20年前の譲れない…夏 Ⅲ
海の中で、１人考えていた。今日は、『サーフィン用語』は、考えずにひたすら練習をしようと。『プライベート』の時間は、良い意味でも、悪い意味でも…時間が経つのが早い。まぁ、良い意味の方が『充実感』があるから、あっという間過ぎるんだな〜。もう、午後になるな～。『ビール』が飲みたいと考える中、今…もし『ビール』を飲んでしまったら、今日の海に入るのは『諦める』を意味するよな～。だんだんと、何本の波にチャレンジをしたか分からなくなってきた。
正直なところ、『体力的』にも、厳しくなってきた。『よし、今日はラスト１時間』と、時間を決めた時に…海の中で波待ちをしていた。アウトサイドに適度な波がきた🌊僕は、急いで『パドリング』を開始した。サーフボードに両手をつき、レギュラースタンスで、ようやくこの日の【テイクオフ】に成功した。アウトサイドとは…海の中で沖側のこと。レギュラースタンスとは、左足が前。『テイクオフ』とは、ライティングする為にボードに立つこと。本来、ここで満足するのはどうかなって話しだが、朝から何も食べてなく、『ビール』が飲みたい。
車に戻り、少し広めな駐車場がある飲み屋を探した。さっき、海を出てからずっと僕の車にピッタリくっついてくる『軽自動車』がいた。いったい、何なんだろ?若い女性２人組だな。まぁ、たまたまって事にして『飲み屋』『飲み屋』と、一件見つけたけど…営業しているのか？営業していないのか？さっぱりわからなかった。車を雑に停め、店内に聞きに行ってみた。『一応営業中』みたいだ。