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ES関東Cに愛と感謝をこめて。

こんにちは。ES関東Cに所属しているK.Sahoです。
最近は全日本大会の運営を行っていたりしています。
この記事は裏アドベントカレンダーの11日目の記事です。クリスマスまであと2週間。

1.はじめに

関東を中心にしている地域クラブ、ES関東Cについて自分の目線で語ってみたいなと思いこの記事を書くことにしました。
ES関東Cは2000年に発足し、22年間続いております。
ESのEはEastのE、SはSouthのSなので、関東の南東エリアを中心にしたクラブってことみたいです。
私は小学校3年生の時に母と一緒に2003年に入会しました。会員番号31番
母は学生からオリエンテーリングを始めたオリエンティアでしたが、地域クラブに長年所属せず活動しておりました。
母が同年代の方にお誘いいただいて、家族で会員になっているメンバーも中核にいたので、私も一緒に入ることになりました。
もうそろそろ入会して20年が経つようです。

2.日本代表選手と一緒にディズニーランドに行けるクラブ

両親ともオリエンテーリングが好きだったこともあって、よくオリエンテーリングの会場に行って遊んでいた小学生時代でした。
その頃は2005年の日本で開催された世界選手権に向けて、日本代表選手がフューチャーされていて、小学生の私にとって、日本代表の選手たちは、憧れで、いわばスターでした。(今考えると番場選手や宮内選手とかもはやファンでした。初めて話した時とかめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。)

2000年代前半日本のオリエンテーリングシーンで輝いていた選手の中で、何名かの選手がES関東Cに所属しておりました。
加藤弘之選手。渡辺円香選手。そして山口大助選手。
クラブに入ってから、図々しい小学生の私はそんな日本代表の選手たちともお話できるようになりました。
憧れの選手や、他にもオリエンテーリングが好きな優しい大人たち、そして同じく2世である子どもたちでわいわいできるクラブは特別に楽しかったです。

クラブの活動は、CC7へに参加したり、合宿が開かれたり、飲み会があったり、そんな感じでした。ESは「楽しいことしたい!」という雰囲気が強かったような気がします。小学生ながらに居酒屋の飲み会に参加するのはドキドキものでした。親世代でもない、お兄さんお姉さんとたくさん話すことが出来たのは本当に貴重な経験だったと思います。
思い返して特に楽しかったのは、ESディズニーランド企画でした。(次点で動物園企画!)オリエンテーリングじゃない(笑)
開門前からみんなで並んで、日本代表選手に開門と同時にダッシュでファストパス(アトラクションの優先券みたいなやつ、今はスマホで取るようになっちゃいましたけど当時は発券機まで走るのが通例だった)をとってもらう特別感がはんぱなかった。
家族じゃない、学校じゃない、「ES関東C」という居場所があったのは今となって考えれば当時の社会的には珍しいことだったのかもしれません。
本当、めいっぱい楽しませてもらいました。改めて当時たくさんかまっていただいた方々に感謝しております。

3.思春期の到来

そんな楽しいES関東Cでしたが、私自身、自我の芽生えとともに少しずつ離れていく時期が来ました。
きっかけとなったのは2009年のJWOC出場(高校1年生)です。
同世代や年上の大学生たちとJWOCに行って、また新たな世界を知ることとなりました。
そのころ、ESは強かった選手が少しずつ次の人生のステージに進み始め、徐々にイベントが少なくなっていっていました。

特にESが嫌になったわけではなかったけど、もっと楽しい場所を知ってしまった私は、少しずーつESから離れていきました。
ちょうどその頃、トータス(八ヶ岳をこよなく愛する人達の地域クラブ)に加入。ESは規則で兼クラブ禁止となっていますが、思春期の私は堂々と破りました。
ESとはまた違ったトータスの破天荒さに刺激を受け、そのまま大学生になり東大OLKでの日々を過ごしました。
どのクラブで過ごした日々も、そして選手として自分なりに頑張って取り組んだオリエンテーリングも、かけがえのないものでした。

4.大学卒業。そして、ESへの恩返しを決意

東大OLKで学生生活の4年間をオリエンテーリングに注いでいる間、4年生の松本CC7(2015年)の時かな、気が付いたことがありました。
いつの間にか、ES関東Cが高齢化していると。
あんなに活気があったESが、会場にあるクラブエリアに顔を出しても、おじさんおばさんしかいないのです。
CC7のチームを見ても、年齢ポイントでハンデを使って女性1名で出場している。小学生のころに憧れた、CC7で優勝を競い合うES関東Cはもうそこにはありませんでした。

しばらくは、迷っていました。
ES関東Cから離れるかどうか。
そこにはもうキラキラしたものはありません。
でも、ふと小学生のときの楽しかった思い出たちがよみがえるのです。

そして、転機は2017年3月、大学を卒業して1年が経った頃でした。
伊豆大島で、ES関東C新歓合宿を企画しました。
学生時代に出会ったオリエンテーリングが楽しいって顔に書いてある面々を誘い、ホームテレインである伊豆大島で1泊2日の合宿を実施。
合宿時、長年ESを支えていた小暮さんを中心に皆でルート検討したことが印象的でした。
「卒業してもまだまだオリエンテーリング楽しめるやん」と、同世代に思ってもらえた気がしました。
それを機に、会員番号77~85の9名が入会。
OLKのがやがやしてる後輩が5人と、学生時代のバイトも一緒で全日本リレーも一緒に走っていたOC後輩女子の茉菜、KOLCのがやがやしてる後輩が2人と、どっかから沸いてきた当時1年生男子の生田くんでした。(笑)

人が入ってくれればこっちのもんで、そこからは私やもといたクラブメンバーと一緒に少しずつイベントを開いていきました。
当時おじさんおばさんたちが一生懸命若者たちの顔と名前を覚えようとしていたのが懐かしいです。がやがやしている人達が覚えられない!と言われ、実家に帰っては母に木島と橋本の違いを説明していたものです。

「なんだか新歓をすると人が入ってくれるらしい」と、大学時代に得た知見を活かし(笑)それから2~3年くらいは年に1回4月頃に新歓イベントを企画しました。あとは、伊豆大島大会の運営にクラブメンバー外からも人を募ったのも大きかったです。
そういったイベントを通じて、地域クラブってよくわからない、という感覚から少しずつ「ES関東Cってこんなクラブなんだ~」というのを知ってもらうようにしていました。
今では、新歓イベントをしなくても、人づてだったり、突然「入会希望です!」のメールを送ってくれたりして常時人が増えていくようになりました。一時の過疎化の時期を考えると本当にありがたいことです。

中でも個人的に印象的だったのは、伊地知くんの入会でした。
自分が中心で動いていたこともあり、やはり入ってくるのは「学生時代の知り合い」がほとんど。私がいるから入りたいと言ってくれる後輩がいたこともそれはもちろんありがたいことでしたが、「私の知らない伊地知くんという人」が入ってくる、というのはまた違った嬉しさがありました。
最近は彼もすっかりESに馴染み、もはや中心人物のひとりとなっています。
そのオリエンテーリング愛を、ぜひこれからもESで発揮していってほしいものです。

5.クラブカップでの入賞、そして優勝へ


あの松本CC7から5年、ついに優勝へ9年ぶりに返り咲く

私にとって、CC7の結果はESへ恩返しをしたいという思いのご褒美です。
ES関東Cは9人が入った翌年の2018年に入賞を逃し、2019年についに入賞、そして2020年、9年ぶりに優勝を果たしました。

CC7については私は特に功労はしておらず(むしろ足を引っ張る側)、9年前に優勝の景色をチームの中心で見ていた加藤さんが競技的に引っ張ってくださり、あとはオリエンテーリング好きな人や現エースである伊藤樹選手&橘選手が支えてくれてこの結果がついてきてくれたと思っています。

翌年の2021年(きっと私の最後のCC7でのES1軍出走)はDISQで終わりましたが、それもまた良い想い出。そこで一念発起した高見澤くんが橘選手と張れる選手に成長し、今年2022年(立ち会うことはできなかったけれども)も優勝!
本当にここまで引っ張っていただいた加藤さんに感謝しかないです。
茉菜とはまた一緒に走りたいので、全日本リレーやいつかのCC7でチームが組めればいいなぁと思っています。(完全に私信)

6.これから

20年間、いろいろなことがありましたが、大きくなりました。クラブも私も(笑)
もうあとはひたすらこのES関東Cの楽しい雰囲気が続いていくことを願うばかりです。
クラブにとって、一番大事なことは私は「人」だと思っています。
活動内容、地図、活動拠点、いろいろな軸がありますが、私は「人」が一番大事だと思います。
誰かが「この大会行こうよ!」「合宿しようよ!」「飲みいこうよ!」「大会開こうよ!」「CC7優勝しようぜ!」何でもいいんです、誰かがこんな言葉を発することがクラブを作っていくと思います。
それを発する人が多ければ多いほどいいなって思います。

また、大学卒業以降ESに関わるにあたり他のクラブと比べて悩んだことがひとつありました。それは「世代」です。
ESは大きく分けて3つ(そろそろ4つ)の世代に分かれています。
上述の「この大会行こうよ!」をクラブ全体に呼びかけるのか、同世代のクラブメンバーに呼びかけるのか、人が増えた始めた頃に悩んだことがありました。
でもやっぱり、がやがやした同世代で居るのが楽しいなぁ~と思った私は後者(同世代だけに呼びかける)を選びました。

今となってはそれでよかったと思っています。
まずは同世代で盛り上がる。そしてクラブとして活動するときに他世代とも交流する。CC7は一緒になって応援するし、大会も一緒に運営するし、忘年会も一緒にします。次第に大会で会ったら世代が違っても一緒に地図を囲んで反省するようになるものです。
これはクラブの性格によって違うと思いますが、今のES関東Cはほどよい距離で世代間交流できているところが好きなところです。

2017年に1年生で加入した生田くんは今ではES関東Cの会長です!
彼は本当にうまく上の世代と若い世代をつなげてくれます。本当になんであの時伊豆大島合宿に来てくれたのかわからないけど(笑)、会長のおかげで今のES関東Cがみんなクラブを楽しめているように感じます。

7.ES関東Cに愛と感謝を込めて。

さて、ES関東Cが楽しく幸せなクラブになったところで、私は次のステップに進もうかなと思っています。
ES関東Cはやめませんが(笑)、いちクラブ員として、クラブを楽しめればいいなぁと思っているところです。来年には住む場所も離れる予定なので、顔を出す頻度は減りそうですが、帰る場所となっていたらいいなぁと思っています。
小学生の時から楽しい思いをたくさんしてきた大好きなクラブだからこそ、ES関東Cでオリエンテーリングを通して楽しい時間をクラブのメンバーたちが同じようかそれ以上に楽しい時間を過ごして来ればこの上ない幸せです。

私が小学生の時にたくさん構ってくれたお兄さんお姉さん、学生が終わって戻ってきたときに快く迎え入れてくれた母世代の方々、そして小暮さん、まどさん、加藤さん。本当にありがとうございました。私はES関東Cで活動できて本当に幸せです。
同世代以下、若手メンバー!ぜひこれからもESでの活動を楽しんでいってください。まだ見ぬ次世代の会員ももちろん募集中です💛

ES関東Cに、愛と感謝を込めて。

2022年12月11日 K.Saho

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