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終わりの見えない介護にも訪れるその日

終わりの見えない介護


介護は「終わりが見えない」とよく言われ、私もそのように感じていました。

認知症の義母の介護をしていました。
92歳でしたが、足腰はとても丈夫で。
ケアマネさんや介護スタッフさんからは『100歳まで生きる ね』と よく言われていました。

私は義母とあまり仲が良くはなかったので、義母の介護をすることはとても大きな負担で。
100歳まで生きるなんて冗談でも言わないで と思っていました。

子育て なら大学を卒業するまでとか終わりは見えますが。
介護はそのようにはいかないです。

いつになったら終わるんだろうと思っていました。


ある日突然やってきた終わりの日


しかし、どんなに終わりが見えなくても、介護には必ず終わりが訪れます。

毎日の介護は体力的にも精神的にも負担が大きく、先の見えない状況に途方に暮れることもありました。

しかし、私にもその日が訪れました。

義母が介護医療院のベッドの上で息を引き取りました。

救われた最後のひとこと


思い返すと、心に残る一言があります。

ある日の面会のこと。
普段は憎まれ口ばかり聞いていた義母が…

『私はあなたたちと暮らせて幸せだった』

『ありがとう』

と言ってくれました。

その一言に本当に救われました。

自分の努力や頑張りが無駄ではなかったと感じました。

やってきてよかったなと。

あのまま、義母と仲の悪いままで終わらなくてよかったなと。
そう思っています。

今、現在つらい思いをされている方にはきれいごとだと思わることと思います。
終わったからこそ言えること。

でも、いつか必ず終わります。

必ず終わります。

今日もご家族の介護をがんばっている方に届くといいな…









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