見出し画像

【復刻版】This is my city


はじめに

約3年続けてきたインタビュー企画の中でも記憶に残って忘れられないインタビューっていうのがいくつかあります、例えばIt’s quiet as f--k in hereのときだったり、ボギー復活の試合だったり、アルバラード大活躍の時だったり、まぁ、色々。このインタビューは2021-22シーズンの3月28日。相手はロサンゼルス・レイカーズ。プレーオフ、それからプレーインに向けひた走っていたが、ザイオン不在のなか苦しんでいたペリカンズと、復活したエース、イングラム、共鳴したルーキー、マーフィーが大暴れする、手に汗握る展開でした。個人的に前述した忘れられないインタビューのひとつ、ペリカンズのエース、ブランドン・イングラム選手と、トレイ・マーフィー選手のインタビューです。

お楽しみください


Brandon Ingram

なんだかひさしぶりだな。調子はどう?
『今夜はよかった。間違いなくね』
ハムストリングはどう?
『いいよ。スタッフたちがコートの内外問わずにいい仕事をしてくれたからね。俺のトレーニングスタッフがコートに戻って試合できると思わせてくれるように尽力してくれた』

マーフィーが3Qに16得点したことについて
『最高だね。毎日懸命にワークアウトをこなしてる。それにしてもこの部屋寒いね…笑。まぁ、つまりは今日を迎えるために彼はずっと準備してきた。それが実際の試合で見れたのはすごくいいことだし、自信たっぷりにシュートを打つ姿は俺達の自信に繋がるんだ』

イングラム不在時にホセがいい結果を残し複数年の本契約を結んだことについて
『素晴らしい。なんでかって、もう俺のカードを彼に使わせることがないからね笑 ともかく契約に値するだけのことをずっとやってきてるからね。彼はマーフィーと同じくいつでも準備万端なやつだし、いつでも自分のプレーに自信を持ってる。毎晩チームのために彼は変わっていくんだ。いつでも自信があってチームのために必要なことはなんだってやるんだ。彼はこのチームの素敵な一員だよ』

大量ビハインドで向かえた後半のチームの心境
『俺達は互いを信じあっていた。レブロンがやりたいこと全部やりきっているときでも下を向かなかった。皆落ち着いてたし、彼らを打ち負かすのに数えきれないくらいのビッグプレーをディフェンスで叩き出した。ナジは後半レブロンに対して何本も仕事をさせなかったし、ハーブは本当に全員に貢献するレベルでの大仕事をやってのけた。俺達はどんどんよくなっていくし、継続的にそれを示している。残りの全部の試合がシーズンが終わるまで全部重要な局面だって皆わかってる』

マカラムの加入後のチームの向上とプレイヤーとしてのスキルについて
『彼の加入は何も予期してなかったけど、彼がどのようにここに来る決心をしたかということにグッと来たし、実際にチームにすぐに調整して多くをもたらしてくれた。普通こういうのって、そんなに簡単なことじゃないんだ。わずかな時間でチームメイト達と合わせるんだから。彼が来てから今に至るまでずっと彼はこのチームの大役を担ってくれてる。彼はすごく心証がいいし、周りを鼓舞することもできる。ロッカールームでも欠かせない人だ。俺達にとって最善の選択だったと心の底から思うくらいにね』

シーズン途中から加入したマカラムとチームとのフィットについて
『そりゃもう素晴らしいよ。俺にとって一番いいのは、状況を理解できることだ。俺は彼がどんな選手か知ってるし、どういうプレーが好きかもわかる。ただ彼に気持ちよくプレーしてほしいんだ。彼がここに来てからやり続けてること、リーグのなかでやり続けていること、それらをもっとよりよく出来るように。多少の調整はまだ必要だけど、俺がコートでやれることでね。俺はパスも好きだし、シュートも好きだ。コート上でやること全部好きなんだ。でも一番は勝ちたい。彼はずっと勝利に向かって突き進んでくれる。同じ方向を見てるから、俺も進んでいけるよ』

ホーム戦での後半のカムバックについてどう思った?
『ここ数試合、アリーナに来る皆気合い入っててすごくいいよ。彼らは俺達の後ろからチームを支えてくれてる。俺達がリードされても、彼らがパワーをくれるんだ。俺達にはそれがありがたかったし、今日勝つのに絶対必要だった。彼らが今日のカムバックのための起爆剤になってくれたんだ。俺はスムージーキングセンターで沢山の愛に応えられるようになりたいと思うよ』

ルーキー二人(マーフィーとハーブ)の今夜の活躍について
『まず、彼らはずっとよくなってきている。毎日進み続けてるんだ。ルーキーとして練習のなかでルーティンを作って毎日それをやり遂げてる。ウェイトルームだと同じときに同じフロアで同じ事をやってる。それが得点になり結果になってる。間違いなく彼らの溢れんばかりの自信に繋がってる。彼らには自分の役割に徹し続けてほしい。勿論、チームとしていくらでも彼らを支えるつもりだ』

以前在籍したチーム相手に白熱した試合展開をやってのけた感想は
『レイカーズと試合するのは大好きだ。俺の夢が叶った場所だからね。でも今はそれとは違う気持ちもある。今はスタッツのためにプレーしてない。勝つためにプレーしてる。それはここ数試合チームとして目指すところでもあるし勝ちにいく気持ちを胸にコートに出る。そのために何が必要か俺達はわかってる。俺は試合に出て勝つ。でもやっぱりレイカーズ相手に勝つのは特別な気持ちがある。それは間違いないね』

『マジで温度変えてくれる?本当に寒いんだよ…』

Trey Murphy

どんな気持ちで試合に臨んだ?
『自信をもってプレーしてた。大学時代じゃ高いレベルでシュートも決めてたし、それをずっと続けて改善を加えてきた。だからチームのために勝つことは大好きだし、貢献できることはなんでもやるよ。シュートを打ち続けるもそのひとつだ』

10月と比べての変化
『ほとんど寝て起きたばっかりみたいなもんさ。正直いうと、色んなことの繰り返しに少しずつ慣れてきてる。あとはシーズンのなかでいつでも自信を持つことだ。特にサマーリーグのときには自分に多大な期待をしていたし、色んないいこととか悪いことを経験して、自信を身につけた』

3Qの16得点について
『グリーンHCが試合が始まる前に言ってくれたんだ。俺達に失うものは何もない。だから、精一杯やってこいってね。それを聞いて超気持ちが落ち着いた。彼がそうやって俺に自信をつけてくれた。だから俺もそう振る舞ったし、チームメイトもボールを回してくれた。すごく嬉しかったよ。それが結果として結び付いたんだから』

ホゼやハーブなどの若い選手達が主となって試合を勝利に導いたことについて
『正直俺はハーブを追っかけてただけなんだけどね。本当に恵まれてるよ。俺の兄ちゃんみたいな感じでずっと彼を追っかけてるし、探してるんだ。彼がどうやって冷静でいられるのか嫉妬してるよ。俺はただそれに従っただけ』

高校時代か大学時代に今日のようなカムバックの経験は?
『あぁ、大学時代にね。4Q残り8分で26点ビハインドからひっくり返したことがある。かなり大きなカムバックだったけど、今日のような試合とは少し違うね』

テクニカルを取られたときの心境
『俺の顔見てたろ?そういうこった。本当にビックリしたよ。ウソだろってね。俺は決めた。ダンクしたら毎回あの顔するよ。よく知ってるやつが目の前に来たからああするしかなかったんだ。彼も俺を見てたしな。審判は俺があいつを睨んでるんだと思ったんだろう』

今日のゲームの自信に繋がったこと
『皆が俺を楽にしてくれた。彼らは俺のシューティングを毎日見てくれてるから。だから一員として少し気が楽になったし、彼らが俺が打つと信じてパスを回してくれた。例えば子供が少し年上の子と一緒にバスケをして、シュートを決めさせてくれるみたいにさ。俺はそれが嬉しかったんだ。だから今日は何本もシュートを決められた』

余談(オフの日に美容院にて)
『あぁ。聞いてくれ。こないだ美容院にいったんだけど、そこで美容師にあぁ、君のチーム、来年はよくなりそうだねって言われたんだ。え?来年?じゃ今年はって聞いたらさ、何て言ったと思う。今年はもう終わったろって言うんだ。かちんときてさ、人差し指で(お前見てろよ)ってやってやったよ』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?