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あなたのOWVはどこから? 私は友達から!

※所謂沼落ちブログ的なやつです。

これは長い長い備忘録

 私はOWVというボーイズグループを応援している。OWVは吉本興業(!)に所属するダンスボーカルグループで、2021年9月にデビュー一周年を迎え、力強く走り続ける新進気鋭のオールラウンダー4人組だ。
 もしOWVを知らない、という方がこの文章を読んでくれていて、そしてもしどこかの瞬間でOWVのことが気になる、と思ってくれたなら、この動画を見てもらうとOWVというグループの概要がわかるかと思う。

3分でわかるOWV紹介動画 ※公式

 OWVは、私が初めて好きになったボーイズグループだ。OWVと出会ったばかりの頃のことや、いつか忘れてしまうであろうこの瞬間の自分の気持ちを、いつか見返して、思い出して笑いたいな、と思って、とりあえず今、ペンを握る代わりにキーボードを叩き始めた。

 そんなそこそこ新参QWV(キュウブ:OWVのファンネーム)の沼落ち経緯兼推し語りです。長いですが、お付き合いいただけたらとても嬉しく思います。

出会ったその瞬間は出会いだと知らない

 私がOWVと出会ったのは、グループ結成後かつデビュー前の期間だ。正確な日付は覚えていないけれど、多分5月か6月くらい。2020年6月17日より前であることだけは確かだ。
 きっかけは友人だった。彼女は元々某J事務所のとあるグループが好きで、私はいろんなジャンルに手を出すものの、基本は二次元オタクをしていた(この時期は特に某アイドル育成ソシャゲに沼っていた)。
 彼女と私は、大学で出会って仲良くなって、普通に話をして普通に遊んで、ジャンルは違えどオタク同士だと気づいてからは、ときどきお互いの推しの話を持ちつ持たれつ聞いてもらう、そんな感じのお友達だった。
 とあるなんでもない日、その時の会話が、最初どんなふうに始まったかはあまりよく覚えていない。コロナ禍は始まったばかりで、ごく一部の講義だけが細々と再開されたものの、友達と面と向かって話せる機会はほとんど無いに等しく、とても貴重な時間だった。確かその日、私は自ジャンルの供給に倒れていて、久々に会う彼女に少しだけ話を聞いてもらおうとしていた(前述したソシャゲのメインストーリーが終盤で、私の情緒は大忙しだった)。そしてその日は彼女も、私と同じように何かに興奮していた。話はとんとん拍子でまとまって、交互に推しの話をする。そしてその日、彼女が話してくれたのは、今まで彼女の口から出たことのない、私の全く知らないグループの話だった。いやこの時点で世の中に存在するアイドルの九割九分九厘は知らなかったんですけどね、私…………(三次元のアイドル、特に男性グループには本当に無縁の人生を送ってきた)。

 春にS1を見て日プに沼り、本田くんに落ちた友人は、4月11日のグループ結成から、OWV(ほなうさ)のことを追っていた。初めて彼女の口から彼らのことを聞いたとき、四人がもう“OWV”という名を冠していたか、まだ“ほなうさ”という愛称で呼ばれていたかはもう覚えていない。ただ、その日だったか、はたまたもう少し先のまた別の日かに、よく晴れた空の下、木陰で少しだけ立ち話をしながら、携帯の画面で見せてもらったUBA UBA(デビューシングル)のジャケ写と、熱量の高い彼女の口調だけは、今もよく覚えている。
 友人の推しの話を聞いて(見て)、『私だったらこの人好きかな〜(初見)(知らんけど)』っていうやつは世間の多くのオタクがする会話だと思う。最初は本当にそんな感じのノリで、アー写を見て、UBA UBAのジャケ写を見て、初見でなんとなく気になったのは、グレーのような髪色で、背が高めで、四人のなかではなんとなくかわいらしい感じの顔立ちの人だった。名を浦野さんと言うらしい。友人の、今までにあまり見たこともないような熱烈な語り口調がなんだか新鮮で、この子がこんなに好きなグループ、OWVか、きっと素敵なんだろうな、とぼんやり思った。彼女の愛のある推し語りを聞く時間はとても楽しくて、私のソシャゲ供給が多い期間とも重なり、そこからお互いの推しについて語る頻度は以前より格段に増えた。だけど、まだこの時点ではOWVはあくまでも”友人の推し”で、私の推しではなかった。

“この目で見る”ことの影響力

 ジャンルは違えど同じ熱量を持つオタク友達と語るのはとても面白い。布教合戦になるのもまた一興だ。友人の推しの過去の話、今の話、新しく解禁された情報、メンバー四人の話。私は三次元の芸能人の名前と顔を覚えるのが苦手なのだけれど(二次元オタクあるあるだと思っている)、とりあえず本田くんは真っ先に覚えた。次に、自分がなんとなく気になった浦野さんの名前も覚えた。ちょうど自ジャンルの何かがトレンド入りしていたのを見ている時に、浦野秀太生誕祭、みたいな感じのタグが一緒にトレンドに上がっていて(今ならわかる、きっとタグイベ)、あ、この人!と思ったのはすごく記憶に残っている。黄色の人ね!
 それからは、彼女と会えたらその度に推しの話をして、なんとなくOWVを受動喫煙する日々が続いた。あと、S1を本当の本当に少しだけ見た(この時点の私にとっては長すぎて、そして記憶が正しければ配信期限が迫っていたため、レベル分けテストくらいで脱落した、早すぎる)。この時点では完全にジャンルの受動喫煙で、自分の持つOWV知識の九割以上は彼女から聞いたエピソードだった。

 推し語りをする日々はそのまま続いた。そして夏に、その友人と布教会をした。名前の通り、お互いの推しをかわりばんこに一緒に鑑賞していく会である。私はソシャゲの推しのMVを見せたり、唯一三次元で推していた、大好きな女性アイドルグループのMVやライブ映像を一緒に見てもらったり、あっちこっちジャンル横断で色々流した(多ジャンルオタクの業。付き合ってくれてくれてありがとう、友人)。彼女はOWVのYoutubeや雑誌(NYLONだったと思う)を見せてくれたり、グッズのことやFCの充実度なんかを話してくれたりした。開催したのが8月上旬だったのでまだUBA UBAのMVも出ていない頃で、ちょうど出たばかりだったZOOMお話会説明動画を見たり、キックオフミーティングやワードウルフの動画を見たりした。
 今思えばこの日が、私がQWVに一歩近づいた日だった。ZOOMお話会説明動画やキックオフミーティングを見て、浦野くんやっぱ好きかもしれん、かわいいし面白い、ていうか全員面白い、と思った。特にキックオフミーティングが好きだった。この4人だから成り立っている内容もさることながら、それに負けないボケとツッコミの密度、司会が上手でかわいい浦野くんが刺さる。OWVの、“実際に見る”ことで伝わる魅力には目を瞠るものがあった。そして友達の話をたくさん聞いて楽しくなっていたのもあって、その場のテンションで、とりあえず浦野くんとOWV公式のTwitterを恐る恐るフォローした。そして彼女の優秀な布教により、UBA UBAのCDをAmazonで予約した。この時のメガジャケが今も部屋に飾ってある。

知識のあんまりない当時の私に刺さったキックオフミーティング(リーダーとメンカラ決めが議題なのだけどめちゃくちゃおもしろい&かわいい)

 自分の力でOWVを(ゆるゆるとだけど)追い始めたのはそこからだ。まず直後に上がったチャーハン回を見て本田くんの兄貴ぶりにときめいたり、浦野くんの家事レベルのヤバさをかわいがったりした。今でもこの動画はとってもお気に入りの一本だ。UBA UBAの公開直前生配信〜プレミア公開も布団の中で見たし、TGCもリアタイはできなかったけどチェックした。Abemaの水曜日の番組に出たって聞いてアーカイブを見て、# はじめましてOWVです のデビュー生配信も見た(懐かしい)。もうUBA UBA公開から一年以上経つの、わりと信じられない。
 こうして文字で書くと満を持してというか、ついに追い始めた感があるけれど、まだFCには入っていなかったし、本田くん、勝くん、佐野くんのTwitterとか、OWVのインスタはフォローもしていない(いつフォローしたのかはもはや覚えていない)。同じ世界で生きている男性アイドルを追うのが初めて、というかいわゆるアイドルらしいアイドルを追うのが初めてだった私にとって、右も左もなにも分からなくて、ただ、あ、新鮮なコンテンツに触れているな、という感じだった。このあと訪れる秋はソシャゲの推しイベやら長年追っていた実家ジャンルのコラボカフェ決定やらで元々持っていたオタク人格の情緒が忙しく、このOWVゆる追いは初冬までときに歩みを止めつつ、のんびりと続いていくこととなる。
 他ジャンルオタクの人格が忙しくしている間に解禁されたセカンドシングル、Ready Set Go。リアルタイムではなかったけれど、時折ティーザーやMV、ダンスパフォーマンス動画を覗きに行って、CDを予約して、日々を過ごしていた。時系列的には少し後だけど、ミルダムもめちゃくちゃ楽しかった。コンシューマゲームはあまり詳しくないけれど、元々ぷよぷよが好きなので、(この時点で暫定推しだった)秀太がぷよぷよを気に入っているのが嬉しい。そしていつから秀太呼びしてたんだろうな、私。すでにだいぶ好きだということに本気で気づいていなかったんだろうか?

OWVチャンネルの伝説、OWVクッキングシリーズ第一弾(とりあえずこれ見とけば間違いない)

“友人の推し”が“私の推し”になる瞬間

 そして発表されたROUTE I。ここで、私はついにFC加入に踏み切ることとなる。1stファンミ、時間的に余裕のある年末。見たかった。HPで詳細を見た。そこに燦然と輝くFC限定アフターパーティーの文字。
 え、そんなの見たいに決まってるでしょうが。
 Youtubeや各種生配信で、OWVのトークタイムが楽しいことは知っていた。正直Ready Set Go解禁くらいからFCは気になりだしていた。時は11月末、12月になってから入れば課金的なタイミングも完璧。12/1を迎えてすぐ、FCに入った。入った感想としては、お前、せめて11月から入っておけよ、である(完全生産限定版だったRSGのFC盤ジャケ写が死ぬほど好みで、存在を知りながら手に入れられなかったことを今更悔いている)。
 ROUTE Iはとても楽しかった。トークもパフォーマンスも、OWVの素敵さが随所に滲み出ていて、アフターパーティーも含め、時間が立つのはあっという間だった。何より印象深いのは、最後の最後にFCだけにサプライズ披露してくれた新曲、What you waitin' for? だ。聞いた時、今までに聞いてきた“OWV”とは少し違う、けれど紛れもなく彼らの歌である、その曲調と楽しそうに歌い踊る姿が今までの何より胸に響いて、あ、OWVってもう ”私の” 推しなんだ、と思った。アフターパーティーを見終わってからすぐ友人に感謝のLINEをした。FC入ってよかったな、って言いながら、帰省の電車の中でアーカイブのわっちゅを延々と聞いていた年の瀬を覚えている。今ではもうお馴染みのキラーフレーズ、”世界は君に味方する”が心の奥まで染み込んで、青いライトが網膜に焼き付いて、アーカイブ期間が終わってもそれはずっと離れなかった。
 それからは、忙しい毎日の中で、OWVに気持ちを掬い上げてもらっていた。わっちゅの音源化を毎日願って、そしてそれは思ったよりずっと早く叶った。もちろん、RoarはしっかりFC限定版を入手した。

そして沼へ

 そして――ここまで書いておいてここからが本番なの?と思うかもしれないけれど――、ついに運命の日はやってくる。
 2021年4月11日。本田くんとOWVのお誕生日に開催された1st Live、AWAKE。私はオンライン配信組だった。勉強やら何やら、自分の信じられないくらい忙しい時期とちょうど被っていて、正直楽しめる心の余裕が全く無く、最初は現実逃避とちょっとの罪悪感で、なんだか落ち着かない中見ていた。だけどすぐ目が画面から離せなくなって、気づいたら夜だった。演技は上手いしトークは面白いし、既存曲はかっこよかったし、未発表が多すぎて震えたし、サプライズで感動したし、最後のFifth seasonが恐ろしいほど刺さった。
 直後のFCバースデイ生配信も見た。全部終わった後は、現実がまったくそれどころじゃないのに完全に放心状態だった。あ、私きっと、OWVのことずっと好きでいるんだろうな、と思った。
 そこからは早かった。気づいたら毎日OWVのことを考えていたし、忙しかったのにAWAKEのアーカイブは何度も見たし、AWAKEの佐野くんがドストライク過ぎて佐野くんについて調べた。他にもメンバーについて色々調べ、無事に秀太寄りうさ組寄りの箱推しQWVがここに誕生する。
 その後友人とAWAKEの話をして、溢れたパッションの勢いでTwitterもOWV垢を作った。珍しく絵を書こうと思い立ってペンタブレットやインクを取り出したり、今みたいにこうしてキーボードを叩いてみたり、黒い毛糸を買ってきてみたり、なにか作るとき、買うときに選ぶ色がだいたいメンカラ四色になったりして、急速にQWV化が進んでいく。
一部のアナザーストーリーとツカメを見たことでもっともっとOWVのことを知りたくなって、去年は挫折した日プS1も見た。再配信ありがとう。大変に感動し、大変にしんどい経験ができた。
 そしてうさ組のお誕生日を祝い、タグイベ等の馴染みのなかった文化に触れ、Get Away期及びWIND、KCON、その他怒涛の供給と何より愛おしいメンバー、最高の運営さんと面白いQWVさん達に毎日燃料チャージさせてもらいながら楽しく今まで駆け抜けた。それはもう、本当に駆け抜けた、って感じだ。一周年迎えたと思ったらCHASER発売、そして1stアルバム引っ提げたツアーで全然それには収録されてないさらなる新曲やるって何?? ツアー中にレコーディングだって?? 明日は宮城公演!!?! 来週からはOWV道参!!??!(OWVの供給量に慣れてきてもまだ止まらない悲鳴)

OWVに愛を叫びたい

 私がOWVと出会ってから早くも一年半が過ぎた。
とは言っても、あ、推しだ、大好きだ、ってはっきり思ったのはROUTE Iでわっちゅを聞いたときで、TwitterでOWV垢を作って、一つの供給も漏らしたくない、なんて気持ちで、本気で沼に飛び込んだのはAWAKEを見た後。しかも、初めてのボーイズグループ。新しい界隈と文化。だから、正直気持ちとしてはまだまだ新参者だ。

 情勢や居住地、職種なんかも絡んで、AWAKEもWINDも、そしてCHASERツアーも、現地参戦という選択肢は選べなかった(今度のCHASER神奈川は友人と一緒にオンライン参戦する予定で、OWVのライブは配信もとても愛に溢れていて楽しいので今はそれがすごく楽しみ)。悲しいけれど、自分が選んだ進路や自分じゃどうしようもない情勢が大元の原因なので、仕方ない。だけどやっぱりライブに行きたい。最高の四人を生で見てみたい!
 元々二次オタだったのもあって、まだ時々OWVの四人が本当に同じ世界で息をしていることに現実味がなくて、いつかライブに行けたとき死んじゃうんじゃないか……? と日々戦々恐々としている。今まで行ったことがあるライブ(※そもそも現地参戦数自体がとても少ない)は、好きになるアーティストの傾向やカラーもあって、ほとんど聴き入るタイプのものばかりで、ペンラを振ったことも一度もない。眩しい観客席の中で、私も光のうちのひとつになりたい! と、今初めて思っている。

 とりあえず目下の夢は、件の本田くん推しな友人と一緒にライブに参戦して、会場の片隅でペンラを振ることです。早く実現する日が来るといいなあ。

 おわりに

 オタクって悲しい生き物で、一度何かに沼ると、それより昔は何についてどれぐらい考えて生きていたのかすぐ思い出せなくなってしまう。推しと出会う瞬間なんてだいたい不意打ちで、そんなに昔のことじゃないのに今だってすでに記憶はあやふやになり始めている。きっとこの文章も、記憶が美化されていたり誇張されているところがあったりもするんだろう。
 OWVと出会ったこの一年は、何年か、もしくは何十年か後の自分が振り返れば、きっととても大切な一年間になっているんだろうな、と思う。だから、まだある程度細部まで覚えている今のうちに、全部書き起こしておきたかった(何かにつけて過去を懐かしみたがるオタクの性です)。初めてボーイズグループを好きになった経緯や、沼に沈んでいく期間のあの何物にも代え難いドキドキを、沈みきった今もこれからも、できればずっと覚えておきたい。

 あまりにも長くなってしまったけれど、とりあえずこの辺で筆を置こうと思う。ここまで読んでくれた方、もしいらっしゃればお付き合い本当にありがとうございました。

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