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シーズン6:第1話 時を揺らす振動 Echoes

当シーズンから登場する主要キャラ、クリスティ一家の導入的エピソードでした。

ドラマはシーズン3でジェイミーがアーツミュア監獄にいた頃に戻ってスタート。あの頃よりサムの生え際が後退してるなぁ、などと時の経過を感じたり。フリーメイソンのくだりは唐突に感じるのだけど、今後の展開に関係してくるの?

何かと癇に障るトム・クリスティの人柄を描くシーンでは、彼がプロテスタントという宗教に固執し、信仰を盾に人を分断し、叱責し、自分が優位に立とうとする、優しさや共感力のない人物であることが伝わります。

あんな風に対立しておきながら、よくもまあフレイザーズ・リッジに入植してジェイミーの厚意に甘えて食料から建設まで全部世話してもらうことができたモンだ。とはいえ、今後どのように彼の人間性を深堀していくのか楽しみ。トム役のマーク・ルイス・ジョーンズさん、いかにも重厚なイギリス人俳優。

トムの息子、アラン・クリスティーを演じるのはアレクサンダー・ブラホス。彼はドラマ『ベルサイユ』で王の弟を演じていたのだけど、俳優って全く違う役柄に変身しちゃうんだから凄いわ。父親の教育でねじ曲がってしまった、問題ある息子の役だけど、第1話ではまだその欠陥はさほど大きくなさそうに見える。

フレイザー・ファミリーは皆が元気そうでほっとします。ファーガスがいきなりアル中になって登場してくるけど、その理由は今後明かされるのでしょう。

シーズン5のラストで一番心配だったクレアは気丈に振舞っている。けれど内面に残ったダメージは深く、治療のために精製したエーテルを自ら使い始めてしまう。このプロットはドラマだけのものだけど、凄く納得いく演出だと思う。原作のクレアは強すぎるもん。

そして幸せな夫婦生活が戻っているようで、良かった。シーズン6は激ヘヴィだから覚悟して観るよ。


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