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だから。にじのねスコーラを作った

なんにもしたくない。
なりたいものもない。

あなたの好きなことは何?って聞かれるけど、何もないの。
逆になんでみんなは、そんな凄いもの簡単に持ってるの?

どこかに、売っていたら。どんだけ高くても頑張って買うけど、どこにも見つからない。

そんなことを言う女の子がいた。

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せんせいは、高校生のとき、なりたいものってあったん?
と聞かれて、その真っ直ぐな目が

あんまり静かな漆黒の夜みたいだったから

思わず目をそらした。

私?どうだったかなあ、、、

どこにも居場所のない、居心地の悪い気持ちを思い出して、少し怖くなった。

そう。

この世の中は残酷で理不尽。

居心地の良い場所は、椅子取りゲームのように。早い者勝ちでもう埋まっていて、余っている椅子があれば、まだマシな方。

そして、残された椅子は、たいてい座りたくないような固い椅子で、座るのが苦痛だったりする。

ああ。寒い。寒いくらい独りぼっち。

この世はどんどん便利になっていて
お金さえあれば、キレイなものは、ほとんどが手に入る。

だけど、この子たちは、正直いびつだ。
学校の教室が人が怖くて入れない。
朝が起きれない。
どうしても漢字が読めない。
英語が頭に入らない。
大きな音が苦手。

だけど

曲がった鉛筆をきちんと揃える
言われたことをしっかり守る
自分より人を優先する。
好きなことには何時間も没頭する
ゲームがうまい。嘘がつけない。

そして笑うとこんなにも美しい。

こんな、素晴らしい
こんな、心の綺麗な子たち

環境さえ変われば
きっと
輝ける場所が見つかる。

広い自然の中
小さな生き物を見て
植物を育て農作業をして
壁を塗ったり
棚を作ったり

生きる力を育てたい

昔は村全体で子育てをして
子どもは村のために働いて
可愛がってもらって大人になる。

それが
私が考えた
自然の中にある
家のような学校の始まりだった。
(続く)






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