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ピアスと不可逆性(※追記あり)

28歳にして今日、ピアスを開けた。

予約の時間に病院に行って、その15分後には終わっていた。さっさと病院を出てビルのトイレに行ってしげしげと眺めてみた。うーん、似合うなあ。今まで開いてなかったのが不思議なくらいに。

親にもらった体を傷つけるなんて…とかそういう話ではない。髪は中3で染めて今はほぼ金髪、毎日のようにイヤリングもしてるし、コンタクトだって採血だって怖くない。そんな私が今までピアスを開けてなかったのは、不可逆性が恐ろしかったからだ。人生にはいろんな選択があって、でもそのだいたいは取り返しがつく。髪は似合わなくてもまた伸びる。コンタクトが合わなかったら眼鏡でいい。けれど、ピアスを開けてしまったら開いてない頃には戻れない気がして、18歳の私はピアスを開けないと決めた。

しかし最近、この考えが間違ってるような気がしてきたのだ。そもそも取り返しのつく選択とはなんだ?人生はずっと進んでいるし、時間は戻らない。だから本当の意味で可逆な選択などないのかもしれない。この「28歳までピアスを開けなかった選択」もまた、不可逆ではないか、と。まだ熱を持つ耳たぶに光るファーストピアスを鏡越しに眺めて、10年間手に取ることを諦めてきたピアスたちを思った。



…まあ長々と書いたけどようやくピアス開けてハッピー✌️って話でした!かわいいピアス情報あったら教えてね❣️



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8月、ピアスを開けてからちょうど半年。
ピアスを諦めました。😭😭😭😭

ずっと安定しなくて、セカンドピアスをつけっぱなしにしていたら、左耳が膿んでしまい皮膚科で一旦ピアス穴を閉じる判断に。
その後もどうにか右耳だけは死守してたけど、毎回付け替えるたび痛いし、血が出たり膿が出たりするし、もう疲れちゃった。

たぶん、ピアスの痛さそのものよりも、入らないときの焦り、みんな普通に出来てることが出来ないという気分、いつになったら安定するんだろうという不安、そういうものがしんどかったんだと思う。
だからピアスを諦めよう!と決めたらめちゃくちゃ清々しい気持ちになった。家の中でスキップしたほどだ。

たかがピアスだと笑うだろう。
でも私にとっては明確な挫折だった。

買い集めたピアスは妹に譲った。友達がくれた手作りピアスだけが心残りだけど、どうにか他の形で活用したい。
元々持っていたイヤリングを処分していなくてよかった。私の耳たぶには跡があるからやっぱりピアスは不可逆だけど、でもそれを経験した上でイヤリングを選択することは出来るんだ。人生みたいだね。と急に雑にまとめる。





違いが分かる人はほとんどいないだろうけど、ピアスを経てイヤリングに出戻った私も、どうぞよろしく✌️

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