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MUSEUM東京と、それまでの日々のための日記

 2024年1月14日。OWVの2024年の現場初め、OWV LIVE TOUR 2023 MUSEUM ツアーファイナルの東京公演に行きました。
 MUSEUMは、OWV史上最大規模のツアーでした。そしてオーラスのこの日は、会場も過去一大きい、OWV初のアリーナ公演(しかも本田くんの母校、日本工学院の片柳アリーナが会場)。チケットは完売して機材席も解放されて、メンバーも東京はここまでのツアーとは別物だよ、スペシャルバージョンだよ、と告知していたりして、なんだか少し特別な公演で。

 そんな空間に運良く存在することができてとても幸せだったため、久々にちゃんと書いた現場日記・・・・・・を、完成させないまま半年以上放置していた私。そのうちに次のシングル、LOVE BANDITZが発売され、それに付随してMUSEUM東京の円盤が世に放たれて、書きかけの日記のことをなんとなく思い返して読み返して、せっかく書いたしほぼほぼ書き上がってるし、このまま放置するのもったいないなと思ってちょっと加筆修正してあげてみることにします。
 世はFNS27時間テレビの100kmサバイバルマラソンの佐野文哉の激走に浸っている真っ最中なのに、唐突に半年前の話をする人になってしまっている(激走に対するふみりーさんのnoteとか、最近また流行ってた沼落ちnoteの波とか、そう言うのも経て思い出した、この文章のこと)。佐野さん、本当に本当にかっこよかったですね・・・・・・。

 自分用の適当な現場記録はたまに書いてるけど、ちゃんとまとめてどこかに上げたことは今までなくて、note自体も最後に書いたのよく見たら一年半以上前でした。やばい。ちゃんと文章書くのも久々すぎて文体も迷子。私今までどんな感じで文章書いてた? 色々とぐちゃぐちゃですがよろしければお付き合いください。

 さて、MUSEUM東京の日、私は、リア友のまるちゃん(度重なるお互いの推し布教会の結果、OWVに興味を持ってくれた。勝就推し)と連番でした。
 彼女は、今ツアーのセミファイナルかつ、OWVの2023年の現場納めだったMUSEUM名古屋公演の二日目にも同行してくれたので、まるにとってはこれが二回目のOWV。
 本当は前日の13日に、新潟でまるの推しのライブがあったので、推しライブ交換同行(?)で新潟東京をはしごする超絶強行遠征日程の予定だったのですが、震災の影響にてそちらの公演が中止となってしまったため、予定変更して東京に前乗り、二泊三日の東京旅行になりました。

行きの新幹線で食べたおやつ
この蜂さん、見たことあるぞ!(ちゃっかり聖地)

 ちょうどこの土日にはビッグサイトでハンドメイドインジャパンフェスというハンドメイドの祭典があり、東京へ向かう新幹線の中で私の大好きなネイルチップの作家さんが出店している事に気づいたので、まずはまるをビッグサイトへ連行。それぞれ自分の推しカラーのネイルチップを購入し、高まっていくMUSEUMへのわくわく気分。
 サンリオショップにも寄ってポムポムプリンとクロミのうちわケースも買って、翌日への準備万端。ビッグサイトを出た瞬間にまさかの暴風豪雪でテンションが爆上がったり吹き飛ばされそうになったり雪で全部びしょびしょになったりしたのも良い思い出(まると私は年間積雪量0センチの土地に住んでいます)。

ビッグサイトに到着したうさぬいたち
入場時はこんなに晴れてたのに…………!
ネイルチップ爆買いオンニ
(手前の2セットがMUSEUM用)
大崎のサンリオショップのおかげで完璧になったうちわ
(光の反射、ごめん秀太くん)
裏返すと、まるがつくってくれたうちわ

 ライブ前夜は二人でホテルで大騒ぎ。共通の友人(JAM)に電凸したり(何故?)、翌日の詳細な予定(行きたいところが多くて分刻みスケジュールになった)を組んだりしてから、ドキドキを抱えて就寝。当日は朝早起きしてホテルの朝ご飯をしっかり食べて、メイクやヘアセットもばっちりして、午前中はOWV以外のお互いの推しの聖地巡礼をしました。

まるの推しの聖地、パン屋さんのお洒落メニューとうさぬい
くま推しなので、初詣も兼ねて

 グッズ販売開始の14時に合わせて会場の片柳アリーナへ向かったら、グッズ販売の列が見たことのない長さまで伸びていて震えました。入場待機列もどんどん伸びるし人が多すぎて、アリーナってすごい・・・・・・!!
 グッズ列ですれ違った仲良しフォロワーさんに手を振ったり、昨日買ったネイルチップを装着したり、進み始めたグッズ列の横を駆け抜けていったスタッフさんによる「すみません!本日グッズ販売現金のみです!」の叫びを聞いて焦って財布の中身を確認したり(会場の電波の都合?)、わちゃわちゃしているうちに、気づけば私の手の中には東京限定の黒いツアーTシャツ(と、キャッシュレス決済の中にしか手持ちがなかったまるの代わりに買った新しいペンライトと勝就のアクスタ)が。いつもニコニコ現金払い、な時代遅れ人間でこのときばかりは助かった。

お花が…………沢山……!!

 入場したら、単独ライブで初めての花道とセンターステージが見えて、まずそこで大感動。そして会場の広さと席の多さにまた感動。開演が近づくにつれて、その席がどんどん埋まっていくのにも感動・・・・・・。
 本当に広かったです。私の歴代推しの中でも、アリーナと名のつく会場に単独で立ったのはOWVが初めてで、こんなに大きい会場に自分が入る日が来るなんて・・・・・・とそれだけで涙が出そうでした。

 オープニングムービーが流れてLast sceneのイントロが聞こえて、あ、来る!というわくわくした気持ちと、ファイナルだ、何が始まるだろう、これで終わってしまう、最後のMUSEUMだ、目に焼き付けなきゃ、という少しさみしいような気持ちが混ざり合う中始まった公演。
 今までの公演のセトリにプラスで追加された曲やライブver.アレンジのダンスブレイクがあったり、日本工学院の現役学生さん(本田くんの直々の後輩!)がバックダンサーを務めていたり、秀太くんの天才プロアイドルコーレス自己紹介(うらのー!しゅうたー!だいー!すきー!)からの、「俺もだよ!」に崩れ落ちてまるに支えてもらったり、まさかの客降りがあって、しかも目の前に大好きなうさ組が来て崩れ落ちてまるに支えてもらったり(支えてもらいすぎ)、ファイナルらしく沸きどころが多すぎて約2時間の公演は本当にあっという間でした。今ツアーの個人的見所(このために当初の予定より入る公演を増やしたほど)、ユニットコーナーはこの日も最高でした・・・・・・。うさ組My flow、一生語り継ぎます。
 本当はもっとがっつり色々と感想を書きたいところだけれど、記憶も薄れてるしきりがないのであとは割愛します。

 本当に素敵な公演でした。そしてこの日は、私にとって少しだけ特別な日でもありました。
 時は遡り、2023年1月14日。この日、2023年のOWVの現場初めである、「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」が開催されていました。 そしてこの日は、私がずっと行きたくて行きたくて仕方なかったOWVのライブに初めて行けて、生のOWVをこの目で見る事が叶った日でした。
 そう、MUSEUM東京は、ちょうどぴったり、それから一年を迎えた日だったのです。

 私は病院勤務なので、2022年末頃まで、県外に出ることや感染の危険が高い場所に身を置くことが推奨されない立場でした。ROUTE Iを見て、AWAKEの配信を見て、OWVを本気で好きになって、WINDは、夏休みだしダメ元でチケットだけ申し込んでみたけれど(当時は医療系学生だった)、やっぱり感染が爆発してて行けるわけなくて払い戻して、CHASERもand Iも、POST TOWNもSTRANGEも、ずっと同じ状況のまま、配信があることに感謝を捧げながら画面越しにOWVを見ていました。
 そんな中で、世の中が本当に少しずつ落ち着いてきて、少し行動範囲を広げても許されるかも、という空気が見え始めたところで、OWVが私の住む静岡県に来てくれて。
 Twitterで繋がったフォロワーさんが、私が来ると気づいて声をかけてくれて、はじめて推しで繋がったお友達に会う事も出来て。ずっと夢見ていた場所に、足を踏み入れることができた日でした。

うさぬい、はじめてのお出かけ
withめろちゃんちのしゅたかつぬい
人生初、フォロワーとの現場後ごはん

 TGCの日に座った席と、MUSEUM東京で座った席が、なんだか似ていました。MUSEUMのほうが良い席ではあったし、TGGは単番で、MUSEUMは隣にまるがいてくれたという違いはあれども、そっくりな位置、角度の席。ステージの構造も似ていて、花道とセンステに、あの日のTGCのランウェイが被って見えました。
 あの日のセトリにもあった、Time Jackerzが、Tararamが始まったとき。ちょうど一年前の彼らが、目の前に再び現れたようで、同じようで同じじゃなくて、でもやっぱり変わらない彼らに、目頭が熱くなりました。秀太くんが私の大好きな歌詞、「今夜はこの星空の下で呆れるほど踊ろう」を歌い上げる姿を見て、はじめて彼らを目の前にした日に、同じパートで同じ人を見つめて受けた衝撃が、急に心の中に帰ってきたのです。去年の自分が、知らないうちに一年後の未来の自分に手紙を出していて、忘れた頃にそれが届いたようでした。
 四人が花道へと駆けだしたとき、その道を照らすのは四色のペンライト。一年前と似た光景だけど、あの日と違って、今日会場を埋め尽くしているのは全員がQWV、及び、OWVを気に懸けてライブ会場へ足を運んでくれた人たち、完全なOWVのホーム。はじめて来る大きな大きな会場で、はじめてOWVを見た一年前のあの日の気持ちが甦って、この一年間の全てが、いや、それよりも前の思い出も全部、走馬灯のように頭を駆け巡って、全身が震えました。

 この一年半で世の中は随分変わりました。良い方に戻ってきました。もちろん、まだ全てが終息したわけではないけれど、ライブ会場の声出しは復活して、近くで誰かと触れ合えるようになって、近所に少し出かける位のことでびくびくしなくてよくて、遠出だって気兼ねなく出来て。本当に昔のような日々が帰ってきているな、と思います。それがとてもとても幸せ。今となっては嘘みたいに思えてしまうけれど、2022年、STRANGEツアーの頃はまだ、きっともうライブになんて行けないんじゃないかって、OWVのことは今後ずっと画面越しでしか見られないんじゃないかって本気で思って、ひとりで泣いてたんだよ。

 TGCを皮切りに、この一年で、たくさんの現場に行きました。CASINOも、夏フェスも、サンリオオールナイトも、写真集の発売イベントも、MUSEUMも。本当に、2022年の自分や、学生時代の自分が聞いても絶対に信じないくらい、たくさん。
 私にとって、ライブというのはそもそもが憧れの存在でした。生まれてから、OWVにハマるまでの約二十年の間に行けたライブは、片手の指に余裕で収まるくらい。コロナ禍に入る前の私は地方住みの学生で、今と同じで音楽が大好きだったけれど、今と違って気軽にライブに行けるような環境とは程遠くて。高校一年のときの誕生日プレゼントで、両親から特別に好きなバンドのライブのチケット(とホテルと新幹線と引率のフルセット)をもらったとき、どんなに嬉しかったかは、これだけ自由に行動できるようになった今でも鮮明に覚えているし、きっと一生忘れられません。それくらい、私にとってライブは非日常で、特別なもので、いつか行きたい、憧れでした。
 その状態のままコロナ禍が始まり、それが落ち着いてきて、いざ、県外やライブ会場に足を運べるかも、という空気感になってきた2022年末。私は社会人になっていました。自分が行きたい場所に、自力で、自由に行けるだけの行動力と経済力を手に入れていたのです。
 いろんな枷が一気に外れた結果、2023年の間にライブ、舞台、リリイベなど、OWV以外のアーティストも含めて数えたら、雑計算で30現場ぐらい行っていました。怖い。あとお金が溶けた。でも、この年は多分生きてて一番幸せな一年でした。

 そんな夢のような一年間。特別で輝いてて、きっとこの先一生忘れないような、鮮やかな一年間。その締めくくりがこのMUSEUM東京だったんだと、終わった今気づきました。OWVで始まり、OWVで終わる、私の人生で初めての、楽しい尽くしの一年間。なんだか示し合わせたかのような、ばっちりすぎるタイミングで、不思議な気分になって、どうしても忘れたくなくて残しておきたくて、こんな日記を書きました。これから先に、いつどんな未来が待っているかなんて、その当時を生きている自分にはけして分からないものですね。

 結局何を言いたいんだかだんだん分からなくなってきてしまったけれど、MUSEUM東京公演、本当に最高だったな。OWVが信じられないくらい素敵なグループであることの他に、私にとってOWVがどれだけ特別なチームであるかということを改めてはっきり感じさせてくれたMUSEUMツアーでした。あの空間にいられて、本当によかった。きっとこれから先、辛くなったとき、しんどくなってめげそうな時に、この一年間のことと、その始まりと締めくくりの日を思い返して幸せな気持ちになって、その記憶で元気づけられる日が、沢山あると想います。OWV、そんな素敵な財産をくれて、ありがとう。

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