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プロチームのマネージャーとは

 こんにちは、記事をご覧いただきありがとうございます。

ちょうど一年前、高校卒業後に2021年4月に東京スポーツレクリエーション専門学校に進学し、ご縁があり21-22シーズン香川ファイブアローズでインターンシップしています。

私は中学生の頃から、Bリーグのマネージャーになることを目指していたのですが、進学する前に抱いていた疑問がありました。。


〇プロチームのマネージャーになるには?
〇具体的に何をしているの?


プロスポーツの”チームマネージャー”という職業は、それほど多くの人がしている職業ではありません。
そのため具体的にマネージャーという職業を知ることは難しかったです。


 このnoteを読んでいる人の中にも同じようなことを悩んでいるひとがいるのかもしれません。
なのでこれからプロチームでマネージャーを目指す学生に向けてこの経験を活かし、noteに投稿しようと思います。


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マネージャーとは?

 皆さんは、”マネージャー”の仕事として何が最初に思い浮かびますか?

 まず多くの人が部活のマネージャーを思い浮かべるのではないでしょうか。
私も恥ずかしながらインターンシップに来るまで具体的な仕事内容として、高校の部活でマネージャー時代にしていた仕事しか思い浮かびませんでした。

インターンシップの初日に香川ファイブアローズのマネージャー兼AC(アシスタントコーチ)の阿保さんと、この事についてお話をしました。その時に言われたのは、

Bリーグマネージャーの仕事とは
高校などのマネージャー業務(現場)+顧問の先生の業務(事務)

ざっくりかもしれませんがこれが一番わかりやすいのではないかと思います。

飲み物作りやスコアシートの記入などはもちろん、学生の時は顧問の先生がやってくれていたスケジュール作成や合宿のための準備(プロでいうとアウェイ先のホテル予約など)を追加で行う感覚です。このことをイメージしておくといいかもしれません。なので顧問の先生がしている事務業務もできるだけ把握しておいた方がいいです。

具体的な仕事内容

事務:顧問の先生がやっている業務
・スケジュール管理
・アウェイ先への連絡(ホテル、バス、タクシーなど)
・アウェイ先への荷物発送
・チームフロントとの連絡
・体育館の予約、支払い
・領収書まとめ
・備品管理(ユニホーム等)
・ユニホーム、タオル洗濯(試合時)
・捕食の買い出し(試合時)
現場:マネージャーがやっている業務
・ボトル作り、給水
・ボール拾い
・タイマー
・練習中のビデオ撮影
・練習間に行うフリースロー本数記入
・体重のチェック
・ユニフォーム管理(試合時)
・ユニホーム、タオル洗濯(試合時)
・捕食の買い出し(試合時

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マネージャーの一日のスケジュール🏀

○練習の日  
9:00-12:00 事務所作業、個人練習 
    
・飲料作り  ・体重チェック  
・会場準備  ・ボール拾い
・備品の管理 ・印刷物の確認
13:30 ミーティング
14:00-16:00 全体練習
16:00-17:00 個人練習
17:00 終了    
・片付け 
18:30 事務所到着       
・事務作業 ・ボール磨き
19:00 帰宅

簡単にタイムスケジュールを書くとこんな感じです。

 体重チェックは、練習後にS&C(ストレングス&コンディショニングコーチ)が見直してその日の練習の振り返りに使います。

声をかけないと体重を測るのを忘れて帰ってしまう選手も少なくないです。
そこを徹底するのにも苦労をしました。

○試合の日(18時ゲームの場合)
8:00 体育館到着
9:00-10:00 朝のシューティング
11:00-12:30 ユニホーム、控室の準備
14:30 補食の買い出し
15:00 体育館到着     
・ボトル作り  ・体重チェック
・ベンチの準備 ・スケジュール管理
・ボール拾い
16:00 全体集合
18:00 試合開始
21:00 片付け
22:00 洗濯

 試合の日は大体こんなスケジュールです。練習の時と同じように全体集合の一時間前には会場に向かいます。

試合の日は、突然選手に何かを頼まれることも多く、とても忙しいです。
「今日はユニホーム2枚使いたい」、「タオルとってきてほしい」、などの要望に臨機応変に対応することがよくあります。

特に試合前は選手にとってよりよい環境作りをすることが必要です。
スタッフが直接的に勝敗につなげることはできませんが、その環境作りこそ自分達スタッフにできる勝利へのサポートなんだと考えています。

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プロチームに入って感じたこと

 私がインターンシップを経験して、学生スポーツとの違いをすごく感じたのは、2つあります。

✔1つ目はコミュニケーションの多さです。

 選手同士や選手とスタッフ間との会話を多くすることによって信頼関係を作り、よりよい環境にしていく。これは簡単なようで難しく、意識しなければ意外にできないなと感じました。

 私はコミュニケーションの大切さをS&Cの北山さんの姿からとても感じました。
北山さんは、チームを良くするために選手、スタッフ、フロントの方とも積極的にコミュニケーションをとっていました。

そして、選手が悩んでいることに一番最初に気づき、相談に乗っていました。
コミュニケーションを積極的にとっているからこそ、些細な変化に気づけるし、選手も相談したいと思える存在になるんだろうなと、これがプロチームのスタッフなんだと感じました。

✔2つ目は責任の重さです。

私もミスをした時に何度も”責任”という言葉を伝えられました。
シーズンの途中まで理解していたようで理解していなかったと今になって感じます。

 学生スポーツとの一番わかりやすい責任の違いとして最初に浮かぶのは、お金をいただいて働いているということだと思います。
なので仕事としてやっている以上、責任の重さは部活より重いものになります。

 また私が一番強く感じている責任は、「選手のキャリアに関わること」への責任です。

プロ選手になることも、続けていくことも簡単なことではありません。選手は生活をしていくために人生をかけて仕事をしています。また選手によっては家庭を持っていることもあり、家族を養わなければなりません。


そのため一つ一つのプレーや結果が選手には必要となってきます。プロの世界は”結果が全て”です。
そんな選手たちを支えるスタッフはそれ以上の責任を持って接することが大事だと身を持って感じるようになりました。

 1シーズンほとんどの時間をマネージャー兼ACの阿保さんと過ごしましたが、3シーズンマネージャーをやっている方でも、毎回細かなことでも確認している姿を見て1つ1つの仕事の責任の重さを感じました。


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私が大切にしてきたこと

 マネージャーには特に必要な資格はありません。

簡単に言ってしまえば誰でもできる仕事です。しかも最初の頃は高校を卒業したばかりの18歳。経験も少なく、自分だからこそできることを見つけることができずとても悩みました。

その中で、「こんな自分にでもできることは何だろう?」と考えるようになり、

考えた結果、コミュニケーションを積極的にとり、声をかけやすい存在になることを意識するようになりました。

 備品の替えがどこにあるのか、アイシングを作ってほしいなど、本当に些細なことでも自分に声をかけてもらえるように、自分から積極的にコミュニケーションをとることを意識しました。あとは、お願いされたときの返事を元気にしたり(笑)

自分が思っているよりも、最初は現場でできることは限られています。
だからこそ小さなことの積み重ねが大切です。

 ”自分にもできること”を”自分だからできること”にしていくのも一つの強み作りの方法だと思います。

集合

最後に🔅

 長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも、これを読んでくださった”マネジャーになりたい方”の力になれたら嬉しいです。

そして1シーズンこんな自分を実習生としてではなく、1スタッフとして温かく迎えてくれた香川ファイブアローズのチーム、フロント、ブースターの方々には感謝でいっぱいです。

また今回、note記事を書こうと声をかけていただき、校閲もして下さったS&Cの大塚さん、本当にありがとうございました。

これからも自分らしく頑張っていきます。
よろしくお願いします。

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