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Mリーグにおける顔芸は許されるのか?

ドキンちゃんです。
今日はコラム回なので、麻雀の牌符はでてきません。さくっと読めるので、興味のある人はぜひ。
また皆さんのご意見を聞けると嬉しいです。
さて始めます。

今回取り上げるのは、10月21日(金)第二試合に起きた、多井隆晴選手の顔芸についてです。
後世まで語られる名シーンであることは間違いないですが、本当にMリーグでの顔芸はありなのか?
疑問に思ったのでNoteにします。

私の結論から言うと、
「Mリーグにおける過度な顔芸はすべきでない」と思います。

さてその名シーンを簡単に振り返りたいと思います。

【南1局】

松ケ瀬選手:切り番

ここは当然の「南」切りです。

松ケ瀬選手:7巡目南切り

注目すべきは6巡目の「1ピンツモ切り」と7巡目の「南手出し」です。
この一連のツモ切りと手出しをきちんと見ることによって、松ケ瀬選手は南の対子を持っていたことがわかります。
つまりダブ南である松ケ瀬選手は、その権利を放棄して、切り出したと言うことがわかります。

この一連の流れを、麻雀星人である多井選手は見逃していませんでした。

【南1局 7巡目の南手出しを見た多井選手】

麻雀星人の顔芸

点数状況を加味すると、ダブ南である南の対子落としをするわけはありません。つまり十分系のリャンメン、リャンメンのイーシャンテンが入っている可能性が高いことが分かります。
それを察知した多井選手は、この顔芸をしたと思われます。

また解説をしていた石橋選手も、非常に良い味を出していました。神目線で見ており、松ケ瀬選手が7巡目に南を切ることを予想し、さらにはその先で多井選手が気づき顔芸することまで読み切っていました。
普通の麻雀では見ることのない、味わい深い解説でした。後世に残る素晴らしい解説と言えるでしょう。

ただここで一つの疑問が生まれました。
果たしてMリーグの舞台で顔芸はするべきでしょうか?

ドキンちゃんは明確に、
「過度な顔芸はすべきではない」
と思います。

理由としては以下の通りです。

Mリーグはスポンサーが協賛しており、優勝チームには5000万円が授与されます。つまり少なからず競技の一面があります。それなのに、過度な顔芸により余計な情報を対局者に与えてしまいかねないからです。
具体的に言うと、以下のパターンが想定されます。
(分かりやすくするために、対局者の内川選手を例にします。もちろん内川選手は、手出しツモ切りをしっかり見ているので、多井選手と同じ思考状況です。)

【仮定の話】
多井選手の顔芸をみて、松ケ瀬選手の捨て牌が変であることが、対局者の内川選手に伝わってしまう。ここで内川選手は南2枚を持っていたことを察知する。それにより、本来はブクブクに構えるところを、一枚安全牌を持ちスリムに構えた。それが結果として松ケ瀬選手への放銃を回避し、内川選手のあがりに繋がった。

繰り返しにはなりますが、実際に対局者全員は松ケ瀬選手の南対子であったことに気づいたことでしょう。ただ全部の対局の全打牌を全選手が、手出しツモ切りを覚えていることなんてあるでしょうか?

これは絶対にないです。

つまり過度な顔芸によって、対局の結果を変えてしまう恐れがあります。
ここで「過度」と言う言葉を使っているのは、無意識にやってしまう行動はある程度しょうがないからです。
ただ今回の多井選手の顔芸は、明らかに意識してやっていたように見えます。

なので結論として、
「Mリーグで過度な顔芸はするべきではない」
と思います。

ぜひ皆様の意見もお聞かせいただければ。


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