FUSiON研修生としての活動(電装とか環境試験とか)

この記事はCanSatチームFUSiONのアドベントカレンダー2023,18日目(12月20日)の記事です

はじめに

この記事ではCanSatチームFUSiONの研修生として自分がどのような活動をしているのかについて記しています。基本的にFUSiONは各メンバーのやりたいことを大事にしてくれるので、やろうと思えば他にも様々なことができると思います。FUSiONに入りたい方はぜひFUSiON / 全国横断CanSatチーム (@CanSat_FUSiON) / X (twitter.com)をご覧ください。現在メンバー募集中です。

研修生としての活動(電装編)

電装では研修生としての活動は主にCanSatを作るうえでの比較的簡単な作業です。比較的簡単とはいっても初心者からすれば難しすぎず簡単すぎずといった難易度ですが…
まず最初におこなったのは構造試験用に、モーターをラジコンのように遠隔操作できる電装を作成することです。とはいえ、初心者がいきなりやるには大変な作業だし、構造試験との兼ね合いで時間がなかったこともあったので大半の回路は研修担当者でもあるFUSiONのメインメンバーが考えました。なにをしたかというとユニバーサル基板(はんだ付けのための銅箔がついた穴がたくさん並んでいて、その場で自由に配線を作れる基板)にはんだ付けをするのと一部の単純な回路を考えただけです。しかし、その後、作成した回路やそれぞれの部品についてデータシートや参考になるサイトを用いて解説してもらえたので、作成した回路について理解できただけでなく、(お恥ずかしいことに)FUSiONに入るまでは小難しそうで忌避してきたデータシートの重要性を理解したり、電装に関する様々な基礎知識を身につけられたりしました。これらのことはほとんど1週間のうちに起きたことで、それだけでも効率的で非常に良い経験だと思いますが、そのうえで実際にモーターが回ったりしているところを見れたのが非常に楽しい体験になったと思います。

その後も研修生としてがっつり動き始めてから1か月も経たないうちに上記で作成した回路の一部をKiCadで作りプリント基板を発注しました。ここでも研修担当者がまとめた資料を見ながらKiCadの基本操作方法を身に着けたり、データシートの見方への理解が深まったりしました。
ここまでの説明だとあまり研修生の良さが伝わってないかもしれないですが、チームとして活動しているおかげで、ゴールや期限が明確だったのが非常にモチベーションを保つのに良かった点だと思います。また、いきなり難易度の高いことに飛びつくのではなくやりやすい作業から行えたことや、適宜チェックしたりアドバイスしてもらうことができたのも研修生だからこその良さだったと思います。


研修生としての活動(環境試験編)

FUSiONでは現在、宇宙品質のOBCを作成するというプロジェクトを行っています。こちらのプロジェクトの詳細はPMが宇宙品質汎用OBC開発プロジェクトについて - Seigama’s diary (hatenablog.com)に書いているのでぜひ読んでみてください。環境試験での活動はシンプルで、JAXAの共通技術文書を読んで、それをどう今回のプロジェクトに適用するかを考えるというものです。つまり、このOBCが実際に宇宙で(一定以上の品質で)使用できることを実証するためには地上試験をどのような内容で行えばよいかを考えるということです。
一見単純な調べ作業のように見えますが、このOBCをより多くの人に使ってもらうにはどういった用途まで保証すべきかといった点を考慮する必要あるのが難しくて面白かったです。また、宇宙機を作成するうえでこんな試験も必要なのかと驚くこともたくさんありました。その一例が熱サイクル試験です。温度が変化した際、熱膨張率の違いから(部品と基板との間などで)応力が発生し、はんだクラックなどの故障につながることがありますが、その応力への耐性を調べるのが熱サイクル試験とのことです。他にも同様のまなびをたくさんできたのは非常に面白かったです。研修生で良かった点としては電装のところの最終段落にまとめたものとほぼ同じ感じです。

まとめ

なんか色々と書いてますが、FUSiONの研修生の良いところは簡単にまとめると大きく2つで、モチベーションのあるメンバーや優しく教えてくれるメンバーのが多いこと、もう1つは挑戦するモチベさえあればいくらでも成長できることだと思います。ぜひ皆様もFUSiONに来てください

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