見出し画像

[まねきのお勉強]文章はまず基本の型から。これだけは覚えておいて

どもっ、師匠のまねきです(墜天使ドスケベーは絶対に使わない🤣)。

文章を上手くなりたいと願う人が陥るワナは、語彙力やライティング術ではなく、文章を作る型をいかに徹底できるか、ということだけ。ひいてはそれが構成力に発展していく。

巷にあふれる文章術の本やセミナーはたくさんあるけど、そんなとこにお金かける必要はない。
まねきが最近注目している書店に「エソラ池袋店」がある。ここに行くと「小説家養成ゼミ入門講座、プロットの作り方を徹底して学ぶ3ヶ月コース」「ABCユニット、人生を変えるライティング教室」(ともに名前の一部を変えています)の案内があった。商売になるんだ🤣

はい、教科書(後述)14ページ開いて。

一般に知られる文章の型というのは漢詩の基本構成の「起承転結」。

起:物語の始まりである導入部。
承:物語の事件や事情、状況を積み重ねるところ。
転:テーマや作者の想いを訴えるところ。
結:エンディング。

これをさらに詳しく分解すると、さまざまな役割があることが分かる。
実は物語は転で終わらせねばならない。

ボリューム的には起で一段、承で五段、転で一段、結で半段と。
盛り上がりは右肩上がりで。
このボリュームが分かれば、想定文字数を割り振るだけ。多少の誤差があってもいい。
冗長な文章や分かりにくい文章はこの文字あてができていないのがほとんど。
転で言わなければならないことを起にもってきたり、結にまた余計な転が入るなど。

似たような言葉で「序破急」がある。
これは世阿弥が唱えた能の構成。三段五段を主とし、序は一段、破が前段、中段、後段、急を一段とする。

まねきが編集として書き手につく場合は、「序破急」そして短い結といい方をしてる。
文字数制限のある雑誌や新聞などは、よく400字詰め原稿を三つに分けて書け(出版の場合、新聞原稿用紙は文字切りが違うが考えは同じ)という。
※400字詰め原稿用紙の原型は約束350年前、万福寺の鉄眼禅師が「大藏教」の写本に使った木型が20✖️20だったため。
最近は刊行する書籍の行にPCを合わせて使うことが多い。ただし、これはプロ仕様。

こうすると見えてこない?
「起承転結」では転が、
「序破急」では破が、その文章の物語の最重要部分ということが、結も急も短く歯切れのいいものだと。

小説家の先生たちの書かれる文章術の本は、その先生オリジナルの文体や癖、考えをまとめたもので一般には役立たない。
雑誌等であまり小説家の先生たちが書かれないのは、この型に合わすと自分のスタイルが崩れるため。また慣れていない。
これまでこのnoteで書いた自分の作品をどのフレームでもいいから当てはめてごらん。
なんとなく収まりがいいのは、上記の型に近いものだから。

よくライター募集で、これまでの作品を持ってきて、というのは編集が書き手がこの型を学んだか、その書き手の特性や特徴を把握するため。
まねきですら、短いの3本読めばその書き手と今後の方向性を指摘することができる。

今回の文章教室にあえてシナリオの本を選定したのかというと、

にも理由があるが、これに付け加えると映像のシナリオは科学的に構成が研究されつくしているから。
ハリウッド映画の三幕構成はアリストテレスが「詩学」で唱えた演劇論を発展させたもの。実は非常に長い歴史を持つ。
日本の文章術に比べ、どちらが深いか、世界中の人々を熱狂させているか、その可能性は言うまでもないでしょう。

まず自分の作品を三つに分けて記述することを心がけて、結末は短く歯切れよく。そしてその短い結がどの段に紐づけても物語ができているように意識していく。
「起承転結」「序破急」の各パートが持つ意味は教科書の14から16ページを読んでもらえばほぼつかめます。

これを誰にでも使えるようにした構成方法を、えみちゃんが実施する文章(シナリオ)教室で教えます。実際に作文教室を開いている高清水美音子さんのご協力や助言を得て、複眼で展開しています。

お問合せはえみちゃん(クリエイター名:鈴木江美子)まで。

まねきはただのパシリです🤣

※教科書:言視社刊「いっきに書ける ラジオドラマとテレビドラマ」シナリオ・センター編

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?