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【馬券力UP】きさらぎ賞の結果を考察&単勝1.5倍1人気アルジャンナの敗因から学べる事

2020年のきさらぎ賞では、単勝1.5倍と断然人気だったアルジャンナが3着となりましたが、きさらぎ賞の結果を考察し、各馬のレベル感やアルジャンナの敗因から次の馬券勝利に繋げられる部分を考えていこうと思います。

ちなみに、後述するシンザン記念をしっかり読み解けていた人は、きさらぎ賞の勝ち馬コルテジア好走はフロックでは無い、とわかると思います。

きさらぎ賞2020のオッズ

きさらぎ賞のレース前オッズはこんな感じ。終始アルジャンナが圧倒的な1人気でした。なお、今回はリアト予想は割愛。

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前走の東スポ杯2歳Sで2着だったアルジャンナが圧倒的1人気で、2人気はG1朝日FSで3着だったグランレイ。3人気は新馬戦を勝ったばかりのギベルティで、4人気も新馬戦を勝ったばかりのストーンリッジで、5人気が札幌2歳Sで2着だったサトノゴールド。


レース前の評価は、東スポ杯2歳Sでコントレイルに離され2着だったアルジャンナ断然ムード陣営も、ここを勝って賞金加算したいという話。

東スポの公式youtubeや誌面でもアップされていましたが、

池江調教師も、「コントレイルは凄く強いけど、再挑戦する為にも負けられない」的なコメントをされていました。それと同時にインタビューでも言われてますけど、

きさらぎ賞にローテ組んだ時には、今回のような重い京都の馬場は想定していなくて、それが今回どうか?

という話を、レース前に出されていました。実際は、馬場は大丈夫だったわけですけどね。

きさらぎ賞の当日と前日の京都芝の状況は?

2020年1月の京都芝は「オーバーシードの影響か重い馬場」って印象が強かったですが、2月になり、コースが変わって内ラチが移動された2回開催から、また傾向が変わっていました。

コレ知らないと、爆死するレベルの違い。


2回開催になり京都では、1月の京都芝では見られなかった上がり33秒台を出す馬が出てきていて、コース替わりにより、向こう正面はともかく、直線で切れる馬は飛んでこれる馬場になっていました。ただし、向こう正面の馬場は悪いままというのも1つのポイント(スタミナが奪われる印象)。

蛇足ですが、京都向こう正面の芝馬場がもし良い状態だったら、シルクロードステークス2020で、モズスーパーフレアは残れていたと思ってます。

なので、リアトとしてはアルジャンナは能力的に芝で切れるだろうけど、どの位置取りするだろうなって風に見てました。そして、個人的にサトノゴールドに期待したかったけど、直線上がり早い競馬の経験ないので、軸にできないしアルジャンナも不安あるし難解だなと。

展開的にみな後ろだし、展開面で一番確度が高く好走するのは7ストーンリッジと思ってましたが、シュタルケJとあまり相性よくないし、そもそもアルジャンナが負けても3着と思ってたので妙味薄く勝負レースには出来ず。

きさらぎ賞の結果と考察

きさらぎ賞の結果は以下の通り。

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1人気のアルジャンナは直線で一番の切れ味を発揮するも、届かず3着。

勝ったのは道中内ラチ沿い3番手にいた1コルテジアで、逃げた4武豊Jのギベルティは4着、そして2番手にいたシュタルケJのストーンリッジが2着で少波乱という結果。


京都の馬場状態の見解にも書いたけど、向こう上面の馬場が悪いこともあったでしょうが、武豊Jの作ったペースは、超スロー

スタートしての5ハロンが、
12.8-11.8-12.1-12.8-12.5秒で、
前半5ハロン62秒、前半4ハロン49.5秒のスロー。
⇒4F46.3、3F34.1の上がり勝負で、かなりの上がり勝負に。

武豊Jは条件戦使おうとしたギベルティを、きさらぎ賞行くように進言した事もあり、ドスローで2着でもいいから賞金加算したかったのかなとも思う。

ちなみに、リアトは1コルテジア松山Jが逃げて、4ギベルティ武豊Jが3番手かなと予想してましたが、実際は逆の展開になりました。


きさらぎ賞と言えば、スローの上がり勝負では届かない事もあるレースとしてリアトの記憶に残っていて、本格化する前の三冠馬オルフェーヴルでも3着だったレース。逆に某トーセンなどは凄い差し切りを。

レースの前半を見て、位置的に後ろにいたアルジャンナは、取りこぼすかもなと前半のペースとポジションを見て、感じました。


そして、レースはスローのまま4コーナーを迎え、2番手にいたストーンリッジが伸びてきて直後、3番手にいたコルテジアが交わしてこれが1・2着。最後に急追した一番切れたアルジャンナは3着という結果でした。

正直、今回の結果だけで、コルテジアやストーンリッジの競争能力を判断するのは難しいので、各馬の評価は保留。

サトノゴールドも、条件あえば走る馬だと思うので、評価を下げずにいこうと思う。ただ芝のスローでの切れ味勝負は、現状、分が悪い感じ。

1人気アルジャンナの敗因は?

逃げたギベルティは足が上がり4着で、サトノゴールドは上がり33.9も6着。馬場を考えたら、スローの上がり勝負で、あれだけ後ろだとアルジャンナも届かないのも仕方ない

アルジャンナの敗因は、京都の重い馬場への適性ではなくて、スロー上がり勝負での切れ不足、3F33.7では切れ不足だったのかなと思います。実際、京都の直線だけの芝レベルは、1月とは違い切れる馬場になってましたし。


東スポ杯2歳Sで勝ったコントレイルの上がり3Fが33.1で、アルジャンナの上がり3Fが33.6でアルジャンナは前走位の末脚は見せていましたが、きさらぎ賞の勝ち馬コルテジアの上がり3Fが33.9秒でこれを捻じ伏せる脚がなかった感じ。机上ですが多分、コントレイルなら前を捕まえられたかと。


ただ、アルジャンナの川田J視点で考えると、

今年、皐月賞、ダービーを狙う馬なので、18に勝つ競馬をするというより、2000、2400メートルで勝てる競馬を馬に教えていく

というスタンスでレースするのは当然の事だと思います。なので、きさらぎ賞での仕掛けどころも2000メートルを意識したものにも見えました。

かつて、オルフェーヴル&池添Jが同じような競馬でシンザン記念2着、きさらぎ賞3着だった後、連勝街道に乗ったのですが、後から振り返って、

オルフェーヴルにシンザン記念、きさらぎ賞で教えた競馬がやっと身につくようになってきて、結果に繋がるようになった

と陣営が言われていましたし、この時期の有力馬には勝って賞金加算も大事ですが、レースを教えていくのも大事なのだと思います。

そういう意味では、アルジャンナは今後、どう成長していくか見もの。切れ味勝負は向かないという事がわかったのは収穫でしょうし、勝つための乗り方について、本番は違った工夫されそうな感じもします。


ちなみに、2020年シンザン記念では、単勝1.6倍のルーツドールが負けていてnoteにまとめています。シンザン記念3着コルテジアがきさらぎ賞に勝ちましたが、シンザン記念を読み解けた人は買えた馬だと思います。

コルテジア&松山Jは、人馬ともシンザン記念3着での京都レースの経験を、きさらぎ賞で活かせたのじゃないかなと思います。

コルテジア&松山Jは京都マイルのシンザン記念で道中、内ラチ沿い経済コースを走り、直線でじわじわ伸びるレースをシンザン記念で経験し、きさらぎ賞も同じようなレースして僅差勝ちしていますが、現在のクセのある京都芝で結果出していて同様のレースを経験していたという事実はアドバンテージになったのじゃないかと思います。

オルフェーヴルもシンザン記念2着、きさらぎ賞3着のローテでしたし、このシンザン記念、きさらぎ賞ローテは条件近いので好走しやすいんじゃないかなとも思います。

過去のきさらぎ賞でのリアトの苦い経験

ちなみに、きさらぎ賞でリアトは苦い経験があり、2014年のきさらぎ賞が該当レース。この経験があり、今回コルテジア&サトノゴールドが気になってたけど勝負レースに出来ませんでした^^;。

当時単勝1.5倍の1人バンドワゴンという馬(後のG1馬スワーヴリチャードの兄)がいて、2人が武豊Jのトーセンスターダムで、リアトはこの2頭で決まると思ってました。

ただ、バンドワゴンの単勝1.5倍、1人気の馬連も1.5倍で配当激安。そしてバンドワゴン&和田Jの強さを信じていたリアトは、

バンドワゴンからトーセンスターダムの馬単2.5倍の1点勝負に5万円

という絞った勝負をしたのですが、結果は最後の最後にバンドワゴンが交わされて・・・。なので、

きさらぎ賞はじめ1-3月のクラシックトライアルは、2歳重賞で馬が緩い可能性もあるし、陣営にとってはトライアルということを忘れるな

とリアトに教えてくれたレースで、今もこの時期の2歳は紛れ指数は高いと思って見ています。馬がゆるくなくても、トライアルの乗り方されると狙い馬、負けちゃいますからね。


蛇足ですが、2014年春にバンドワゴンで負けた分は、トーセンスターダムを皐月賞で応援したのですがトーセンスターダムは皐月賞で惨敗し、イスラボニータが優勝して当時の春のクラシックは牝馬も固めでボロボロでした。

ただ、その後の春の天皇賞でフェノーメノから3連単21万馬券を取って、負け分を取り返せましたし、トーセンスターダム武豊Jにやられた分は、春天のキズナ&武豊Jを蹴って負けてくれて回収できました。

また、バンドワゴンの負け分は、半弟のスワーヴリチャードにG1大阪杯で一部返してもらいましたが、バンドワゴンの半妹でディープインパクト産駒のルナシオンがクイーンカップに出るので返して貰おうかと笑。ただ、クイーンカップはブラックタイド産駒&ノリさんの馬も気になってます^^;。

まとめ

2020年のきさらぎ賞の結果を考察し、断然人気だったアルジャンナの敗因についても振り返りました。過去のレースで、アルジャンナの最速上がりを理解している人は「レース途中でヤバい」って気づいた人もいたでしょうね。

また、シンザン記念を読み解けた人は、きさらぎ賞を勝ったコルテジアの好走も予想出来たと思いますが、昨日の東京新聞杯のnoteでも書きましたが、

本当に前走レース内容を見て学ぶことは大事だと思います。


今回も半分は、自分の振り返りnoteメモでもありますが、あなたの馬券戦略に役立てられる部分があったら、ぜひ役立てて頂ければと思います。

面白そうとか、「少しは為になった!」という方は、ぜひスキやフォローをして頂ければと思います。お互い、馬券で勝ち越しましょう!

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