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シーズン5:第3話 自由意志 Free Will

観終わると、タイトルの重みがずっしり重く感じる第3話。自由意志は民兵に参加することだけではなかった。しかしながら、フレイザー家の運命からは関係のない枝葉的なエピソードで、この話を映像化する必要があったのかしらとも思う。話がダークだし。

ヒルズバラから戻ったジェイミーがクレアの寝顔を見ながら十字を切るシーン、素敵です。寝てたはずのクレアがこの祈りを聞いていて、何に祈ったのかジェイミーに訊ねると、クレアの無事に感謝し祈ったという返事がまた胸キュン。

民兵を募りにブラウンズヴィルに向かう一行が山中で野宿して夜に焚火を囲んでジョークを言い合うシーンはシーズン1のハイランダーとクレアが旅した日々を思い出させます。寒がっている皆を尻目に「俺の寝床は温かい」と言ってクレアとテントに去るとか見せつけ過ぎやん!でも好きなシーン。

ジョサイアの弟が野営地の食料を盗んだとして捕えられ、事情を聞くうちに彼らが奉公人として過酷な生活から逃れてきたことがわかる。既にジョサイアをリッジに迎える契約をしていたジェイミーは彼らの奉公人契約を終わらせるべく、ジェイミーとクレアは元の主人ビアスリーの元へ。

未亡人から2人はあげるから去れと言われても、契約書が必要と踏みとどまるジェイミーはわかるけど、最初は関わりたがらなかったクレアが家の中を探索するのは何故?すると案の定、重病人の夫が発見され、妻に虐待されていることが判明、クレアが手当をする。すると今度は妻のフランシスが破水し、クレアが赤ちゃんを取り上げる。子供は夫の子ではなく黒人の血をひいていた。フランシスによると、これまでに4人の前妻がいて、夫の子供を産めないと殺されて森に埋められたという。なんだかこのくだりは Game of Thrones でも見ているような、怖い残虐な話。

朝になるとフランシスは家の権利証と奉公人契約書を残して去っていた。クレアを外に待たせたジェイミーは残された夫ビアスリーに病が重いこと、治療に足を切断することを伝え、治療して欲しいか、死なせて欲しいかを選ばせ、ジェイミーは情けをかけ始末する。死体は埋葬したのかしら。

ジェイミーの父が脳卒中で亡くなっていたので、卒中でビアスリーのように苦しみたくないと思ったジェイミーは万が一そのときが来たら、すべきことをするようクレアに頼む。このシーンはこの先の話に向けての前フリだったのかなぁ?

あと、この時代の厳しさ残酷さに触れたクレアがブリアナたちを元の世界に戻そうとジェイミーに話すシーンで、ジェイミーがでもこの世界には家族がいるんだと、もうこの話は忘れようと会話を切り上げるのは、まだジェイミーには準備できていないからなんだろうね。やっと家族が揃ったんだもの。


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