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アトランタ・ドリーム⑮反撃の狼煙



お久しぶりです。

いやはや。1か月の休暇を勝手に頂きました。おこめです。
まぁ最近はいろいろとね、ありましたよ。オリンピックに、オリンピックに、オリンピックに
あと、釣りに出かけてスペースしてたら全然時間なかったっす。あはは。

ということで、オリンピックが終わり、久々のWNBA更新です。私が更新をさぼっている間にチームは7勝17敗…そう、7勝…7show….うぐ….

まぁ前半負けが込んだ理由は明らかに主力不在の期間が長かったこと、次から次にけが人を出していたこと、戦術的にひどい等々…。あ、そうだ。色々かまけて新加入選手の紹介をしていなかった。

Newcomer...?

新入り、ではあるのですが、この新入り、ちょっと前までドリームにいたんですよね。2年ほど前に。
Maya Caldwell選手です。

今期13試合出場。6.6得点-1.4アシスト-2.2リバウンド(FG%:44.4%,3pt%:26.7%)
基本的にはシューターです。ただ、怪我で離脱した選手の代わりにスタメン起用されたり、はたまた全然出てこなかったりとプレータイムにはかなりの波がありますね。ただ時間とは別に一貫してベンチからチームを盛り上げてくれているのもわかります。少ない時間でも1仕事はして帰るイカした選手ですね。是非とも来期も彼女の活躍が見たいものです。
NBA選手で例えるならば、そう、ギャリマシュです。




PG:Jordin Canada

やはり、後半の勢いに乗れている要因の一人は彼女でしょうね。前半は怪我で離脱。数試合復帰ののち、再び怪我で離脱とここまでなかなか苦しい展開でしたが、ここにきてチームの手綱をしっかり掴む彼女の持ち味が出てきたなと思います。

PGはチームの司令塔。彼女を見ていると改めて司令塔としての実力の高さを思い知りますね。
例えばこれ。

しっかり相手を引き付けてから味方にさばくパスというのはなかなかドリームにはいませんでした。というより、いたら再建なんぞしておりません。
こういうハーフコートの中でも冷静なパス回しを見せるのが彼女の持ち味の一つですね。

他にも彼女の持ち味であるドライブと絡めたアシストなんかもありましたね。こういう静と動をうまく切り替える選手は見てて気持ちいいですね。一気に加速しながらも、このアシスト。しびれます。

Jordinのプレーを見ていると、相手にどう見られているかをよく見ているなと思うプレーがあります。ディフェンスをどう動かすか、味方はどこにいるのか、それが見ている側としてはあまりにも鮮やかに見えてしまう。そういう魅力的な選手だと思います。

今まではやはりRhyne Howardにかかるものが大きかったのだと改めて思います。それは彼女の実力云々の話ではなく、オフェンスではボールハンドリングしながら点を取りつつ、ディフェンスでも動き回るというのは、負荷が大きすぎたということです。オフェンスもその日の調子によってはなかなか続きませんし、彼女一人が何でもしなければいけなかったというのを改めて感じます。
Jordinが加入するとなったときにRhyneとの相性は懸念ではありました。彼女はオールスタークラスのPGとプレーすることは今期が初めてでしたからね。ただ、この後半戦を見ていると、フロアジェネラルとエースはうまく成り立つのだとあらためて思い知らされます。Rhyne Howardというエースもエースとしては特殊な選手です。チームとしては彼女一辺倒で攻め続けるかといえば、そうではないですし、彼女自身も活かし、活かされることで生き生きしているようにも見えますし。
ただ、今のドリームにとってはJordin Canadaがチームのペースを作ることで、Rhyne Howardがより得点しやすくなる状況が生まれるという、よい循環が回りつつありますね。

そして彼女が掘り出したものは他にもあります。それが次に話すNazの話です。

PF:Naz Hillmon

ということで、前半のNazのスタッツを持ってきました。
24試合出場、16.6分出場 4.1得点-1.7アシスト-3.8リバウンド
ふむ。まぁ、悪くはないですが、よくもないですね。
オリンピック以降はどうかといわれると
4試合出場 31.4分出場 6.8得点-0.5アシスト-7.8リバウンド
…いや、まさか分数伸びたからスタッツが伸びた!すごい!とか、そんなこと言いませんからね。とはいえ、後半戦はずーっとスタメンです。

ドリームの弱点はオフェンスのどこかでほころびを生み出してしまうところでした。他がオールスター級なので、どうしてもNazのマークを緩めて他に回したほうが相手からしたらディフェンスの効率がいいというのが前半戦だったと思います。

オフェンスはもちろんスターが回したほうがいいというのもまぁわからんではないです。だってクランチタイムでカギを握るのはある種そういう選手たちだと思うので。ただ、それ以外の使い方はもっと回したほうがいい。そういう道筋がこの数試合しっかりできてきたなと思っています。今までスクリーンかけたら仕事終わり!となっていたNazに次の仕事が舞い込むようになってきた、というのがこの後半戦だと思います。

Nazのスタイル的には確かにスターっぽいかといわれると、そんなことはないような気がしますが、こういうグルーガールはチームにとっても必要ですよね、というところですね。彼女のチームに対しての献身性だったり、ムードメーカーとして貴重な存在だと思います。元々が走れます、守れますな選手だった中に、オフェンスでの役割が増えていったとしたら…?と、この数年私は思い続けています。この8月を目いっぱい楽しんで9月もプレーオフに行きましょう。

C:Tina Charles

正直しゃべるまでもなく彼女はすごいので、終わります。

としてもいいくらい、彼女に関しては言うこと特にないんですよね。
あ、嘘ですありました。

歴代2位の通算得点記録、おめでとうございます。

ただ彼女が現役を続けるうちは当面歴代2位の記録も塗り替えられることはないでしょう。彼女に関しては依然別の記事で紹介した通りなんで、特段変わっていませんが、いくつかハイライトを紹介したいと思います。

まずは最近はパサーとしても活躍の幅を広げる姿から。

でぇベテランとして先日決定打を決めたのでその映像でお送りしようと思います。

今までこういう決定機の場面、恐らくRhyne Howardに回そうということになったと思います。しかし今は豪勢で、Allisha Grayもいれば、Tina Charlesもいるし、Jordin Canadaがそこにしっかりボールを届けてくれるだろうという信頼もある。立派なもんでございますな。

SG:Allisha Gray

前半皆勤賞、皆勤賞じゃなくても、ほぼほぼ出ずっぱりだったと思います。そういう意味でも今期多分一番大変だったのは彼女でしょうね。周りがいない中、攻守で役割はこなさないといけない。そういう意味ではJordin Canadaが戻ってきて、多少は楽になったのも彼女ですね。
昨年、彼女がドリームに移籍してきて、チームがぐっと勝てるようになったときに、ああ、すごい選手が来てくれたんだなと思いましたが、技術の高さもさることながら、とんでもない落ち着きを見せてくれますね。

この二人のパス交換、非常に好きなんですよね。どっちも決めてくれそうですしね。互いの存在が互いの囮になるっていうチームのオフェンス力をこの二人には担ってもらっていますね。

怪我をしないこと。とにかく、彼女はもうそれだけで十分でしょう。

SF:Rhyne Howard

正直Allisha Grayもそうだけど、言うことはそんなにないんだよね。ただ、この数試合はすごくいい脱力感っていうのかな、力を抜いて(手加減しているわけではなく、変な力みが入ってない状態)プレーできているんじゃないかと思いますよ。オリンピック効果かな。

Jordin Canadaが加わって、本当にエースとしての存在感に磨きがかかってきていると思います。彼女がオフェンスの起点としてすごいのはもともとよく知っているけど、オフボールで彼女を活かす手段に乏しかったというのも事実。そこをうまくJordinが埋めてくれているし、彼女自身もいいプレーができていると思いますね。そして、彼女のオフボールセットすら囮になるというのがこの後半のドリームの怖いところでしょう。

そう、ひとつだけやってみたかったのがこの下の動画のプレー。これを解説してみたくて、ここまで書いてきたといっても過言ではない。あまりにも美しすぎてびっくりしたんだ俺は。


赤がドリーム、青が相手チームとして、まず最初の状態がこの形。トップ付近で①Jordinがボールを持って、②Allishaが④Naz,⑤Tinaの2枚のスクリーンであがってくる。ボールは①Jordin→②Allishaへ移る。


一方②Allishaへのダブルスクリーンがかけ終わった後、④Nazはローポストで③Rhyneに対してスクリーン。このスクリーンには相手の③はかからなかったものの、相手の④、⑤の間を抜けようとしたところで、⑤Tinaのスクリーンで一瞬できた空白の時間に②Allishaから③Rhyneにボールが供給されて勝負ありと。

いやー、美しすぎるべこのセットプレー。こういうえ、嘘やろってファンでも思うぐらいに美しいプレーぶちかましてくるのが今のドリームの面白いところかもしれんね。

ということでなんとか明日のフィーバー戦の前に書き終わることに成功いたしやした。明日のフィーバー戦はいつもホークスが戦うState Farm Arenaでの戦いになるからね。アトランタの女子バスケットボール界の歴史に残るくらい大人数が押し寄せるアリーナで是非とも勝ってほしいです!

ということで今回は終わり、次回は、次回はうーん、いつだろう。そして何で書こう。とりあえず終わります!!!

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