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↑THE HIGH-LOWS↓ 『笑ってあげる』 (1117文字)

 ↑THE HIGH-LOWS↓の『笑ってあげる』は、映画『漫才協会THE MOVIE』のエンディング曲で初めて聞きました。
 私には珍しく、最初に聞いたときから「この曲はいい!」と思ったので、その感覚だけでこの投稿を書いていきます。なお、著作権上の配慮から、この曲の詞の引用は最小限にとどめ、全部の歌詞を掲載することは控えます。

 まず、歌唱がはっきりしていて、歌詞の聞き損じがありません。それだけこの曲のメッセージ性を尊重しているのだと感じます。
 次に、リズムが私に合っています。これは大多数の日本人にも合っていそうな気がします。盆踊りのテンポより早く、ロックよりは遅い、歌謡曲のテンポに近いように思います。私自身は歌謡曲が好きというわけではありませんが、この曲の伴奏楽器(エレキギターなど)の音質が歌謡曲性を一切感じさせないので、すんなりと曲に入り込めました。
 歌詞の内容は、「苦行の果てに得るものが至高なのだ。」と信じる人へのメッセージで、作者が追い込まれている人たちに「深刻になるなよ。」と語っているように聞こえます。

 詞の中に「笑ってあげる」とありますが、これは「バカにしてせせら笑う」というのではなく、「人生は喜劇さ」ということを表現しているのではないかと感じます。

 以前観た『あちこちオードリー』でコントコンビのロッチの中岡さんが、「おれらは目標として冠番組を持つってのがあったけど、それにはもっと苦しまないといけないと思っていた。でも、そうでないかもしれへんと思えてきた。」と語ったことがあります。
 映画監督の故黒澤明さんも「おもしろくなかったら続かないよ。」と映画の仕事について語っておられました。
 これらの言葉を聞いた後で、過去の自分を振り返ってみると「他人から、『よくそんなにやれるな。やりすぎると体を壊すぞ。』と言われたことは何度もあるけど、それって面白くてやっているんで、苦行とか苦労とは感じなかったなぁ。」と思います。
 元プロ野球選手の落合さんも「練習ってさ、嫌だけどやらされるのもんだよね。俺は野球のことするの嫌じゃないから、だから『俺は練習しない。』って言っているの。」と語っておられました。(この「俺は練習しない。」発言には、元プロ野球選手の王貞治さんから「世間に誤解を与えるから発言には気をつけないと。」と注意されていました。)

 『漫才協会THE MOVIE』を観てこの『笑ってあげる』を聴いくと、「芸人の生き様」に共鳴する自分がいました。
 今から芸人になることはできませんが、仕事を面白く捉えることはあできそうな気がしました。

#笑ってあげる #THEHIGH -LOWS  #漫才協会THEMOVIE

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