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【馬券力UP】共同通信杯の結果を考察&単勝1.5倍1人気マイラプソディの敗因から学べる事

2020年の共同通信杯では、単勝1.5倍と断然人気だったマイラプソディが4着となりましたが、共同通信杯の結果を考察し、このレースの振り返りから私たちの次の馬券勝利に繋げられる部分を考えていきます。武豊Jが敗因がわからないと言っていますが、リアトが読み解きましょう、笑。

最後にまとめますが、それにしても2020年はシンザン記念、きさらぎ賞に続き単勝1倍台の馬の負けとなりましたが、例年ですがパタパタと無敗馬やクラシック候補のホースが負けますね。ただ、敗退してもワグネリアンのようにダービー馬になる馬もいるわけで、分析が大事だと思います。

共同通信杯2020のオッズ

共同通信杯のオッズはこんな感じ。前日から大きく動かなかった印象。

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1人気は終始マイラプソディで、直前の専門誌予想でも大体がマイラプソディ推し、2番人気は前走重馬場の東京新馬戦で評判馬であるレッドルレーヴを下したフィリオアレグロ。3人気はダーリントンホール、4人気はビターエンダー、5人気がココロノトウダイでした。

オッズ的には、マイラプソディがどんな勝ち方するのかって期待してるファンが多い感じでしたね。ただ、単勝以外ではマイラプソディ以外で2人気フィリオアレグロからも売れていた感じ。

ちなみに、既に重賞に勝利しているので、マイラプソディだけ57キロと他馬より1キロ斤量が重く、地方馬のエンは54キロでの出走でした。

共同通信杯の当日と前日の京都芝の状況は?

リアトが後でまとめますが、先に結論を書くと個人的見解では

マイラプソディの敗因は、日曜日に降った雨の影響による稍重馬場の影響が大きい(すべてではない)

と思っているので、馬場状態の違いは土曜日の良馬場と、日曜日の稍重馬場小さからぬ違いがあり、これが結果を分けたのかなと思います。

詳細は、こちらのJRA公式の馬場情報ページ参照ですが、

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上は共同通信杯の2日前の金曜日2020/2/14の午前8:30の馬場状態ですが、土曜日は良馬場で開催され、日曜日は稍重だったので含水率が(計測された馬場では)18-21%だったということです。

で、芝もダートもそうですが、馬場状態や含水率は良と稍重の違いで、簡単に結果が変わってくる事があるので、無視は出来ない情報です。

共同通信杯の結果と考察

共同通信杯の結果は、以下でした。

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断然1人気のマイラプソディは4着に敗れたものの5着までの人気を見ると、3・4・2・1・5人気の入選と、5人気迄の馬が1-5着になったという意味では極めて順当な人気通りの結果だったとも言えます。

そして、1-3着は3人しかいなかったカタカナ騎手。カタカナ騎手買いしてたら3連単9点で166倍でしたね、笑。ただ後で見解書きますが、カタカナ騎手の上手さという事も、あとで振り返ります。


今回は、各馬の見解というより、マイラプソディの敗因や、馬場状態の重要性、騎手のコース取りの重要性にフォーカスして、振り返ってみます。

動画リンクもご紹介。4コーナーから本当に各馬が特徴的な動き。

共同通信杯のペースを見てみましょう。

13.2 - 11.9 - 12.5 - 12.9 - 12.7 - 12.1 - 11.2 - 11.4 - 11.7

ペースは前半4F50.5,5F63.2の超スローで、後半4Fが46.4秒、後半3Fが34.3秒の残り4Fの上がり勝負になりました。特に12.9-12.7は意図的にミナリクJのビターエンダーがペースダウンしたのかなと。


で、リアトは今回のサムネイルにもしたシーンを見て、「あ、1人気マイラプソディは負けた」と思いました。

この超スローペースで、稍重馬場で1キロ多く背負った状態で、ディープインパクトみたいな大外ぶん回しして勝てるほど、マイラプソディは抜けていないと思ったからです。

実際の上がりタイムも一位は勝ったダーリントンホールで34.1秒、上がり2位がビターエンダーとマイラプソディで34.3秒でした。

1・2・3着の外国人騎手、特に1・2着のルメールJ、ミナリクJのは、馬場の伸びない内を空けた3部どころで一番距離ロス少ない処を走り、3着デムーロは5部どころ、でマイラプソディは6部どころでしょうか、相当に距離ロスを選択していました。

距離ロスあまりしないのは外国人騎手に共通しているので、外国人騎手のロスのない競馬は、本当に見習う処が多いんじゃないかと思います。


体感だけど勝ったダーリントンホールより、マイラプソディの方が10メートル以上は距離ロスを選択していると思いますが、今回は外を回しても3部どころと6部どころで、そこまで上がりに差が開かない馬場状態だったと思います。

実際、マイラプソディは京都の軽い馬場で上がり2位馬より1秒早い、上がり33.4秒で勝った事もある切れる馬なのですが、共同通信杯のあの位置であの競馬で勝つには、稍重馬場で上がり3F33.5秒は必要なので厳しい。前日馬場ならこの上がり出てたけど日曜日は33秒台の馬は0。

参考までに、東京芝で上がり3Fの競走馬史上最速レベルは2019年安田記念でアーモンドアイが出した32.4秒。

良馬場ならマイラプソディは勝てた?

競馬で「たらればは無粋」なのですが、仮に日曜日の共同通信杯が土曜日と同じレベルの良馬場なら、今回の末脚勝負の競馬でもマイラプソディは勝っていた可能性はあると思っています。リアトの見解なので、信じる信じないは読む方におまかせします。

前半に結論で書きましたけど、

マイラプソディは軽い馬場で、より長くより切れる走りをする馬。力がいる馬場になると、切れるけど他馬とそこ迄の差を出せない(現状は)

という風にリアトは思っていて、稍重馬場では良の時ほど、他馬と違う切れ味を出せないタイプじゃないかなと。だから、軽い馬場のオーバーシード無い時期の京都、中山は強いと予想していますが、東京は未だわからない。


マイラプソディについての得意不得意や、レース好走条件、凡走条件は、今後々レースデータ貯まるにつれてわかるでしょうけど、基本的には

競走馬って、走り方、一完歩の大きさ、蹄(ひづめ)の形での馬場適性(蹄は人で言うスパイクで全馬が同じでない)の違い、右回りや左回りでの利き足がどちらかによるまわりの得意・不得意

などがあって、そこに成長度合い、体調もあるわけで、もう1つ言うと

良馬場で切れる=重馬場で切れるではない

馬も結構います。今回のマイラプソディは、軽い良馬場だと大層切れるけど、稍重馬場ではそこまで他馬との切れ味の違いが出せないタイプじゃないかなと想像しています。

ディープインパクトは例外中の例外で、欧州の馬場以外では馬場状態が良でも重でも、道中掛かっても、最後飛びましたけど、あのクラスの馬は、規格外で10年以上に1度クラスだと思うので、参考外。ただディープインパクトでもハーツクライに負けた有馬記念では、負けましたよね。それが競馬。

なので、マイラプソディにとっては土曜日のレース後に降った東京の雨が恨めしいのじゃないかなと。ちなみにクイーンカップのペースと比較すると面白い事がわかります。

前日クイーンカップのペースは?

土曜日の3歳牝馬による芝1600のクイーンカップは良馬場で行われて、タイム1.34.0でペースは、

12.1 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 12.0 - 11.9 - 12.7 - 11.7

前半4F45.7、後半4F48.3、後半3F36.3で逃げ馬は飛ばしたのですが、2番手集団はあまりついていかず、勝った1ミヤマザクラは前半47秒、後半47秒とスタミナ持続力を活かしたレースが出来たのじゃないかなと思います。

で、クイーンカップでの上がり3F最速馬は、マジックキャッスルという馬でこの馬の上がり3Fは33.4秒でした。勝ったミヤマザクラの上がり34.3秒を0.9秒上回っての猛追。

クイーンカップの動画で、直線大外に出す9マジックキャッスル&フォーリーJの通った処は、奇しくもマイラプソディと同じような外への出し方。

なので、共同通信杯でもマイラプソディの武豊Jが目指したのは、マジックキャッスルのようなゴール前急追だったと思うのですが、

・クイーンカップは、ハイペース&良馬場
・共同通信杯は、超スロー&稍重馬場
・マイラプソディは稍重馬場で他馬より+1キロ重かった

という違いが、様々な違いを生んだんじゃないかとリアトは想像していて、だからこそ馬場状態の見極めが大事だなと考えています。

アンカツさんの共同通信杯の武豊J騎乗の評価は?

また、違った視点でいうと、前日クイーンカップのペースは?元ジョッキーの安藤勝己さんのツイッターでは、

ユタカちゃん、構えすぎてたし、前をラクさせたね

的な事を言われていましたが、騎手の方の感覚としては、そうなのだろうなぁと。確かに断然1人気が上がって来ないと、その馬をマークしてる騎手は判断難しくなりますものね。

今回は、4,5ハロン目でペースが落ちてなければまた違った結果だったかもしれませんが、超スローで最後方からは結構厳しいかと。


ちなみに、安藤勝己騎手といえば、2009年のエリザベス女王杯の単勝1.5倍ブエナビスタで、3着だった事が思い出されますが、このレースでもブエナビスタが動かないから他の騎手も動かず(動けずかも)、前をラクさせた京都中距離らしい逃げ馬が残るレースになりましたし、

競馬って騎手でも思い通りに、いかないものよね

って思わされる出来事は、定期的に起こりますよね。

あ、知らない方は圧倒的単勝1.5倍の1人気ブエナビスタが負けたエリザベス女王杯のレース動画JRA公式をご紹介。

今見ても、4コーナーで今見てもブエナビスタを買っていた人の叫びが聞こえてきそう。逆に、逃げ馬を勝ってた人は、「よっしゃー」だったかと。

まとめ

共同通信杯で断然1人気だったマイラプソディの敗因を含めて、振り返りましたが、競馬の難しさ、面白さの1つ

良馬場なら有利なコース取りが、重馬場なら通用しない事もある

という部分かなと。マイラプソディは、ダービーを勝たせる乗り方してる感あるので、今後のローテや馬場状態もチェックしつつ判断していきたいなと。リアトは、マイラプソディの評価は今レースでは下げていません。


また、共同通信杯の結果からは

良馬場で軽い馬場ならめちゃめちゃ切れる馬が、重馬場なら切れない

って事の一例になったと思うし、さらにクイーンカップからは

スローペースで切れ味抜群だった馬が、ミドルペースで切れない場合もある

って事もわかった週だったのかなと思います。毎週、色々な事例を学ばされるわけで、この事例を次に活かしたいですね。

馬場状態も意識しつつ、個人的には混戦だと感じている2020年の1発目のG1フェブラリーステークスや今後の予想に役立てていきましょう!


今回も半分は、自分の振り返りnoteメモでもありますが、あなたの馬券戦略に役立てられる部分があったら、ぜひ役立てて頂ければと思います。

面白そうとか、「少しは為になった!」という方は、ぜひスキやフォローをして頂ければと思います。お互い、馬券で勝ち越しましょう!

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