ネット占いの市場規模

  1. ネット占いについて、以下の項目を考えます。

    • 顧客にとって結局ネット占いがどんな存在なのか。

    • 顧客に対しネット占いは結局どういった価値を提供しているのか。

    • そういった要素を勘案し、広い意味でネット占いと競合するビジネス。

    • ネット占いのメインターゲット。

    • 上記を踏まえたネット占いのビジネスモデル上の特徴。

  2. 1で考えた要素を踏まえ、ネット占いの本質を捉えるために、もっとも重視すべき要素を特定します。
    ネット占いにおいて最も重要な要素は、顧客が「自分の人生や恋愛、仕事などについて、自分自身では答えを出せず、不安や迷いを感じている」という点です。

  3. 2で特定した変数を考慮し、よりネット占いの市場規模を計算するために有用で、そのビジネスに固有のフェルミ推定的な計算式を提案します。
    ネット占いの市場規模は、以下の式で求められます。
    市場規模 = (不安や迷いを感じる人口 ÷ ネット占いを利用する人口)× ネット占いの年間利用額

  4. 上記の計算方法を元に、適切な仮定を置いて、ネット占いの年間売上をフェルミ推定します。
    仮定として、日本の人口が1億人、不安や迷いを感じる人口が全体の1/3、ネット占いを利用する人口が不安や迷いを感じる人口の1/4、ネット占いを利用する人1人あたりの年間利用額が1万円とします。
    この場合、市場規模 = (1億 ÷ 3 ÷ 4)× 1万円 = 約833億円と推定されます。

  5. 4で仮定した数値について、そのように推定した根拠を論理的に説明します。
    不安や迷いを感じる人口については、日本の成人人口をベースに、うつ病、不安障害、パーソナルトラブルなどを抱える人口の割合を参考に推定しました。
    ネット占いを利用する人口については、ネット占いの需要が高い若年層を中心に、全体の1/4と仮定しました。
    ネット占いを利用する人1人あたりの年間利用額については、ネット占いの平均利用回数と、1回あたりの利用額を参考にし、1万円と仮定しました。

  6. 上記の手順で考慮した要素をすべてまとめて、結論、論拠、結論の繰り返しという流れで回答します。
    ネット占いの市場規模をフェルミ推定するために、まずはネット占いの本質を捉え、最も重要な要素である「自分自身では答えを出せず、不安や迷いを感じている人」を軸に、市場規模を算出する式を提案しました。また、日本の成人人口をベースに、不安や迷いを感じる人口の割合、ネット占いを利用する人口の割合、ネット占いを利用する人1人あたりの年間利用額を仮定し、ネット占いの市場規模を約833億円と推定しました。

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