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仲村重明

私は、日本共産党の科学的社会主義を支持してきましたので、日本のトロッキスト諸派の理論と実践を批判してきた立場ですが、言うまでもなく日本共産党を代表して発言する役職者(中央委員)ではありません。但し、とりわけ社会主義政党を詐称する政治結社の諸党派とは交友関係を持ちませんので、今後とも支持的に関与することは見識的、常識的にも無いと考えています。もちろん、個人の私的人間関係としての一般的な意見交換やイデオロギー論争がなされる事は有り得ることですが、常識としての民主主義の範囲によるものであることは必要であり、ましてや社会主義の理念に反する言動には無縁であることをお伝えしておきます。
さて、高橋氏から送付された原稿ですが、中心となっている思想の主張が『女性解放運動』論のようだ、と読解しました。私の結論を述べますと、『上野(上野千鶴子)』や『辛(辛淑玉)』らのジェンダー論によるウーマン・リブなどを含むフェミニズム独立独自運動論は、そもそも『マルクス主義』の『階級闘争』論とはまったく無縁の今日の時点でも取るに足らない幼稚、稚拙な時代遅れの大学『学術』理論上も実社会での実践上でも既に歴史的に破綻している主張です。例えば、結婚は義務ではなく権利であるように、男女とも扶養義務は自由主義的にも実態事実の法規原理として有りえませんし、男女平等・男女同権・男女共同・男女共生などの言葉で表現される事柄は、『人間社会の民主主義の権利』ということに集約されますから、上野のジェンダー論は反民主主義の新『左翼小児病』であり、『右』と表裏一体の『左翼日和見主義』です。ちなみに『反帝』『反独占』『反トラスト』『反スタ(反スターリン)』テーゼの日本トロッキスト各派が、ジェンダー論によるフェミニズム運動を『反日共』活動に大衆カンパニア上で利用しているだけで、革共同『革マル』派などはとっくに黒田寛一の『乗り越え』論で小馬鹿にし、全共闘一派を主要に論破オルグしてましたし、反抗勢力は『階級闘争派闘争』と称して武闘暴力で制圧しました。つまり『反スタ』から『反レーニン』、『反エンゲルス』から『反マルクス』への『逆立ちした観念論』への惨めな転落者なのでした。
また、高橋氏が例にもあげている全共闘の呆れた『飯炊き女』実態や、活動家へのコメント(醜悪な女性蔑視の退廃性思想への批判❓)なども私の科学的社会主義の思想とは一切無縁の、強いて言えば百害あって一利なしの『民青殺せ、日共粉砕』をスローガンにする『新右翼保守反動』思想と同類ですし、単なる笑止な『反日共』イデオロギーの証明でしかありません。それに、その他の非マルクス理論家や反共学者個人の諸見解は所詮、実行力・実践力に乏しい『社会学』空論の場合が多く無責任ですから、ほどほどに聞く程度が良いでしょう。無政府主義者「山○」や「梅○」「江原○」などの名が出てきますが、私の理論学習研究の候補リストにも入らない程度の人達のようで、いい加減に反共文学者「小田切○」なども無視しても構わないと思います。そのような「クソ左翼」と「反共右翼」とのバカバカしい無駄話に、私は付き合っている暇がありません。更にましてや現在、国際社会で社会主義国は一国も存在し無いのですから、亡国(北・中・露)の心配は日本の未来にとって「反面教師」研究の対象国でもありませんし何の模範にもなりませんから放っておけば良いことです。
最後に高橋氏が、『ジェンダーバランスを変化(平等❓逆転❓)させるのは女性ではなく男性の仕事』と主張されますが、女性の解放は女性自身の解放運動である他はないのではありませんか。
つまり私は高橋氏を批判、非難しているのではなく、意見が違い過ぎるだけに過ぎないかも知れませんが、ここらが潮時と思います。高橋氏から私への反論はすでに一切不要です。私の指摘をどれだけ御理解いただけるかが、友好的にお話し合いが出来る最低条件です。この間の御縁には感謝申し上げるとしても、これ以上のご友情交流はご無理、と考えざるを得ません。

       『高橋龍児殿へ 仲村重明より』


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