エレベーターリニューアルで巻上機を残すか交換するか?

設置から25年から35年経過のエレベーターには必ずメーカーから部品供給終了についてのアナウンスを受けます。主には制御盤の基板とかドアの半導体ユニット、電動機等ですが、今まで通り保守が出来なくなると検討せざる得ません。そこでそういった部品を含めた制御関係の主要な箇所を交換する見積提案を検討するのですが、金額的に一番値段が張るのが制御盤よりも巻上機なんです。巻上機とは動力の部分でかごを上下に動かしている車でいうエンジンみたいなものですが比較的25年経過程度であればそれほど巻上機も劣化していないので、制御盤+電気関係に絞ったプランを検討すればいいかと思いますが、いづれにしても10~15年くらいしたら巻上機もその時点で35年とか経過する事になってるので金属疲労劣化がかなり進行して滑車の軸の部分からオイルが漏れていたりその量が相当な状況になっていれば待ったなしで2回目のリニューアルとなるでしょう。
設置から30年以上経過しておれば制御盤と巻上機を同時期に交換する事をお勧めします。
金額が大きく動く項目となるので慎重に見極めなければなりませんが、一つの目安、考え方として参考にしてください。
以下に35年以上経過の”待ったなし”状態の巻上機の写真を添付します。
もし可能ならば一度屋上のエレベーター機械室を覗かれたら比較できますよ。

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