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シーズン4:第12話 神の意思 Providence

全ては神の意思なのか?がテーマの重いエピソード。しかもジェイミーとクレアが回想シーンでしか登場しないという!

ジョンからボネットがウィルミントンで捕まり絞首刑になるとの知らせを受け、ブリアナはボネットとの面会を希望する。その意思の元になったのはジェイミーからの手紙。前エピソードで読み上げられなかったジェイミーの手紙が遂に。「決して復讐を考えるな、お前の人生の為に許す心を持て。あのような男は俺の手ではなくとも自滅する」

娘を想う父の手紙は思いやりと教唆に満ちています。あれ、でもジェイミーはマータフにボネット捕獲を依頼してたよね、自分の手で殺すって。

それにしてもブリアナは強いね。ボネットに会って言うことを言ったら奴から解放されて自分の未来を立て直せるかも知れないという強い心。この時点ではロジャーに再会できるかどうかもわからなかったのだから。でもここでブリアナがボネットに会わなければ、次のシーズンでの悲劇も避けられたのにと思うと複雑。

マータフ奪還に動く世直し団に加わるファーガス。こんなときジェイミーやクレアだったらどうしたか?クレアは命懸けでジェイミーを牢獄から救ったという話をファーガスとマルサリがしていて、あの夫婦の過去は次の世代の人たちに語り草になっているのねと笑顔になります。ファーガスの作戦を支えると言うマルサリの信念に満ちた表情も素敵。いい夫婦になったねぇ。

ボネットと面会して言いたいことを言ったブリアナはカッコイイ!でもここで名のったことで次の悲劇につながるんだけどね。ボネットに子供の父親だと告げたあと、ボネットが一瞬の改心をして養育費にとルビーを渡すシーンはこのままボネットが死んだらいい話になるところだったけど。悪人は死なないんだよね。

モホーク族から囚人として閉じ込められたロジャーがアレクサンドレ神父に会って身の上話をしたシーンで「彼女の父親とおぼしき男に殴られてモホーク族に売られた」と言っていたのに驚き。ロジャーはあの一瞬でジェイミーがブリアナの父だとわかったということ!それがわかっていたら、あそこでロジャーだと名のれば良かったのに!

やっと脱出できたロジャーが火あぶりにされている神父の悲鳴を聞き、どうしても1人で逃げることができず、神父を救いに集落へ戻ります。何ていい人なの、ロジャー!「僕は変わった、自分を一番に考える」と神父に言っていたのは、そうなりたいというだけで彼は全く変わってなかったのね。

火あぶりを3日も続けられる地獄から救うため、ロジャーは炎に燃料を投げ込んで神父を焼き殺す道をとるという衝撃のシーン。それを見て、赤ん坊に別れを告げ、炎に入り、神父と共に死ぬことを選んだ母親。何とも後味の悪いエンディングでした。神父は信仰を選び、愛も子供も捨てた。母親は愛を選び子供を手放した。

どうしても信念を曲げない神父のことは信仰心がないので私には理解できません。生まれた罪のない子供に対する責任を彼は何も考えないのでしょうか?神父にとっては信仰が第一で子供も愛も罪として捨て去って良いということ?

赤いコートを着てロジャーを連れてきたモホーク族の男と焼身自殺した母親との間には何か関係があるのかな?こうなる前に、「平和も争いも人の心がつくるもの」と彼女が諭す言葉を受ける彼の表情が神妙で印象的だった。姉と弟とか?最後に炎に身を投じた彼女を嘆き、残された赤ん坊を抱く彼の姿が目に残ります。


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