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きっかけはカメラマンを紹介してください

コンサルのお仕事のきっかけは
カメラマンさんを紹介してくださいという相談を受けたことでした。

ある事業所様から相談されたときに
「何を撮りたいの?」
「使用目的は?」
「誰にアピールしたいの?」
と、矢継ぎ早に質問してしまいました。

事業所様はややしばらく考え
今まで私が撮っていた写真をHPに使っていたから。。。
プロに撮ってもらったらお客様が増えるのではないかと思いまして」

私も以前同じ事を考え、
プロのカメラマンにお願いすれば全てがうまくいくという
妄想に駆られてやってしまった失敗がありました。

<その時のおはなし>
開業当初からレストランのメニューやHP、ブログに使用する写真を
全てiphoneを使い自分で撮影しておりました。
もちろんプロにお願いする予算もありませんし、
何よりいくらかかるのか想像もつきませんでしたから
それ以外の方法など考えても見ませんでした。

その頃(10年ほど前、ランチ平均客単価950円、ディナー平均客単価2500円ほど)
ランチもディナーも大盛況で毎日12そのそには行列ができ、夜中1200までに帰宅できる日はほとんどなく、ほとほと疲れ切っておりました。

ランチ40人、ディナー20人、一人厨房一人ホールで切り盛りし、1日16時間労働しても10万円にもならない売り上げです。

ある日このまま一生これが続くのかと思うとゾッとしました。

そこで思い切って業態変更を英断しました。
高価格帯にシフト、客数を減らし、客層を変える。

およそ2.5倍の価格帯(一度に変更したわけではありません。詳しくはまたどこかで記します)そのためには、店内の仕様を変える必要性があります。

そこで一番肝心なメニュー作成に必要な料理の写真が必要になりました。
(メニューに写真が必要かどうかもまたいずれ書くことが有ると思います)

ここでやっと、本題に入りますが、
当時屋久島で一番有名なカメラマンにお願いしました。

その頃の私たちは、「プロのカメラマンが来れば全てがうまくいく」と信じて疑いませんでした。

後からわかった事ですが、
一言でカメラマンと言っても幅広く
風景が得意な方、料理が得意な方、物撮りが得意な方
自然光で撮るか、スタジオで撮るか
要するに、依頼する側に、要望が必要ということ。
コンセプトやターゲット、はっきりした使用目的とイメージを伝える作業が
思い通りの仕上がりにつながる大事な作業であり、
その仕事にふさわしい方にお願いする事と、
十分な打ち合わせが必要だったんです。

そのことを知らないままお願いしましたので、
写真の技術は素晴らしいものでしたが、
私たちのイメージしたものには仕上がりませんでした。
当然です。良いお勉強をさせていただきました。

その後も数名のカメラマンさんとおつきあいさせて頂いておりますが
目的に応じて、ディレクターが間に入る場合もありますし
デザイナーが絵コンテを描いてカメラマンに依頼するということも
ありました。
費用対効果というのはこういう事だと納得しました。

という経験から、最初の質問が始まるのですが

ここで問題なのは
依頼する側に、何をどうしたいというはっきりとした要望があるのか?
これを持たずに「プロに任せればOK」と誤解してはいませんか?
これは大袈裟にいうと
会社で言えば、経営理念とか、コーポレートアイデンティティーとか
根幹にまつわるお話しなのです。

私も含め、飲食店や、宿泊業、小さいショップなど個人事業主は
実は何も考えず始めたらお客様がそこそこ来てくださり
何気なく忙しい日々を過ごしてしまう。
どこかで大事なことを考える必要性を感じながらも、
経営のお勉強をしていないので何から手をつけていいかわからない。
自分のお店のお客様はどんな方がふさわしいのか、
どんな付加価値をつけていくと良いのか


そんな大事なことが決まっていないのに、カメラマン選ぶことはできませんよね?

どうしたら自分ちの大事なこと決められるのでしょう?

それはまた後ほど。。。

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