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GHOST9のアルバム紹介文 NOW編

いくぜ!いったん全部訳していくぜ!

GHOST9 [NOW: Where we are, here]

「あの話聞いた?世界のどこかに『今』を食べる怪物が住んでいるって」
ほの暗い眠りについていた少年の背後からAの声がはっきりと聞こえる。
「その怪物と目が合った瞬間、『今』がすべて消えてしまうらしいんだ。その代わりとして昔の記憶に溺れてしまったり、遠い未来のことばかり計画するようになって結局頭がおかしくなってしまうんだろう。あの都市のどこかに怪物がほんとにいるのかもな…」
「はあ…?そんなことある訳ないだろ。」

少年はだるい体を起こしながら一言付け加える。ゆうにプールを埋めてしまうほど巨大な幅の建物のガラス窓の向こうに降り注ぐ太陽の光が心地良い。天井に掛かった換気用ファンは世界の音をすべて飲み込んだように穏やかに回っている。Aと数人の少年たちはそのまま「今」を食べる怪物について話を交わし、他の少年らはゲームをしたりパソコンでそれぞれのことに熱中している。

暇のある日曜日、少年は窓の向こうに見えるあの都市もこの部屋のように無音に近いのだろうと感じる。一人一人を眺めていたとき、少年は偶然何者かと目が合った。初めて見る顔なのにもかかわらずなぜか見慣れたような既視感を感じながら。

その瞬間聞き慣れない声が聞こえてきた。
今、何してる?

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GHOST9 “NOW : When we are in Love”

誰かが良い友人について聞けば最も最初に浮かぶ人がいる。どんな状況でも感情の波なくいつも余裕を感じさせる友人。科学の話をするときだけは口調が速くなり瞬きを頻繁にしていた友人。そんなDが目の前にいた。最近は物理学の勉強に熱中し実験室で生活しているようなものだったのに、僕らの施設まで訪ねてきたのは意外だった。

「最近、時間を止める機械を開発中なんだ。」
「時間を…止める機械?」

「うん。大きな機械のボックスの中で光を刺激し強くほとばしらせたらその瞬間時間が止まるんだよ。宇宙の片方の壁にこの世界を写真のように貼り付けるというか。」

なにかスケールが大きく、難しく聞こえたが少年の心は理由も分からないまま一瞬揺れた。

「機械が動くように材料を全部集めたんだけどまだ数種類足りないみたいでさ。なぜかお前と話したら浮かんできそうだと思って来たんだ。友達同士の間の夜明けの空気3リットル、繋いだ恋人の手の中に挟まれた光0.27ルクス、パスポートにスタンプを押すとき聴こえる48ヘルツの音波…はあ、集めるのが本当に大変だったのに。一体何が足りないんだろう。」

Dの話を聞きつつ少年は透明な窓を眺める。施設の外の話はいつ聞いてもときめく。少年はにっこりと笑って言葉を続ける。

「うん、一つ思いついた。愛してるって言葉が足りない。」

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GHOST9 [NOW : Who we are facing]

少年がロビーの門を開けて入ると長い列を作っていた人たちがみな少年の方へ顔を向け、不思議だというふうに見つめてくる。列が始まっているところでは人が一人なんとか入れるくらいの空間をもつ半透明のボックスが置いてあり、人々は順々にボックスの中にある黒い穴の中に視線を数秒合わせてから下りてくる。
「あの…ここで皆さん何をされているんですか?」好奇心旺盛な少年はロビーの外にちょうど出ようとしている一人に尋ねた。
「我々は今視線から出るエネルギーを保存している。地球の表側ではどうか分からないが、我々は太陽のエネルギーを使えないからそれぞれの視線を通じてエネルギーを保存しているのだ。そうすれば太陽がなくても明かりをつけられるからな。その代わりにこんないかすな三角星を受け取ったということだ。文字通り『視線の交換』とでも言おうか。」
少年は頷いた。
「見つめあう視線が、どこかではエネルギーになっているんだな。」と。



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ふう!!
終わった!!
まあ前回から1年近く経っているのもあってか意外とすんなりと訳が出来ました。
気づいたら終わっていたNOWシリーズ。いかがでしたでしょうか。
毎回改行の形式とかも違うし、もう一体誰が書いているんでしょうね。GLEEZのアニメーター同様、活かされない仕事を行った人間がいるのだと考えると大変胸が痛いです。
相変わらずの謎ストーリー。少年が出てくるのはPREシリーズと同じでしたが今回は結構変なモブが登場してきましたね。
もう解釈は諦めます。ただ、こういうのがあるらしいよ~しか言えませんもう。最後ちょっと地球空洞説っぽい言い回しがありましたが。笑
余力があるのでアーケードもやってしまおうと思います。これも1年以上前ですからね。溜めずにやっておこう。
と思いきや、今までのような物語調の紹介文がまさかの無し。
oh.…
一応軽い紹介の文だけ見て終わりにします。



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GHOST9 [ARCADE : V]

迷路のようなアーケード空間を背景に広がるGHOST9の新しい物語。
真の愛を完成させるための本気と情熱、致命的な誘惑と秘密の招待がGHOST9だけの多彩な魅力で描かれる。

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だそうです。
…そか。
アーケード、続くんでしょうか。
カムバしてなすぎてもう何も分かりません。
GHOST9に幸あれ。

ここまで見てくれた方ありがとうございました…。


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