOBとして新勧の統括をしていたのだが、
大学生の勧誘とは思えないぐらいの組織化、マニュアル化、MTGの数だったなと今は思う。マルチでの経験が勧誘に導入されていたのだろう

私も大学の部活で後輩が辞めないように部活というコミュニティに依存させたり、しょぼいマインドコントロールみたいなことをしていた。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?