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シーズン4:第10話 見えない心 The Deep Heart's Core

ロジャーを始末した後、何も知らないブリアナと森で話すジェイミー。自分がもっと抵抗していたらレイプを防げたのではないかと後悔の念に囚われるブリアナに、男と力で闘っても勝てなかっただろうと理解させるため、ジェイミーがブリアナを言葉で煽るシーンは聞いていて苦しかった。でも命を守ったんだとわからせてくれたのは父の愛だったのね。

ブリアナがクレアからジェイミーのことを全て聞いているせいで、「ランダルのときは抵抗したのか」と訊かれるジェイミーも辛かろう。「相手を殺したら楽になれるか?相手を殺したら(レイプを)忘れられるか」の問いに、忘れることはないけれど、時が経てば傷は癒えるとジェイミーが慰めるシーンは好き。親子でレイプ被害の苦しみを分かり合えるのって力強いと思う。

母を探しに来たことで、危険を冒し傷ついたと「俺を恨んでいるか?」と訊いたジェイミーに対し、「ママが幸せそうで嬉しい。あなたにも会えた」とブリアナが答えたシーンの安堵したジェイミーの表情。それからつかの間の平和なリッジの生活は家族が揃って幸せそうで、このまま続いて欲しいくらい。

悪夢から起きたブリアナを気遣ったリジ―の言葉で、誰がリッジへ尋ねてきて、暴行を受けたのか真実を知ったブリアナがジェイミーを質します。責められるジェイミーが可愛そうだ。しかも、フランクを引き合いに出され、「あなたは乱暴なだけだ」と言われるのは何よりも辛かろう。モホーク族にロジャーを売ったことがわかり、イアンも殴るブリアナ。この気性の激しさは両親譲りですな。そしてレイプ犯がボネットだと知ったジェイミーの悔しさは頂点に。ジェイミーばかり責められるけど、ブリアナとクレアが全てを最初に話してくれていたら、こんなことにはならなかったと思うのよね。可愛そう。

ロジャー探しを両親とイアンに託し、マータフとリジ―と共にリバーランへ向かう朝のブリアナ。クレアとの別れを惜しむところに、イアンが何とブリアナへプロポーズ。そっか責任をとる男なんだね。ジェイミーに追い払われるけど、イアンはその時代背景を考えると思いやりある青年だよね。必ずロジャーを連れて帰ると誓うジェイミー、娘の視線が冷たくて辛いよね。

モホーク族の奴隷となって徒歩で旅路を強いられるロジャーが不憫だ。訪れた1チャンスを捕えて逃げ、山中にサークルストーンを発見するロジャー。石からはあのノイズがしており、これもタイムトラベルの入口だと信じるロジャー。逃げるチャンスを捨てて、愛するブリアナの元へ戻る可能性に掛けるのか、ここで石に手を触れて元の世界へ逃げ、命を守るのか。この究極の選択、逃げても誰も責めないよ。


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